【トイサブ!×慶應義塾大学共同研究】知育玩具の適切な利用が、子どもの成長に与える影響を科学的に解明!
~保育環境評価スケール(ECERS-3)を用いた評価で、子どもを育てる環境の質向上を実証~
未就学児向け知育玩具サブスクリプションサービス「トイサブ!」を運営する、株式会社トラーナ(本社:千葉県千葉市、代表取締役:志田 典道 以下、当社)は、慶應義塾大学の中室牧子研究室と子育て支援サービス事業を営むライクキッズ株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:岡本 泰彦、以下 ライクキッズ)との共同研究において、知育玩具の適時・適切な利用が子どもの成長に与える影響に関する新たな知見を得ました。この度、保育環境評価スケール(ECERS-3)を用いた評価結果を発表いたします。
■共同研究の背景
知育玩具は、子どもの成長・発達をサポートするアイテムとして、各家庭や保育施設等で利用されています。近年、幼児教育の質への関心が高まっている中で、知育玩具が幼児期の子どもの成長・発達にどのように寄与していくのかが注目されています。今後、知育玩具をより子どもの成長・発達に活かしていくために、教育経済学を専門とする慶應義塾大学の中室牧子研究室と、「にじいろ保育園」を運営するライクキッズの協力を得て、知育玩具の適時・適切な利用による効果に関する研究を進めています。
中室牧子教授は“教育には科学的根拠(エビデンス)が必要”と提唱しており、教育と成果の間の因果関係を明らかにする研究を行っています。また、にじいろ保育園では、遊びを“子どもたちの心を育て、バランスの良い発達を促す大切な要素である”と捉えています。両者の協力を得ることで、子どもが適切な知育玩具で遊ぶことに関する知見を一歩前進させ、知育玩具を幼児教育に活かしていくことへの可能性を模索してまいります。
■研究内容と結果
本研究では、ライクキッズ社のにじいろ保育園(14園・28クラス)の3・4歳の児童と保護者の協力を得て、2023年度にトイサブ!の知育玩具を利用したクラスと利用しなかったクラスの保育の質を比較しました。※2023年度にトイサブ!を利用しなかったクラスの子どもたちは、2024年度に利用していただいています。
この結果、7点満点のECERS-3のスコアが(10%水準で)統計的に有意に0.301~0.336点上昇していることがわかりました。これをなじみのある(平均50、標準偏差が10という)偏差値であらわすと6.13~6.84もの上昇と言えます。 ※ECERS-3は、保育の質を数値化する国際的に認められた評価ツールであり、子どもを育てる環境の質を客観的に評価することができます。
トイサブ!の知育玩具を導入している園では、ECERS-3の「活動」スコアが有意に上昇する傾向があり、子どもを育てる環境の質が向上することが明らかになりました。
■今後の展望
保育環境の評価スケール(ECERS-3)では、「保育環境の質」と「子どもの将来的な学力」との間に強い相関関係があることが既に示されています(Fujisawa, et al. 2024)。今回の研究結果から、トイサブ!のサービスが子どもたちの将来の学力向上にも貢献する可能性が示唆されました。
今後はより長期的な視点で研究を進め、トイサブ!のサービスが子どもの成長に与える長期的な影響について解明していく予定です。また、今回の研究成果をもとに、より効果的な知育玩具の選定や、子育て支援サービスとしての価値向上を進めてまいります。
■共同研究の概要
・研究内容:知育玩具の適時適切な利用による成長発達の効果
・共同研究チーム:株式会社トラーナ、慶應義塾大学 中室牧子研究室、ライクキッズ株式会社
・研究開始:2023年7月
■慶應義塾大学 総合政策学部 中室牧子教授 コメント
最新の研究は、幼児期に小学校の勉強を先取りするような教育は、かえって逆効果になりかねないということを示しています。幼児期の子どもの発達に応じた会話や経験、遊びを通じて、言葉や仲間関係、社会性を身に付けることこそが、小学校入学後の学力向上につながることもわかってきています。ECERS-3の「活動」の領域は、「子どもがものに触れ、関わり、操り、作り出し、夢中になることを支え、学びに向かう力を育て」られているかを評価しています。今回の研究では、トイサブ!の利用が、「活動」領域の保育の質を改善できる可能性を示しました。
■ライクキッズ株式会社 代表取締役社長 岡本泰彦様 コメント
ライクキッズ株式会社は子どもたち一人ひとりの心に寄り添い、人や物・自然との豊かな出会いや体験を通して「生きていく力(=豊かな感性+他者への思いやり+主体的に考え行動する力)」を育むことを理念に掲げています。今回の研究結果がトイサブ!の知育玩具を通して「活動」領域の意義を確認できたことで、私たちが運営する保育園のみならず、保育事業全体にとって価値ある研究となったことを非常に喜ばしく感じております。
■株式会社トラーナ 代表取締役 志田典道 コメント
今回の中室牧子研究室・ライクキッズとの共同研究により、トイサブ!の利用が将来学力の向上に貢献する結果が出たことに大変ワクワクしています。トイサブ!の社会実装を進めていくことがお子様の活動環境を改善していくことにつながっていくため、引き続きサービスの改善、実際にトイサブ!を体験して頂ける場所の拡大にも努めてまいります。
■「トイサブ!」サービス概要
トイサブ!は、0歳3か月〜満6歳の未就学児のお子様一人ひとりの成長に合わせた知育玩具が届く定額制の知育サービス。「幸せな親子時間を増やそうぜ」のコーポレートビジョンのもと、2015年11月より運営を開始し、「知育玩具サブスクリプション 会員登録者数 NO.1※」を3年連続で獲得しております。 ※TPCマーケティングリサーチ株式会社調べ(2023年8月時点)
お子さまの成長・発達に合わせて、知育のプロであるおもちゃプランナーが、約1800種類の知育玩具の中から最適な知育玩具を完全パーソナライズでご提案。定価総額17,000円以上の知育玩具6点を、2か月ごとに交換・お届けいたします。
■株式会社トラーナ 概要
名称:株式会社トラーナ
代表者:代表取締役 志田 典道
所在地:千葉市中央区鶴沢町20番16 ユニバース千葉ビル 1F
設立日:2015年3月6日
主な事業内容:0歳3か月~満6歳向け知育玩具のサブスクリプションサービス「トイサブ!」の運営
コーポレートサイト:https://torana.co.jp/
「トイサブ!」サービスサイト:https://toysub.net
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