ペッツファーストグループ マンスリーペットレポート2025年4月度
“Pets always come first”を理念に掲げるペッツファーストホールディングス株式会社(本社:東京都⽬⿊区、代表:正宗 伸⿇)は、傘下のペットショップ「Pʼs-first」の 2025年4月度における流通過程の重要指標をご報告いたします。
■2025年4月度の流通過程における重要数値の結果報告

【契約ブリーダーとの取引について】
当社グループは、オークションなどの第三者を経由せず、すべてのペットを全国の信頼できる契約ブリーダーから直接取引しています。2025年4月1日から4月30日までにペッツファーストグループが取り扱ったペット、すなわち契約ブリーダーから引き受けたペットの頭数が1,814頭、そのうち犬が84.5%、猫が15.5%です。なお、4月度に引き受けたペットたちは290名の契約ブリーダーと取引いたしました。
また、ペットの⼼⾝の健康を守ることおよび、ペット業界の日齢偽装問題へ対する対策として、当社で取引するペットの取引日齢を法令で定められた生後57日齢以上から 60 ⽇齢以上へ段階的に引き上げることを昨年のニュースレターで発表し、先月度に⽣後60⽇齢以上での取引割合が100%を初めて達成しました。*1
そして、4月度も生後60日齢以上の割合は100%、すなわち契約ブリーダーと取引したすべてのペットが60日齢以上でした。

*1:2024年4月23日発行ニュースリリース
ペット販売の生後8週齢(56日齢)規制に対する私たちの考え方〜生後60日齢での取引基準への引き上げに関するお知らせ〜
【ショップでのペット販売について】
Pʼs-firstでの4月の販売頭数は1,666頭、内訳は犬が73.8%、猫が26.2%でした。販売時点での日齢平均は生後104日齢、店舗に在舎を始めお客様に迎えられるまでの平均期間は42日間でした。
また、ペットの衝動買い防⽌と責任ある終⽣飼育を推進するために、日頃お客様と接する際のご説明を徹底するだけではなく、実際にペットをお迎えされるすべてのお客様に対し、「ペットのお迎え前セミナー」の受講をお願いしております。*2 セミナーを受講いただいた1,668組の方のうち、ペットのご契約をされたお客様は1,666組で99.88%、ご契約をお見送りされたお客様は2組0.12%でした。なお、ペットのお迎え前セミナーは、こちらからご覧いただけます。

