ElevationSpace、ドイツ航空宇宙センター(DLR)と先進的宇宙輸送および微小重力利用に関するMoUを締結

欧州域内の需要を見据えた新たな再突入機の開発を目指す

株式会社ElevationSpace

株式会社ElevationSpace(宮城県仙台市 代表取締役CEO:小林稜平、読み:エレベーションスペース、以下:当社)は、ドイツ連邦共和国の国立航空宇宙研究機関であるドイツ航空宇宙センター(Deutsches Zentrum für Luft- und Raumfahrt、本部:ドイツ・ケルン、以下:DLR)と、先進的宇宙輸送および微小重力利用に関する協力覚書(MoU)を締結しました。

左から、DLR東京事務所 Director Niklas Reinke氏、ElevationSpace 代表取締役CEO 小林稜平

■ 本提携の背景と目的

1. 再突入・回収技術

宇宙から地球へ物資を持ち帰るには、大気圏に再突入する際の極めて厳しい空力加熱と、機体の誘導制御を行う技術が欠かせません。こうした技術の検証は、風洞などの地上試験や数値シミュレーションが中心となりますが、実際の再突入環境を地上で完全に再現することは難しく、飛行データの不足が研究開発上の課題となってきました。DLRはこの分野で欧州を代表する研究基盤を有し、これまで観測ロケットを用いた飛行実験を重ねてきました。

本覚書のもとで両社は、DLRが持つ地上試験設備・解析技術、観測ロケットでの豊富な実績と、軌道からの再突入が可能な当社の宇宙機を組み合わせます。地上試験、シミュレーション、実際の飛行データを相互に照らし合わせることで、揚力を活用した再突入機の空力、熱防護システム(TPS)、機体健全性監視システム、飛行制御に関する知見を高め、将来の再使用型宇宙輸送の基盤づくりにつなげることを目指します。

2. 微小重力利用
微小重力環境では、地上では難しい材料の組成や構造をつくり出せることから、宇宙での材料研究や積層造形(3Dプリンティング)は、将来の軌道上での部品製造・修理や長期の宇宙活動を支える技術として注目されています。DLRは、観測ロケットなどを用いた微小重力実験を重ねてきましたが、観測ロケットで得られる微小重力時間は数分程度に限られます。より長い時間をかけた実験や、つくったものを地上に持ち帰って詳しく分析する手段の確保が、次の段階に進むための課題となっています。

さらに、ISSの運用終了が近づくなか、欧州の研究者や企業が地球低軌道で継続的に実験を行える環境をどう確保するかも共通の課題です。両社は、当社の軌道上実証・回収衛星ELS-Rなどを活用し、より長期間の微小重力環境での材料実験・製造実証と、その試料の回収・分析を一貫して行う枠組みを検討します。これにより、地上・観測ロケットでの研究から軌道上での実証へと段階的に進める道筋をつくることを目指します。

■ 今後の展開

両社は今後技術交流を進め、当社の宇宙機を活用した最初の共同実験・実証テーマの選定に向けた検討を行います。

ElevationSpace 代表取締役CEO 小林 稜平のコメント

欧州を代表する航空宇宙研究機関であるDLRと協力覚書を締結できたことを大変光栄に思います。宇宙で生み出された成果を地上へ確実に持ち帰る帰還の技術は、地球低軌道を研究と産業の場として持続的に活用していくうえで欠かせない要素です。DLRが長年培ってきた再突入研究と材料・製造研究の知見に、当社の軌道からの回収能力を組み合わせることで、ポストISS時代の日本と欧州の宇宙利用を支える新たな基盤づくりに貢献してまいります。

DLR 東京事務所 Niklas Reinke氏のコメント

日独の宇宙協力の豊かな歴史の上に今回の新たな協力を築けることを、大変うれしく、また誇りに思います。両国は早くも1990年代に、再突入技術の研究を目的としたEXPRESSミッションで協力しました。その後DLRは「はやぶさ2」のパートナーとなり、現在は「MMX」にも参画しています。いずれも再突入を伴う優れたミッションです。 ElevationSpaceとの協力により、DLRの再突入研究と宇宙での製造研究を、地球低軌道から地上へ帰還するという新たな段階へ進めることができると期待しています。日本の革新的なスタートアップとの協力を通じて、日独の宇宙分野における研究開発の連携がさらに深まることを楽しみにしています。

DLRについて

ドイツ航空宇宙センター(DLR)は、ドイツ連邦共和国の航空・宇宙分野の国立研究機関であり、航空、宇宙、エネルギー、交通、デジタル化などの分野で研究開発を行っています。ケルンに本部を置き、ドイツ国内各地の【51】の研究所・施設で約【12,000】名の職員が活動しています。また、DLR内に置かれたドイツ宇宙機関(German Space Agency at DLR)は、連邦政府の委託を受けてドイツの国家宇宙プログラムを計画・実施しています。

ホームページ:https://www.dlr.de/

ElevationSpaceについて

ElevationSpaceは「軌道上のヒト・モノをつなぐ交通網を構築する」をビジョンに掲げ、日本が世界に誇る小型再突入技術を軸に宇宙から地球への輸送サービス開発に取り組んでいるスタートアップ企業です。東北大学やJAXAと連携し、宇宙の微小重力環境で研究開発・製造された物資を地球に運ぶ小型宇宙機の開発に取り組んでいます。


これまで基礎科学的な実験から産業利用まで幅広く利用されてきた国際宇宙ステーション(ISS)は、構造寿命などの関係から2030年末に運用を終了することが決定しており、宇宙環境利用の”場”の継続的な確保が課題になっています。ElevationSpaceは「ポストISS時代」を見据え、フリーフライヤー型の軌道上実証・回収衛星「ELS-R(読み:イーエルエスアール)」や、宇宙ステーションからの高頻度回収カプセル「ELS-RS(読み:イーエルエスアールエス)」の提供を目指しています。「ELS-R」は、無重力環境を生かした実験や実証を、無人の小型衛星で行い、それを地球に帰還させてお客様のもとに返す国内初のサービスです。

会社名   :株式会社ElevationSpace(英文表記:ElevationSpace Inc.)

所在地   :〒980-0013 宮城県仙台市青葉区花京院2-1-65

       いちご花京院ビル9階

設立    :2021年2月

代表者   :代表取締役CEO 小林稜平

ホームページ:https://elevation-space.com/

事業内容  :宇宙環境利用・回収プラットフォーム事業、有人拠点からの高頻度物資輸送事業、
       Co-Creation 事業

■「ELS-R」サービスのイメージがわかるコンセプトムービー

https://youtu.be/_2m_GXSDvdI

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仙台本社: 宮城県仙台市青葉区花京院2-1-65 いちご花京院ビル

福島工場: 福島県南相馬市原町区萱浜北谷地311 三菱倉庫 MLC SPACE LAB

東京支社: 東京都千代田区神田錦町1-17-1 神田髙木ビル BIRTH KANDA

名古屋拠点:愛知県名古屋市昭和区鶴舞1-2-32 STATION Ai

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会社概要

株式会社ElevationSpace

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URL
https://elevation-space.com/
業種
製造業
本社所在地
宮城県仙台市青葉区花京院2-1-65 いちご花京院ビル9階
電話番号
-
代表者名
小林稜平
上場
未上場
資本金
-
設立
2021年02月