Yper、自律走行型配送ロボット「LOMBY」の実証実験を開始 ~ 北広島町で「中山間地域での新たなラストマイルインフラの構築」宅配便と生鮮食品などの混載配送を検証 ~
新型コロナウイルス感染症の拡大によりネット通販の市場規模は急伸※1、各家庭への宅配量も増加しています。一方で、人口が減少する少子高齢化の日本、特に中山間地域では「ラストワンマイル問題」が顕在化、大きな課題となりつつあります。物流を担う労働人口の減少や、空き家の増加により配送拠点から各家庭への配送が非効率となり、配達料金の値上げや再配達の中止といった物流サービス低下が危惧されています。
■ 自律走行型配送ロボット「LOMBY」について
LOMBYは、各種センサーの情報を統合して最適な配達ルートを自律走行する自動配送ロボット(AMR)※2 です。LOMBYの特徴は宅配物と生鮮品などの自動混載機能で、離れた複数地点に設置されたステーションにあるボックス間配送の完全自動化の実現を目指しています。
機体サイズ:縦102cm×横67cm×高さ105cm
■「中山間地域での新たなラストマイルインフラの構築」実証実験
YperはAMRを既存システムと融合させてラストマイル配送に活用、宅配物と生鮮食品など様々なモノを自動で混載配送することで、効率化、自動化、省人化した屋内外の物流インフラ構築を目指しています。
今回の実証実験ではAMRとしての性能検証にとどまらず、中山間地域での物流の利便性を確保しながら、AMRを新たな買い物支援として運用するための収益モデルの検証も行います。実証実験フィールドは、北広島町の役場本庁、および株式会社コムズ(本社:広島県広島市、代表取締役社長:宗兼 陽一、以下コムズ)運営のショッピングセンター「サンクス」周辺です。
「中山間地域での新たなラストマイルインフラの構築」実証実験フロー
ひろしまサンドボックス「D-EGGS PROJECT」※3
- 実証実験の概要
期間: 2021年10月25日(月)~10月29日(金)
時間:1時間に1便(10:00・11:00・13:00・14:00の計4便)
走行区間: ショッピングセンターサンクス搬入口~役場本庁正面玄関
(広島県山県郡北広島町有田1234付近)(片道約300mを往復運行)
- メディア限定公開日
日時:2021年10月28日(木)
12:20~14:15 ※雨天時は10月29日(金)に順延
受付場所:北広島町まちづくりセンター(広島県山県郡北広島町有田1234)※駐車場有
内容: 12:00~受付
12:20~AMR・実証実験概要の説明
13:00~AMR走行(1回目)※議員などの視察あり
13:15~実証実験参加者・協定締結三者へのインタビュー
14:00~AMR走行(2回目)※小学生の見学あり
出席者:北広島町 町長 箕野 博司(みの ひろし)氏
株式会社コムズ 取締役副社長 重村 俊幸(しげむら としゆき)氏
Yper株式会社 代表取締役 内山 智晴(うちやま ともはる)
- ご取材、または実証実験期間中の情報提供をご希望の報道関係の皆様
10月26日(火)までにYper広報にメールにてご一報ください ➜ pr@yper.co.jp
■ 2つの事業の相乗効果で物流ラストマイルの社会課題を解決
Yperは2017年8月に設立、世界中の各分野で「社会インフラ」を創ることをミッションに、2018年3月に、社会課題である再配達削減を実現する簡易宅配ボックス「OKIPPA(オキッパ)」サービスを開始しました。以降3年以上にわたり、国土交通省、経済産業省、環境省の協力、また主要配送会社との連携や大手EC事業者からのパートナーシップを得ながら、再配達率削減を目指してOKIPPAの利用普及に取り組んできました。現在は再配達削減のためのOKIPPAサービス拡充、環境負荷低減、および衣料破棄問題の解決への取り組みを加速させています。https://www.okippa.life/
Yperの「中山間地域での新たなラストマイルインフラの構築」はAMR(自動配送ロボット)事業としての第一弾プロジェクトです。4月に広島県のAI/IoT実証プラットフォーム事業構想「ひろしまサンドボックス」※3 のアクセラレーションプログラム「D-EGGS PROJECT」に採択されて以来、LOMBYおよびサービスに必要なハードウェア/ソフトウェアの自社開発を進めています。
YperはAMR事業を追加することで、OKIPPAによる再配達削減とはまた別のアプローチで物流ストマイルにおける労働力・物流効率・労働環境・生産性などの社会課題の解決に取り組んでまいります。