*2:2025年3月26日発行ニュースリリース
ペッツファーストは、ペットをご購入される前のご契約者様へ「ペットのお迎え前セミナー」を実施しています。〜ペットの衝動買いを抑え、責任ある終生飼養のために〜
【譲渡/ペットケア&アダプションセンター日光の在舎について】
販売前に疾患が発見され治療を行った上で、継続的なケアや検査などが必要となったペットは、“要ケアペット”としてP’s-firstの店舗や、当社グループのケア施設「ペットケア&アダプションセンター日光」で里親探しをします。P’s-first店舗から5頭・ペットケア&アダプションセンター日光から3頭の計8頭を、里親様へと譲渡いたしました。
また、ペットケア&アダプションセンター日光には4月末時点で78頭が生活し、主に治療を終えた、または回復期にある73頭が⾥親を募集中です。なお、3頭は里親探し代行サービスの猶予期間中のため募集待ち、1頭は治療中、1頭は終生飼養を行う予定です。*3
*3:2025年4月度の里親探し活動の実績や、里親募集中のペットなどの詳細は下記よりご確認いただけます。
【解約について】
4月度には18頭が解約となりました。なお、返還されたペットは、当社がペットの将来に責任を持ち最良のご家族を探します。返還されたペットのうち、12頭が既に新しいご家族に迎えられました。残りの5頭は、店舗にて新たなご家族を探しています。なお、1頭はお引き渡し前の体調不良によりご契約解除となり当社が治療を行ったものの、残念ながら治療中に亡くなってしまいました。(4月度の死亡事故の中に当該ペットも含まれております。)
【死亡事故について】
病気や疾患などが発見され、当社メディカルセンターやペッツファースト動物病院内等で治療を施したものの、残念ながら発生した死亡事故数は12頭、店舗においての死亡事故数は6頭、ペットケア&アダプションセンター⽇光内での死亡事故数は0頭でした。
なお、店舗で亡くなってしまった6頭について、3頭は体調異変が見られてすぐに提携動物病院を受診したものの、容体急変により残念ながら治療中に息を引き取ってしまいました。また、3頭は夜間に店舗内にて体調急変し、息を引き取ってしまいました。今後はより早期の動物病院受診の徹底と、適切な救急対応ができるよう教育を行うことで死亡事故の再発防止をしてまいります。
全体の死亡事故数は18頭、死亡率として0.99%、亡くなったペットの死亡時時点での日齢平均は生後95日齢でした。 なお、亡くなってしまったペットはメディカルセンターを経由し、田嶋山九品院にて埋葬供養を行いました。
【当社の在舎頭数について】
4月末時点で当社に在舎するペットは2,483頭です。なお、3月末時点では2,343頭でした。
2025年4月度において、ペッツファーストグループで取り扱ったペットのうち、いわゆる売れ残りや行き先が分からないペットは一頭も存在しません。
■2025年4月度におけるペットの死亡事故と対策
ペッツファーストグループは経営理念に沿い、“ペットの死亡事故ゼロ”を⽬指して当社獣医師を中心に「死亡事故ゼロプロジェクト」を社内で運営し、社内の病気の発生や死亡原因を獣医学に基づき分析して再発防⽌に向けての対策を講じています。
【死亡事故ゼロプロジェクト リーダー 林田獣医師コメント】

2025年4月の死亡事故数は18頭(前月比+8頭)、死亡率は0.99%(前月比+0.41%)でした。*4なお、死亡原因の内訳は、消化器疾患が6頭、神経症状が3頭、低血糖が3頭、呼吸器疾患が1頭、原因不明が4頭、その他原因によって亡くなってしまった頭数が1頭でした。
4月度は前月と比較し、残念ながら死亡頭数・死亡率ともに増加する結果となりました。現在、よりよいペットのウェルネス管理を目
指し、社内における管理マニュアルの改定等を実施しており、一部、管理体制に変更が生じたこともペットの体調不良の原因の一つであると考えられます。この点については、社内教育部門とも連携の上、改定後のマニュアルの定着、ペットの健康管理に特化したスタッフの育成・採用などを通じて、より一層ペットの健康を最優先に管理することのできる体制を整えていきたいと考えております。
一方で、以前より改善点であった呼吸器疾患の減少のため、一部店舗にて試験的に新たな対策を実施しております。試験運用においては呼吸器疾患の罹患率に減少がみられており、呼吸器疾患の本格的な流行期である今季、秋から冬にかけての本格運用を目指し、今後も検証を進めていく予定です。
ぺットの死亡事故ゼロを目指し、今ある課題に対して日々改善を積み重ね、ペットのより一層のウェルネス管理に尽力してまいります。
■2025年4月度のペットの治療と、回復したペットの行方
死亡事故ゼロの実現には、疾病の予防だけでなく、疾病を患ってしまったペットの命を獣医療によって救うことも不可欠です。そのような場合、当グループでは、ウェルネス管理センターとペッツファースト動物病院で治療を行い、4月度には44頭のペットが重症の状態から回復いたしました。治療後に回復したペットの一例を下記にご紹介します。
【慢性鼻気管炎/ペッツファースト動物病院 晴海医院にて治療】

