ポーラ化成工業、暑熱対策AIカメラ『カオカラ』の受注開始
労働安全対策に革新 精度・使用性・管理にメリット
ポーラ・オルビスグループの研究・開発・生産を担うポーラ化成工業株式会社(本社:神奈川県横浜市、社長:片桐崇行)は、同社の顔解析技術を活かし開発された暑熱対策AIカメラ『カオカラ』(※1)の受注を2024年3月より開始しました。夏場の暑さ課題はいまや社会的な課題であり、その解決を目指して新たな事業を立ち上げることとなりました。
社会課題である猛暑下の労働課題解決を目指した新規事業
ポーラ化成工業のフロンティアリサーチセンター(FRC:Frontier Research Center)は、ポーラ・オルビスホールディングスのマルチプルインテリジェンスリサーチセンター(MIRC:Multiple Intelligence Research Center)と共同で技術に基づく事業開発を進めており(補足資料1)労働現場の暑熱対策に顔解析技術を応用する取り組みもその一環です。
これまでポーラ化成工業は、カメラに顔をかざして使う暑熱対策AIシステム『カオカラ』の開発を進めてきました(※2)。2023年夏にはプロトタイプを建設現場に導入し、社会実証試験を実施(※3)。その結果、本システムが夏場の労働管理に効果的であることや、現場での運用上の課題・ニーズを把握することができました。メディアでも注目を集め、既に建設業・製造業の企業から多くの引き合いが寄せられています。学校や幼稚園などへの導入も期待されており、2024年夏シーズンを前に、当社の新規事業として市場に参入します。
「カオカラ」の3つの特長
『カオカラ』は、下記の特長を持つシステムで、現場全体の夏場の労働管理をサポートします。
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精度
専用に学習したAIにより顔色や表情を解析し、外気温や湿度などの外環境情報と統合して気付きを与えます。
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使用性
専用タブレットを設置し起動すれば使用可能で、簡便な管理運用が期待できます。判定にかかる時間は約3秒です。4段階の色で示されるため、直感的で分かりやすいとの声をお客様からいただいています。
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現場での一元管理
結果は一元集約され、現場管理者はパソコンなどで判定履歴を確認できます。赤色表示の作業員に優先して声掛けができるなど、効果的な対策に役立てることが期待されます。
カオカラ公式WEBサイト:
【補足資料1】
ポーラ化成工業 FRC と ポーラ・オルビスホールディングスMIRCについて
ポーラ化成工業は、ポーラ・オルビスグループの研究・開発・生産を担います。研究所のフロンティアリサーチセンター(FRC: Frontier Research Center)では、株式会社ポーラ・オルビスホールディングスのマルチプルインテリジェンスリサーチセンター(MIRC: Multiple Intelligence Research Center)が決定した研究戦略に基づいて、新規有効成分の開発や化粧品の枠を超えて新価値創出を担うなど、新規・既存事業へ活用するシーズを創出しています。さらに、FRCとMIRCは多方面にわたり技術に基づく事業開発を継続的に実施しています。
<ポーラ化成工業株式会社 ホームページ> https://www.pola-rm.co.jp/
<株式会社ポーラ・オルビスホールディングス ホームページ> https://www.po-holdings.co.jp/
※1 本機器は熱中症の治療、診断、予防を目的としたものではなく、医療機器ではありません。
※2 参考リリース:
『暑熱対策AIの社会実証試験へ 建設現場においての有用性検証で建設事業者の連携先を募集』 (2023年2月1日)https://ir.po-holdings.co.jp/news/news/news-7273735601273491569/main/0/link/20230201_AI_s.pdf
※3 参考リリース:
『暑熱対策 AI カメラの社会実証試験を開始』(2023 年6月26日)
https://ir.po-holdings.co.jp/news/news/news-43668325159156815/main/0/link/20230626_AI.pd
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