『DeFimans Fintech & web3 Night』イベントレポート

株式会社DeFimans(所在地:東京都港区、代表取締役:小野 暢思・佐藤 太思、以下「DeFimans」)は、2025年3月3日(月)にJapan Fintech Week 2025 Side Eventとして、web3領域のFintechプレイヤーの交流を目的としたミートアップイベントを開催しました。
DeFimans Fintech & web3 Night

2025年3月3日(月)、日本を拠点にweb3領域のコンサルティング等を手掛けるDeFimansが、2025年3月3日(月)〜7日(金)に開催された「Japan Fintech Week 2025」の初日に公式連携イベントとして、グローバルなweb3業界をリードするBitGo・GSR・Figment・Halborn・Messari Japanの5社とプライベートイベントを共催しました。

イベントはDeFimansが主催し、国内外から共催企業やスポンサー企業、メディアパートナーが集結。100名以上の方が会場に集まりました。



会場には、共催企業であるBitGoの柳澤力也氏、GSRのCJ Fong氏、FigmentのDennis Bree氏、総務大臣政務官の川崎ひでと衆議院議員、司会にはForbes JAPAN 執行役員 Web編集長の谷本有香氏など、豪華なスピーカー及びゲストが駆けつけました。
開会:オープニングスピーチ

DeFimans代表取締役・小野のオープニングスピーチからスタート。DeFimansはweb3・ブロックチェーン事業において、コンサルティングにとどまらず、資金調達や事業開発、海外進出支援など幅広い業務をハンズオンで行う企業であり、その姿勢を「民間軍事企業」に例えながら、クライアントの成功に向けてあらゆる手段を講じる決意を示しました。

DeFimans代表取締役・佐藤は、今回のイベント開催の背景を説明。Japan Fintech Week 2025期間中に国内外の金融・Fintech関係者が集まる機会を活かし、DeFimansのグローバルネットワークを通じて、クリプト×Fintech領域のソリューション提供者と交流できる場を構築する意図を語りました。
共催企業・スポンサーによる会社紹介
web3業界をリードする共催企業とスポンサーによる会社紹介では、各社のスピ―カーが登壇し、それぞれ最新の技術動向や将来のビジョン共有がありました。

BitGoの柳澤氏は、BitGoの事業概要を紹介。米国に本社を構えるクリプト資産のカストディアンとして、日本でもウォレットサービスを提供しており、グローバルでの預かり資産が1,000億ドル(約15兆円)、同社を通してのステーキング資産もグローバルトップレベルに成長していることを説明。米国のビットコインETFのカストディ業務も担っていることを強調し、資産の安全性確保を最優先とするBitGoの役割について言及しました。

GSRのFong氏は、GSRが2013年創業のクリプト市場最古のマーケットメーカーであり、シンガポール金融管理局(MAS)および英国金融規制当局(FCA)の承認を受けた唯一の企業であることを紹介。DBSやOSLを含む主要な取引所のマーケットメイクを行い、約200のweb3プロジェクトに流動性を提供している点を強調しました。また、OTC取引およびVC投資にも積極的に取り組み、200以上のプロジェクトに総額2億ドル以上の投資を実施していることを説明しました。

FigmentのBree氏は、Figmentが機関投資家向けのステーキングプロバイダーとして250以上のクライアントを持ち、銀行、VC、ヘッジファンドと連携しながら事業を展開していることを説明。BitGoをはじめとするパートナーとの協力関係を紹介し、日本市場への期待を示しました。

Halbornは、エンタープライズ向けデジタル資産のセキュリティソリューションを提供する企業であり、ブロックチェーン業界の主要プレイヤーから高い信頼を得ています。2,000以上のアセスメント、5,000以上の脆弱性特定、500以上の企業と提携してきた実績を紹介しました。さらに動画では、DLTコンサルティングと予防的セキュリティの提供、世界最大の銀行10行のうち4行と提携している点を強調。また、アーキテクチャ設計やコードレビューを通じたセキュリティ強化についても説明されました。
パネルディスカッション『DeFiとCeFiの融合と未来』

