建設中の現場での四足歩行ロボットによる通信ネットワーク実証実験に協力
― 現場環境に依存しないロボット活用に向けた基盤技術の有効性を確認 ―

株式会社アールティ(所在地:東京都千代田区、代表取締役 中川友紀子、以下、アールティ)は、同社が開発を進める国産四足歩行ロボットを用いて、東急建設株式会社が施工する建築現場における通信ネットワークの技術検証および実証実験(以下、本実証)への協力を2025年11月から12月にかけて実施しました。
本実証は、東急建設株式会社が実装を進めているロボット用無線通信ネットワーク(※)に関する技術検証と、アールティが開発を進める国産四足歩行ロボットの現場環境下における実地検証という、両社の技術テーマが一部重なったことから実現しました。
※ 東急建設株式会社の2025年03月13日付けニュースリリース(https://www.tokyu-cnst.co.jp/topics/2747.html)を参照。
本実証を通じてアールティは、建築現場に限らず、不整地や環境変化を伴う多様な現場において、四足歩行ロボットが安定して稼働し、通信ネットワークを介した情報取得・共有が可能であるかを検証しました。これにより、特定の業界用途に限定されない四足歩行ロボット活用の可能性を確認するとともに、今後の実用化に向けた課題の整理と技術開発につなげることを目的としています。
■ 背景(課題)および目的
近年、社会インフラや産業現場を取り巻く環境は大きく変化しており、労働力不足や作業環境の高度化への対応に加え、経済安全保障の観点からも、国産四足歩行ロボットによる巡視・点検・遠隔支援への期待が高まっています。一方で、現場は必ずしもロボットフレンドリーな環境とは言えず、実用化に向けては多くの現場実証実験が必要です。本実証では、建設途中の現場で想定される多様な不整地環境の一つとして実験を実施しました。具体的には、実環境において以下のような課題が存在します。
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通信環境が不安定、または限定的
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段差・スロープ・仮設構造物(階段や足場等)など、常に変化する不整地環境
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作業工程の進捗により日々変化する歩行可能範囲
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建設現場でのリスクアセスメントおよび、人と協働するための実験中の安全対策
本実証では、こうした現場特有の制約下において、四足歩行ロボットが安定して稼働し、無線ネットワーク経由で情報を取得・共有できるかを検証することを目的としています。そのため、実際の建築現場にて映像伝送試験および様々な歩行環境での実証実験を行いました。
■ 実証実験の概要
本実証は、四足歩行ロボットの開発の一環として実施しました。東急建設株式会社から提供されたカメラなどの外部機器を搭載した状態で、段差、スロープ、障害物を含む環境を走行し、建築現場に特有の不整地環境における走破性や運用上の課題を検証しました。また、リスクアセスメントなども行い、建設現場における人との通常の巡回時に危険として想定される点に問題がないことを確認しました。
■ 主な成果(検証目的の達成)
不整地・仮設構造物が混在する環境における四足歩行ロボットの走破性評価データを蓄積
通信技術と移動ロボットを組み合わせたソリューションとしての有効性と、今後の改善点を整理
またこれらの成果により、建築現場に限らず、インフラ点検、プラント、災害対応など、多様な分野への展開を見据えた開発課題および基礎的な知見も得ることができました。




四足歩行ロボット実証実験の様子
■ アールティのロボット開発における今後の展望
アールティは現在、四足歩行ロボットを含む脚式ロボットの開発を進めており、基本機能の開発のみならず、用途開発および国産ロボットの実用化を共創するフェーズにあります。本実証で得られた知見を起点として、建築分野にとどまらず、他業界・他用途においても、実運用を前提とした検証フィールドを広く募集していきます。また、すでに他社製四足歩行ロボットでの運用経験を持つ企業との協業も視野に入れ、国産四足歩行ロボットの産業化を加速させていく方針です。
【本記事に関するお問い合わせ】
株式会社アールティ 広報チーム
E-mail:info@rt-net.jp
Tel:03-6666-2566(代)
公式ウェブサイト:https://rt-net.jp
■ 会社概要
株式会社アールティは、「Life with Robot-ロボットのいるくらし-」の実現をビジョンに掲げ、AIとロボティクスの分野で最先端の技術開発に挑戦しています。当社は、AI・サービスロボット分野での高度な人材育成から、教育用ロボットの自社開発、さらには受託開発まで、幅広い事業を展開しています。代表取締役の中川は、マイクロマウス大会などのロボット競技会を支援するだけでなく、ロボットミドルウェア「ROS」を統括するOpen Robotics(米国)やROSConJP(日本)の理事を務め、国内外におけるROSの普及とロボット業界の発展に貢献してきました。その活動は、日本のロボット産業における技術基盤の確立にも大きく寄与しています。
近年では、2足歩行ロボットの開発プロジェクトを国内外から受注し、高度なモーション制御やシステム統合技術を提供しています。また、サービスロボット開発で培ったノウハウを活用し、人手不足が深刻化する食品工場向けの協働ロボットや、工場内のAIビジョンシステム、製造ライン構築にも力を注いでいます。当社の取り組みは、単なる製品開発にとどまらず、ロボット技術を社会実装し、より効率的で持続可能な未来を創造することを目的としています。私たちは、「ロボットのいるくらし」を当たり前にするため、技術革新を追求し続けます。
会社名:株式会社アールティ
代表者:代表取締役 中川友紀子
所在地:東京都千代田区外神田3-9-2末広ビル3F
設立:2005年9月
事業内容:ロボットおよび人工知能に関する教育事業、自社開発事業、受託開発事業など
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