京都大学とバイエル薬品、サイエンスイノベーションを促進する戦略的パートナーシップに基づく活動を発表
京都大学は世界有数の医療研究拠点であり、iPS細胞やがん免疫領域など、高度な科学技術を生かした創薬シーズの探索やプラットフォームの構築のみならず、研究者間のコラボレーション推進や産学間連携にも積極的に取り組んでいます。バイエル薬品は、自社の研究開発に加えて社外からのイノベーションとの融合を図り、ヘルスケアエコシステムを醸成する活動にも積極的に取り組んでいます。さらに事業化を見据えた薬事対応や知財管理などの知見を有しており、双方の強みを掛け合わせた新たな価値創出を目指します。
(写真) 左から
京都大学 成長戦略本部 統轄事業部 特定教授 鈴木 忍
京都大学 成長戦略本部長 室田 浩司
バイエル薬品 代表取締役社長 イン・チェン
バイエル ホールディング 取締役 フリオ・トリアナ(前代表取締役社長)
京都大学 成長戦略本部 企画管理部長 阿曽沼 慎司
バイエル薬品 事業開発本部長 風間 信宏
(写真撮影:2024年3月)
本契約に基づく活動には、クラウドコミュニティサロン「Seeds-Hub」の活用推進を含む有望なアカデミアシーズ・技術の探索機会の創出、ケーススタディによる分析結果の共有、メンタリングや講演、イベントなどを通じた起業家精神の醸成と専門知識の交流に関するアカデミアを対象とした支援プログラムの実施などが含まれます。
京都大学成長戦略本部長の室田浩司は、次のように述べています。「アカデミアと製薬企業の産学の連携において、アカデミアの研究成果を円滑に社会実装するには、より早い計画段階から双方間の視点を考慮した議論を促進することが重要です。この度バイエル薬品と包括的な提携契約を結ぶことにより、アカデミア研究者が抱える課題に対する取り組みについて両者で検討する枠組みを作りました。多くの経験を有するバイエル薬品との協業は、両者の強みを掛け合わせたイノベーションの実現に繋がると期待しています」
バイエル薬品代表取締役社長のイン・チェンは、次のように述べています。「バイエルのミッション“Health for all, Hunger for none(すべての人に健康を、飢餓をゼロに)”に基づき、私たちは偉大なサイエンスの力で社会に意義のあるインパクトをもたらすことを目指しています。アカデミアとのコラボレーションは、サイエンスイノベーションを促進するというバイエルの長期的なコミットメントに不可欠です。医療研究において極めて優れた成果を収めている京都大学とのパートナーシップを通じて、日本における研究課題解決の一助となり、患者さんの治療に変革をもたらすアカデミア発の優れたイノベーションが加速することを願っています」
近年、飛躍的なライフサイエンスの進展により、持続可能な社会の実現に寄与するイノベーションの創出と創薬エコシステムの構築がますます重要となっています。京都大学とバイエル薬品は本契約に基づく活動を通じて、患者さんのアンメットメディカルニーズに応える画期的なイノベーションを届けていくことに寄与してまいります。
京都大学について
京都大学は、日本及びアジアを代表する研究・教育機関の一つであり、1897年の創設以来築いてきた自由の学風を継承し、発展させつつ、多元的な課題の解決に挑戦し、地球社会の調和ある共存に貢献することを理念としています。これまでに数多くのノーベル賞受賞者や国際的に権威ある賞の受賞者を輩出し、国内外に有する数多くの研究センターや、施設・オフィスとの協同のもと、学部・大学院の両方において文理問わず分野横断的に幅広いカリキュラムを提供しています。また、本共同研究のマネジメントを行う成長戦略本部は、全学の研究テーマをベースに「組織」対「組織」の本格的な大型共同研究を企画し実施する研究拠点です。
バイエル薬品株式会社について
医療用医薬品、コンシューマーヘルスの各事業を通じて、日本の患者さんのための治療に変革をもたらす持続可能な取り組みを推進しています。医療用医薬品部門では、循環器・腎臓領域、オンコロジー領域、眼科領域、婦人科領域、血液領域、画像診断領域に、コンシューマーヘルス部門では、赤ちゃんの「人生最初の1000日」に適切な栄養を届けるため、女性の妊娠準備と妊娠期間を支援するサプリメントなどに注力しています。詳細はwww.pharma.bayer.jp, Facebook,YouTubeをご参照ください。
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