※1 経済産業省 電子商取引に関する市場調査
https://www.meti.go.jp/press/2021/07/20210730010/20210730010.html
※2 「AMR」:autonomous mobile robot 自動配送ロボット。自律走行型協働ロボット/自律走行型搬送ロボットとも言われる。
※3 ひろしまサンドボックス「D-EGGS PROJECT」
https://newnormal.hiroshima-sandbox.jp/
広島県が中心となって運営を行う、ひろしまサンドボックスとは、AI/IoT、ビックデータ等の最新技術を活用し、これまでにない新しいソリューションを創り出し、技術やノウハウを持つ広島県内外の企業や人材を呼び込み、様々な産業・地域課題の解決をテーマとして共創できるオープンな実証実験の場(=プラットフォーム)を構築する事業構想です。
その「ひろしまサンドボックス」のネクストステップとして、令和2年11月26日からスタートした「D-EGGS PROJECT」。新型コロナウイルス感染症の拡大により顕在化またはこれから顕在化するであろう諸課題をデジタル技術を活用し、新しい生活様式や新しい価値観に適応するソリューション(製品・アプリ・サービス等)の提案を全国から広く募集。募集したアイデアから最大30件を採択し,県内外のプレーヤーの共創によるプロトタイプ開発から県内フィールドでの実証実験を1件当たり最大1,300万円の支援を行うアクセラレーション・プログラムです。
【参考】
■置き配バッグTM OKIPPAについて
OKIPPAは煩雑な再配達受け取りを不要にする吊り下げ式簡易宅配ボックスです。不在中だけでなく在宅時でも、非対面で荷物の受け取りが可能です。
玄関ドアノブに簡単に取り付けができ、設置工事は不要。使用時以外は手のひらサイズに折りたたんでおけるため、常設していても玄関の場所を取りません。EC(ネット通販)のヘビーユーザーや、宅配ボックスがない住居にお住まいの方などに好評をいただき、2018年9月の一般発売以来、全国で17万個以上が販売されています。
(2021年10月1日時点)
盗難や個人情報漏洩対策として、2種の鍵(ドアノブ専用ロックと、シリンダー式南京錠の内鍵)構造を採用。連携可能なアプリでは、盗難補償保険に加入できるだけでなく(*) OKIPPA荷物通知を受け取ることができ、いつでもどこにいても荷物の受け取りと到着確認が可能になります。
(*) 東京海上日動と共同開発した専用の盗難補償「置き配保険」
■ OKIPPAアプリ(iOS/Android)
配送会社9社の配送状況表示に対応。OKIPPAに荷物が配送されると、配送完了通知が届きます。
アカウント情報やメールをアプリと連携させると、Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピング、ユニクロなどの通販サイトで購入した商品情報を自動で取得し、配送状況をいつでもすぐに確認することができます。
iOS:https://itunes.apple.com/jp/app/%E8%8D%B7%E7%89%A9%E7%AE%A1%E7%90%86nr/id1334541155?mt=8
Android: https://play.google.com/store/apps/details?id=com.nr_yper
■ 置き配バッグTM OKIPPA 製品概要
世界3大デザイン賞受賞のエコバッグ「Shupatto」を開発した生活雑貨メーカー株式会社マーナと共同開発。
品名:OKIPPA(バッグ・専用ロック・内鍵、専用バンド、取扱説明書他7点セット)
カラー:全3色(オキッパ柄ネイビー、無地カーキ、無地ネイビー)
(オリジナルデザインでのカラーバリエーションあり)
通常販売価格: 「買い切りプラン」4,980円(税・送料込み)
材質:本体/ポリエステル(撥水加工)
耐荷重:13kg
サイズ:バッグ使用時/約70×66cm(容量57L)
折りたたみ時/約13×13cm(厚さ5cm)
■ Yper株式会社について
商号:Yper株式会社
設立:2017年8月3日
本社住所:〒150-0036 東京都渋谷区南平台町13-15
代表者:代表取締役 内山智晴
OKIPPA製品公式サイト:https://www.okippa.life/
Yper企業サイト:https://www.yper.co.jp/
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