「焼き栗」調理を安全に楽しもう。電気オーブン、電子レンジで調理する際の注意点を実験により検証

~NITEとクックパッド協業プロジェクト 実証実験 第2弾~

独立行政法人 製品評価技術基盤機構(以下、NITE(ナイト))[理事長:長谷川史彦、本所:東京都渋谷区]と、クックパッド株式会社(以下、クックパッド)[代表執行役:岩田 林平、本社:神奈川県横浜市]は、協業プロジェクトにおける実証実験の第2弾として、「電気オーブン、電子レンジでの『皮を剥いていない栗』の加熱調理」について実験を行いました。
今回の実証実験では、旬を迎えた栗をテーマに、「電気オーブンや電子レンジを使って焼き栗調理を行う」ことを想定し、栗に入れる切り込みの有無や長さにより、調理中にどのような危険性があるかを検証しました。
その結果、「切り込み無し、または切り込みが不十分だと栗が破裂すること」、また「切り込みを栗の半周程度の長さ以上、渋皮まで達する深さで入れると破裂を防げること」などを確認しました。
そこで、秋の味覚をおいしく楽しんでいただけるよう、実証実験の結果を公表するとともに注意点をお知らせいたします。
実証実験は今後も継続していく計画で、注意を要する結果が得られた際には、両者の公式SNSやクックパッドニュース等を通じて公表してまいります。


 

 

 今回の実証実験では、皮を剝いてない栗に3種類の切り込み(切り込みなし、鬼皮のみ切り込み、鬼皮渋皮に切りこみ)を入れ、電気オーブンや電子レンジで加熱調理をした結果、加熱調理中にどのような危険性があるかを検証しました。
 その結果、「切り込み無し、または切り込みが不十分だと栗が破裂すること」、また「切り込みを栗の半周程度の長さ以上、渋皮まで達する深さで入れると破裂を防げること」を確認しました。

 実証実験の結果に基づき、皮を剥いていない栗の加熱調理をする上で気をつけるポイントについてご紹介いたします。
 
  • 栗を加熱するポイント
 電気オーブンや電子レンジでの加熱により栗が破裂すると、やけどなどのおそれがあるうえ、可食部が飛散してしまうため栗を無駄にしてしまいます。また庫内全体に可食部が飛び散るため、清掃の手間がかかり、汚れが付着したまま機器の使用を続けると発火や火災につながる可能性もあります。以下のポイントを参考に、正しく、安全に調理して、旬の味覚「栗」を楽しみましょう。


・栗には半周程度の長さ以上の切り込みを渋皮まで達する深さで入れる
 実証実験では、切リ込みのない栗だけでなく、短い切り込み(鬼皮のみの切り込み、渋皮まで達する切り込み)を入れた栗でも破裂しましたが、“栗の半周程度以上の長さ”の切り込みを“渋皮まで達する深さ”で入れたものは破裂しませんでした。ご家庭で焼き栗調理をより安全に楽しむために、栗の半周程度の長さ以上の切り込みを入れて破裂を防止しましょう。

参考:栗の鬼皮と渋皮について

(イラストの出典)農林水産省Webサイト「知って得する「栗」のこと」
 https://www.maff.go.jp/j/pr/aff/1910/spe2_02.html


・扉を開ける際、取り出した後も注意する
 加熱によって栗の内部は高圧になっていると推測されるため、電気オーブン等の扉を開けた瞬間や取り出した後にも破裂する可能性があります。非常に高温になった栗の可食部が飛散してやけどなどの危険性がありますので、調理を終えた直後にも注意が必要です。


・電子レンジでの調理も切り込みを入れる
 電子レンジでは栗の内部から急速に加熱されるため、数分で破裂する可能性があります。実証実験では、破裂の勢いで電子レンジの扉が開いてしまうほど強い衝撃が確認されました。電子レンジの取扱説明書にも、殻や膜のある食品の加熱については禁止しているか切れ目を入れるよう記載されています。安全に栗を調理するには、栗の渋皮に達するよう半周以上の切り込みを入れて様子を見ながら少しずつ加熱しましょう。

▼YouTube NITE official  せいあんチャンネル▼


 

>>今回のプレスリリースはこちら
https://www.nite.go.jp/jiko/chuikanki/press/2022fy/prs221012.html

 
  • 関連情報
>>令和4年7月5日配信の「NITEとクックパッド協業開始」のプレスリリースはこちら
  https://www.nite.go.jp/jiko/chuikanki/press/2022fy/prs220705.html

 >>令和4年9月5日配信の「NITEとクックパッドが協業、 揚げ物調理における「蓋の使用」の危険性検証
  (実証実験 第1弾)」のプレスリリースはこちら
 https://www.nite.go.jp/jiko/chuikanki/press/2022fy/prs220901.html

 
  • 今後の展開について
■実証実験
・第3回以降 実施内容および時期検討中
実証実験により危険性が確認されたケースは、以下のNITEおよびクックパッドが運営する媒体により、周知を行います。

■発信媒体
【NITE】
・NITE 公式Twitter
 (@NITE_JP) https://twitter.com/NITE_JP  
 #料理の安心 #キケンを知らせナイト 等のタグで発信します
・YouTube NITE official https://www.youtube.com/c/nite_JAPAN

【クックパッド】
・クックパッド 公式Twitter
 (@cookpad_jp)https://twitter.com/cookpad_jp
  #料理の安心 #キケンを知らせナイト 等のタグで発信します

・クックパッド「料理の安心」
「料理の安心」は、毎日の料理を楽しみにするため、「安心・安全」にフォーカスした取り組みです。
みなさまの生活の中から生まれた料理の安心・安全にまつわる疑問に関して、行政機関や専門家等から情報収集し、得た情報を下記コンテンツやレシピに設置した「料理の安心リンク」などを通じてみなさまにお届けしています。料理をする全てのみなさまの毎日の料理をさらに楽しみにするため、安心づくりのお手伝いをしていきます。

・「料理の安心」コンテンツ https://cookpad.com/cooking_supports
   >「料理の安心」コンテンツ 栗の加熱調理の注意点  https://cookpad.com/cooking_supports/21032

・クックパッドニュース https://news.cookpad.com/articles/series/1242
  >クックパッドニュース 栗の加熱調理の注意点  https://news.cookpad.com/articles/47956

 
  • 独立行政法人製品評価技術基盤機構 製品安全センターの概要
 NITE 製品安全センターには、消費生活用製品安全法などの法律に基づき、一般消費者が購入する消費生活用製品(家庭用電気製品やガス・石油機器、身の回り品など)を対象に毎年1千件以上の事故情報が寄せられます。製品安全センターでは、収集した事故情報を公平かつ中立な立場で調査・分析して原因究明やリスク評価を行っています。
 また、原因究明調査の結果にもとづき、YouTubeから事故の再現動画を配信するほか、Twitter等からタイムリーに情報を国民の皆様に届けることで、製品による事故の再発・未然防止を目指しています。

【製品の正しい使い方を伝えたい!だから、私たちはYouTuberになった】
https://nite-gov.note.jp/n/n6d3ef11fdd90


 

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調理・生活家電
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会社概要

URL
https://www.nite.go.jp/
業種
官公庁・地方自治体
本社所在地
東京都渋谷区西原2-49-10
電話番号
-
代表者名
長谷川 史彦
上場
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資本金
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設立
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