Google の医療AIモデル「Med-Gemini」開発者 丹野 龍太郎がアイリスのSenior Research Fellowに就任
AI医療機器を開発するアイリス株式会社（本社：東京都中央区、代表取締役：沖山翔、以下アイリス）は、Google DeepMindにてMed-Geminiの原著論文の共同第一著者である丹野龍太郎が2025年4月1日付でアイリスのSenior Research Fellowに就任したことをお知らせいたします。
■就任の背景
アイリスはAI、クラウド、IoTなど、医学・工学・情報学の交わる学際領域における医療機器の開発・製造・販売を行うと共に、それを支える機械学習技術そのものの開発にも積極的に取り組んでいます。
この度、Google DeepMindにおいてMed-Geminiの原著論文で共同第一著者を務め、LLM/VLM研究の第一人者として高い実績とキャリアを有する丹野龍太郎をSenior Research Fellowとして迎えることとなりました。丹野は、最先端の大規模言語モデル（LLM）および視覚言語モデル（VLM）の研究において豊富な知見を有し、AIと医療の融合による新たな可能性を切り拓いてきました。
その専門性を活かし、アイリスが有する様々な医療データを活用し、医療の現場における新たな価値創出を目指します。
■丹野龍太郎 就任コメント
生まれ育った日本への貢献を考えていた際、沖山さん、福田さんとの出会いからアイリスに参加する機会をいただき、大変光栄です。AIが急速に進歩する現代において、情報の真偽を見極めることの重要性は増しています。これはSNS上の誤情報拡散を見ても明らかです。
nodocaや次世代プロダクトの開発において、AI技術の可能性を過大・過小評価することなく、活用することは大事だと思います。これまで培ってきたAIの知識を、アイリスの技術開発と戦略立案に活かし、貢献できることを楽しみにしております。
■丹野龍太郎 略歴
ケンブリッジ大学、University College London（PhD in Machine Learning）を経て、Microsoft ResearchのHealth Futures グループで医療分野におけるAI研究に従事。医療データの解析と予測技術の開発に取り組む。
その後、Google DeepMindにてMed-Geminiの原著論文にてco-1st authorを務め、LLM/VLM研究に専門性を有する。
英国ThinkSonoではディープラーニングを用いたリアルタイム診断技術の開発に創業メンバーとして参画、ユニコーン企業である米国Butterfly Networkではポータブル超音波AI技術の研究開発に貢献するなど、医療系スタートアップにも多く携わる。
2025年から、診断対話と推論に最適化された会話型医療AIであるArticulate Medical Intelligence Explorer (AMIE)プロジェクトのテクニカルリードを務める。
また、同年にはGoogle DeepMindでの研究成果がNature誌に掲載されるなど、グローバルにおけるAI医療研究の最前線で注目を集めている。
https://www.nature.com/articles/s41586-025-08866-7
■アイリス株式会社 代表取締役 沖山翔 コメント
丹野さんとの出会いは、彼の論文を読んで興奮した私が、SNSでおそれ多くも呼びかけたことが始まりでした。はじめは顔も国籍も分からない中でしたが、実は歳も近いこと、互いに日本生まれで海外経験が長いこと、医療への想いが共通していることが分かり意気投合しました。
丹野さんの魅力は、その熱意と才能はもちろんなのですが、人と分け隔てなく対等に接し、かつ溢れる人類に対する愛情から来るのだと思うに至りました。
未来の医療を豊かにする旅を一緒に歩めることを、日々楽しませてもらっています。
■アイリスについて
「みんなで共創できる、ひらかれた医療をつくる。」をミッションに掲げ、2017年に創業。現役医師である代表・沖山をはじめ、医療従事者、厚生労働省・経済産業省ほかの行政出身者、AI医療領域に特化したデータサイエンティスト、大手医療機器メーカー出身者など多数のプロフェッショナルが揃い、深層学習技術（AI技術）を活用し、医師のもつ匠の技をデジタル化するAI医療機器を開発しています。
【会社概要】
・会社名：アイリス株式会社
・代表取締役：沖山翔
・事業内容：AIを用いた医療機器の開発・製造・販売及び機械学習技術の研究開発
・設立：2017年11月
・本社所在地：〒104-0028 東京都中央区八重洲2-2-1 八重洲セントラルタワー7階
・企業URL：https://aillis.jp/
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