発熱および食欲不振、くしゃみ、鼻汁の症状があり、店舗より当院にて受け入れを行いました。来院時、血液検査およびレントゲン検査を実施し全身状態を評価した上で、点滴、抗生剤、抗炎症剤、点眼・点鼻薬による治療を行いました。
入院後も発熱はしばらく続きましたが徐々に食欲の改善が見られ、くしゃみや鼻汁といった呼吸器症状も軽減したため、約1か月間の当院での治療期間を経てメディカルセンターで療養に入りました。
そして療養期間を終え、現在は店舗で元気に過ごしながら家族との出会いを待っています。甘えん坊な良い子でしたので、素敵なご家族に巡り合えることを心から願っています。

当社グループでは病気の予防と獣医療によってペットの命を守り、私たちが受け入れたすべてのペットの家族を見つけて幸せなペットライフを送れるよう、今後も改善を続けてまいります。同時に、情報を開示し続けることによって、あるべき健全なペットショップ運営を行います。
■会社案内
【会社名】ペッツファーストホールディングス株式会社
【所在地】〒153-0063東京都目黒区目黒1-24-12 オリックス目黒ビル9F
【資本金】1億円
【代表者】代表取締役社長COO 正宗伸麻
【従業員数】1,230名(うち獣医師67名 愛玩動物看護師78名※業務委託含む)2025年4月末時点
●公益財団法人日本補助犬協会と連携し13頭の聴導犬と1頭の介助犬を育成しユーザーへ提供
●動物病院URL(https://pfirst-ah.jp/)
●ニュースレターアーカイブページ(https://www.pfirst.jp/newsletter.html)
<本掲載関連記事>
・vol.1 ペットの命を守るための取り組み〜売れ残ったペットはどうなるのか
・vol.3 ペッツファースト初の医療センター「ペッツファースト動物病院 代官山高度医療センター」を開院
・vol.4 「ペッツファースト動物病院 福岡大野城医院」開院〜なぜ動物病院を拡大するのか〜
・vol.5 第1回譲渡会を開催〜なぜペットケア&アダプションセンター日光を開業したのか〜
・vol.6 私たち動物病院グループの高度医療への取り組み
・vol.7 日本獣医生命科学大学との猫の難病FIPの共同研究の取り組み〜不治の病を治る病気へ〜
・vol.8 ペットの遺伝子病対策の取り組み〜重篤な遺伝子病で苦しむペットを生み出さないために〜
・vol.9 2023年マンスリーペットレポ―ト総括〜売れ残りを一頭も出さない、病気や死亡事故根絶のための取り組み〜
・vol.10ペット販売の生後8週齢(56日齢)規制に対する私たちの考え方〜生後60日齢での取引基準への引き上げに関するお知らせ〜
・vol.11ペット業界におけるペットオークションやブリーダーなどの日齢偽装問題への対策〜「生後60日齢以上への取引基準引き上げ」に関する進捗報告〜
・vol.12 すべてのペットが幸せな⽣涯を送るための取り組み〜いわゆる衝動買いや飼い主を失うペットをゼロにするために〜
・vol.14 ペッツファースト動物病院「FIP予防検診」開始のお知らせ〜不治の病から治る病気へ、そして予防できる病気を目指す〜
・vol.15 獣医師監修 社内資格制度「ペッツファースト社会化トレーナー」の導入について〜子犬・子猫の社会化のために〜
・vol.16 当社獣医師によるブリーダー向け往診事業について〜ペットの健康を出生前から守る取り組み〜
・vol.17 ペッツファーストは、ペットをご購入される前のご契約者様へ「ペットのお迎え前セミナー」を実
施しています。〜ペットの衝動買いを抑え、責任ある終生飼養のために〜
・vol.18 2024年 ペッツファーストマンスリーペットレポート総括〜 売れ残りを⼀頭も出さない、病気や死亡事故を根絶するための私たちの取り組み〜
●マンスリーペットレポート (https://www.pfirst.jp/protected_monthlyreport.html)
■お問い合わせ先
【本掲載内容について】
ペッツファースト株式会社 広報部
電話番号 03-6417-3503/E-mail pr@pfirst.jp
担当者 粕谷・西河・小野

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