お笑いコンビ「ツーライス」、室戸の小学生と海岸清掃を実施!未来の豊かな海を守るための出前授業&実践活動【ツーライスと高知の海を学ぼう!】 を開催しました!

2025年6月16日(月) 【高知県 室戸市立羽根小学校】

海と日本プロジェクト in 高知は今年度、小学生を対象とした海洋学習の学校キャラバン「ツーライスと海を学ぼう!」を行っており、6月16日(月)に高知県 室戸市立羽根小学校で2回目を開催いたしました。教室での学習に加え、実際に海岸に出て児童全員でごみ拾い活動を行い、海洋問題への理解を深めました。

このイベントは、次世代へ豊かで美しい海を引き継ぐために、海を介して人と人とがつながる“日本財団「海と日本プロジェクト」”の一環です。

 イベント概要

高知の豊かな海が今、ごみの増加や生態系の変化といった問題に直面しています。高知県を拠点に活動するお笑いコンビ「ツーライス」(ヤス・大ちゃん)は毎年10カ所以上の海岸で清掃活動を行ってきました。この現状を子どもたちに知ってもらい、自分たちの生活と海との繋がりを実感してもらうため、お笑いコンビ「ツーライス」が県内の小学校を訪れる出前授業を実施。高知大学 特任助教授 宝金実央氏、気象予報士の山岸拓氏も講師として登壇しました。

日時

2025年6月16日(月) 9時30分~12時00分

会場

高知県 室戸市立羽根小学校

参加人数

小学4年生・5年生 10人

協力団体

高知大学

 海洋ごみの8割は街からやってくる!

授業の冒頭、ツーライスは「海洋ごみ」をテーマに、海岸に打ち上げられる「漂着ごみ」、海を漂う「漂流ごみ」、海底に沈んだ「海底ごみ」の3種類があることを説明しました。そして、海洋ごみの中で最も多いのが「プラスチック」で、全体の65.8%を占めるというデータを提示。さらに、これらのごみの約8割が、私たちの住む町でポイ捨てされたり、適切に処理されなかったりした結果、雨や風によって川へ流れ、海にたどり着いたものであることを伝えました。

子どもたちがびっくりしたのは、海に捨てられた網に絡まったアザラシの写真。

ツーライスは、網に絡まったり、ごみをエサと間違えて食べたりすることで、ウミガメやアザラシといった海の生き物の命を奪っている悲しい現実も伝えました。

 地球温暖化と海の関係

続いて、山岸気象予報士が登壇。続いてのテーマは「地球温暖化」。日本の海の温度が過去100年で1.3℃上昇したという事実を基に、それが高知の海に及ぼす影響について解説されました。

海水温が上昇すると、カツオのえさとなるプランクトンが減少し、カツオが住む場所を変えてしまう可能性があります。また、高知の夏の味覚としておなじみのチャンバラ貝にも変化が。海の二酸化炭素が増えると、海洋の酸性化が起こり、貝などの甲殻類の生態系に影響があるといいます。

地球温暖化をどのように食い止めたらいいのか、子どもたちみんなで考えました。

 豊かな漁場 室戸の海「獲る漁業」から「育てる漁業」へ 未来の食卓を考える

高知大学 特任助教授の宝金氏の授業では、始めに室戸の海の特徴を学びました。太平洋に突き出す室戸の海は黒潮が流れていて、多種多様な魚が生息しています。また室戸の海は、陸地から近い距離に深海があり、そこから海の栄養分を豊富に含んだ深層水が湧き上がってくるという、全国的にも珍しい特徴を持っています。この黒潮と深層水の恵みによって、室戸沖は豊かな漁場が形成されています。

そこで、「みんなが好きなおにぎりの具は何?」という問いかけが。

サケやツナ、おかか(カツオ)、昆布など、人気の具材の多くは海の恵みです。この身近なおにぎりを例に「海の環境変化によって、この具材の種類がどんどん減っていくかもしれない」という、衝撃的な未来が語られました。

その原因として、漁師たちも直面している地球規模の課題が挙げられました。

その一つが、世界的な魚食需要の増加です。魚を食べる人が増え続けることで、海の資源が過剰に獲られてしまう「乱獲」が進み、将来魚が食べられなくなる可能性が指摘されています。さらに、地球温暖化による気候変動も深刻な問題です。海水温の上昇によって、多くの魚がこれまで生息していた場所を離れ、より水温の低い、主に北の海へと移動する現象が日本近海、そして高知県の海でも観測されています。

世界的に魚を食べる人が増え続ける中で、安定して食料を確保するための解決策についても触れられました。これまでの「獲る」漁業だけでなく、稚魚から育てる「養殖」という「育てる」漁業の研究が必要であることを伝え 、子どもたちは持続可能な漁業の重要性についても学びました。

 課題を学んだ後に、海岸でごみ拾いを実践

自分たちの「おいしい」が海の危機と繋がっていることを学んだ児童たち。その後、ツーライスと一緒に学校近くの海岸へ移動し、海洋ごみの問題を実際に目で見て確かめながら、ペットボトルや漁具などのごみを熱心に拾い集めました。

 参加した子どもの声

子どもたちは「実際プラスチックのごみが多くてびっくりした」「魚たちの生活がくずれないようにしたい」「意外とごみが沢山あった。もっといつもごみを拾いたい」といった感想があがっていました。

今回の出前授業と清掃活動は、羽根小学校の児童たちが、地元の海の恵みと、それが直面する危機を深く理解し、未来のために行動するきっかけとなる貴重な機会となりました。

<団体概要>

団体名称:(一社)海と日本プロジェクトin高知

URL  :https://kochi.uminohi.jp/

活動内容:「海と日本プロジェクトin高知県」では、「黒潮の海」を次世代に継承していくため、

     こども達が地元の海に触れ、海への親しみを育てる活動を行っています。

日本財団「海と日本プロジェクト」

さまざまなかたちで日本人の暮らしを支え、時に心の安らぎやワクワク、ひらめきを与えてくれる海。そんな海で進行している環境の悪化などの現状を、子どもたちをはじめ全国の人が「自分ごと」としてとらえ、海を未来へ引き継ぐアクションの輪を広げていくため、オールジャパンで推進するプロジェクトです。

https://uminohi.jp/

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会社概要

URL
-
業種
サービス業
本社所在地
東京都港区赤坂
電話番号
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代表者名
波房克典
上場
未上場
資本金
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設立
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