リチウムイオン電池正極材用導電CNT分散体の北米第2拠点を設立
~生産能力を現行の4倍まで引き上げ、米国車載電池市場の急速な需要拡大に対応~
東洋インキSCホールディングス株式会社(代表取締役社長 髙島 悟、東京都中央区)は、リチウムイオン電池正極材用導電カーボンナノチューブ(CNT)分散体の北米第2拠点として、ライオケム・イー・マテリアルズ合同会社をケンタッキー州に設立いたしました。
ライオケム・イー・マテリアルズ合同会社 外観
米国では、2030年までに国内で販売する新車の50%以上を電動車や燃料自動車とする大統領令が2021年8月に発令されました。モビリティのゼロエミッション化が加速する中で、EV工場および車載用電池工場の大型投資計画が相次いで発表されており、2030年には、米国での車載用電池の生産量は容量ベースで22年時点の8倍超まで伸長すると予測されています。
東洋インキグループのリチウムイオン電池正極材用導電CNT分散体LIOACCUM®は、2021年、SKオンに採用され、米国ではライオケム株式会社(ジョージア州)より製品供給を行ってまいりました。追加投資を行い、設備増強を進めておりますが、北米エリアでの急激な需要増加に伴い生産能力が不足することから、リチウムイオン電池関連材料事業のパートナーである稲畑産業株式会社(代表取締役社長 稲畑 勝太郎、東京都中央区)と、2023年1月、ライオケム・イー・マテリアルズ合同会社を設立いたしました。2025年の量産開始を予定し、段階的に米国でのリチウムイオン電池正極材用導電CNT分散体の生産能力を現行の4倍まで引き上げることを計画しています。
東洋インキグループは、リチウムイオン電池のさらなる性能向上を達成し、リチウムイオン電池用分散体事業を当社グループの中核事業に成長させるとともに、世界規模でのEV普及を通じて持続可能な社会の実現に貢献してまいります。
【新会社の概要】
会社名 :LioChem e-Materials LLC(ライオケム・イー・マテリアルズ合同会社)
本店所在地:アメリカ合衆国ケンタッキー州
会社設立 :2023年1月6日
事業開始 :2025年(予定)
事業内容 :リチウムイオン電池用分散体の製造・販売
【東洋インキグループのリチウムイオン電池正極材用CNT分散体事業について】
東洋インキグループのリチウムイオン電池正極材用導電CNT分散体LIOACCUM®は、色材・機能材関連事業を担うグループ会社であるトーヨーカラー株式会社が開発したリチウムイオン電池の高容量化、EVの航続距離伸長を実現するキーマテリアルです。
独自の分散技術によりCNTの安定分散を可能にしたLIOACCUM®シリーズは、2021年にSKオンで採用されたほか、23年には中国の大手車載電池メーカーでの採用が決まるなど、ハイエンドモデル向けの高性能CNT分散体として高い評価を受けています。
■関連リリース
LiB用材料がSKIで採用、フォルクスワーゲン・フォードに供給開始
https://schd.toyoinkgroup.com/ja/news/2021/21070801.html
中国の大手車載電池メーカーにLiB用材料が採用
https://schd.toyoinkgroup.com/ja/news/2023/23021302.html
- TOYOINK、TOYOINKロゴ、およびLIOACCUMは、東洋インキSCホールディングス株式会社の商標もしくは登録商標です。
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