叱られてばかりなら、シンデレラ・キャラで立ち向かえ! 職場が楽しくなる「演技の魔法64」を紹介する、別役慎司著『働く女子の女優力』(CCCメディアハウス)発売。
仕事の悩みのほとんどは演技を磨くことで解決できます。演技というと多くの人に誤解を受けますが、自分をいかにきちんと見せるか、いかに相手に好印象をもってもらうか、そのための態度やしぐさ、声や装いを提案するものです。例えば上司とのつきあい方や、初対面の人との接し方、自分へのいらだちや不安の解消法、人前でスピーチやプレゼンを成功させる方法など。「演技の魔法64」があなたをきっと輝かせます。
自分を変えようと決意したとき、演技力を磨こうとは思わないですよね。ところが、まったく新しいアプローチとして、演技力向上を提案するのが本書。演出家である著者は、持論が「アクティングスキル=ヒューマンスキル」というから、徹底しています。
本書では、さまざまな職場のシーンを想定し、それぞれのシーンでの演技指導を行います。たとえば苦手な上司には、ディズニーの魔女だと思って立ち向かえとし、作品の1キャラクターになぞらえてみるのが有効と説きます。自分を守り、優位に保つにために編み出されたフィルター付けという手法です。あるいは上司に限らず叱られてばかりのときは、シンデレラのようなレジリエンス(忍耐力を備えた)キャラの役作りが必要です。苦難に負けず、心折れず、やり抜く力を発揮しましょう。
時には人前でスピーチをすることになり、夜も眠れないことがありますよね。明らかに自分のことばかりに意識が向きすぎていますから、集中のポイントを自分から外し、聴衆のことを考えるべきとアドバイスします。ちょっと高度なところでは、リーダーとしてスタッフを導かなければならないとき。自分は器ではないと否定するのではなく、リーダー役を演じるべきと指導します。違う人間になることは不可能ですが、違う人間を演じることは可能です。
また専門的になりますが、スタニスラフスキーの「マジック・イフ」という演技指導もあります。人生は経験したことがないことばかり、だから「もし○○だったら、どうする?」という問いかけのもとに役作りをします。擬似体験は、実際にそのシチュエーションに遭遇したときに役立ちます。動物になりきるアニマルエクササイズというユニークな訓練法もあります。これらを含め、紹介する「演技の魔法」は64。役になりきって、なりたい自分を自ら創造してみてください。不安や怯えから解放され、堂々と楽しく毎日を送れるようになるはずです。
■目次
はじめに
第1章 緊張を緩和し、人間関係をラクにするための演技の魔法
第2章 不安やイライラから逃れ、自分を優しくいたわる演技の魔法」
第3章 自分を魅力的に変革するための演技の魔法
第4章 話す、伝える、コミュニケーションのための演技の魔法
第5章 できる社員になる、ビジネススキルアップのための演技の魔法
第6章 別人物になりきってものごとを解決させる演技の魔法
おわりに
■著者 別役慎司(べっちゃく・しんじ)
演出家・劇作家。株式会社ASCEND FEATHER 代表取締役。1975年神奈川県生まれ。日本大学大学院芸術学研究科修士課程修了。在学中に劇作家としてキャリアをスタートし、1994年に神奈川県演劇脚本コンクールにおいて最年少で第一席となる。大学院在籍時に海外派遣制度でロンドン大学ロイヤルホロウェイ校に留学し、世界最前線の俳優訓練法や演出法を研究。現在はSTONE ψ WINGS アクティングスクール校長として、スタニスラフスキーシステム、シアターゲーム、インプロヴァイゼイションといった世界標準の俳優訓練メソッドの指導を行うほか、劇団活動にも力を注ぎ、脚本・演出・出演をこなす。FEATHER IMPRO ACT PROJECT 代表としてビジネスセミナーを主催し、企業研修も請け負う。2017年からは一般社団法人日本グローバル演劇教育協会代表理事として、こどもを対象とした演劇教育の普及にも尽力。著書に『誰でも人前で台本なしに10 分間話せるようになる本』(CCCメディアハウス)など。
詳細はこちら→http://books.cccmh.co.jp/list/detail/2108/
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