モデレーター :小野 暢思 (株式会社DeFimans・代表取締役 / Co-CEO)
スピーカー :柳澤 力也 (BitGo・Director, Sales Head of Japan)
スピーカー :CJ Fong (GSR・Managing Director, Head of Sales [APAC & EMEA])
スピーカー :Dennis Bree (Figment・Global Head of Growth)
スピーカー :佐藤 太思 (株式会社DeFimans・代表取締役 / Co-CEO)

DeFi(分散型金融)とCeFi(中央集権型金融)の融合とその未来について、国内外の視点から議論が交わされました。市場の成熟に伴い、DeFiとCeFiが交わる場面が増えつつある中、日本市場における現状と課題、そして今後の展望について、各スピーカーが意見を述べました。
海外から見た日本市場について
日本市場の特徴と課題について、GSRのFong氏は日本市場の独自性とグローバルなクリプト市場との隔たりについて言及しました。日本経済は単独で成立する規模を持っており、それがボーダーレスなweb3の特徴と対照的な構造を生んでいると指摘。日本の取引所はローカル市場を前提にしており、海外の投資家が日本の取引所に円を直接送金できないなどの理由で流動性の確保に課題があることを説明しました。また、日本の規制環境だけでなく、市場関係者のマインドセットの変革が必要であることを強調。日本の取引所や金融機関がよりグローバルな視点を持ち、DeFiとの連携を進めることで、より活発な市場形成が可能になると述べました。
FigmentのBree氏は、日本市場の魅力と参入の難しさ、規制の影響について語りました。Figmentは3年前にアジア市場への展開を開始し、まずシンガポールに拠点を設立。その後、日本市場の重要性を認識し、慎重に市場調査を進めてきました。
日本市場は、文化、言語、ビジネスの進め方が独特であり、規制の影響も大きいと指摘。一方で、ローカルの強力なパートナーと協力し、機関投資家向けのステーキングソリューションを提供する準備を進め、規制に即した長期的なプロトコルステーキングの成長にコミットすることを述べました。
カストディの進化と規制対応
BitGoの柳澤氏は、カストディ(資産管理)の役割とその進化について説明。カストディビジネスは、顧客の資産を安全に保管し、機関投資家や取引所が安心して運用できる環境を提供することが重要ですが、昨今DMMビットコインやBybitのような大規模なハッキング事件が相次ぐ中、カストディの重要性はますます高まっていると指摘。BitGoは、規制に準拠するだけでなく、規制基準を超えた高度なセキュリティ対策を実施し、業界全体の信頼性向上に貢献していると説明しました。
市場の流動性確保の重要性
流動性は、単にトークン価格を維持するためのものではなく、プロジェクトの持続的な成長を支える基盤であると強調するGSRのFong氏。
web3の市場では、流動性が途絶えることはプロジェクトの死を意味するため、適切なマーケットメイキングと流動性提供が必要不可欠であると説明しました。GSRの役割は、単に取引量を増やすことではなく、エコシステムの成長を促進し、投資家が安心して取引できる市場環境を作ることだと述べました。
DeFiとCeFiの未来 – さらなる融合の可能性
セッションの最後に、DeFiとCeFiがどのように融合していくのか、今後の展望について議論が行われました。「日本市場では規制の影響もあり、CeFi側のプレイヤーがグローバルなオンチェーン市場にアクセスする方法が鍵となります。」とDeFimansの佐藤氏は述べました。
今後は、オンチェーンの流動性を活用し、CeFiが提供するクレジットや金融インフラと統合することで、より強固で安定した市場が形成される可能性があると議論されました。特に、ステーキングやリステーキング、オンチェーンマーケットメイクなどの新たなイールド戦略を活用することで、より多くのユーザーがweb3の流動性にアクセスできる環境が整備されると期待されています。
【特別コンテンツ】特別ゲスト対談
『石破茂総理が掲げる「地方創生2.0」を徹底解説!』
日本はweb3大国になれるのか?なれないのか?どっちなんだい!?

モデレーター:谷本有香 / Forbes JAPAN 執行役員 Web編集長
証券会社、Bloomberg TVで金融経済アンカーを務めた後、米国でMBAを取得。その後、日経CNBCキャスター、同社初の女性コメンテーターとして従事。これまでに、オードリー・タン台湾デジタル担当相、トニー・ブレア元英首相、アップル共同創業者のスティーブ・ウォズニアック、ハワード・シュルツ スターバックス創業者はじめ、3,000人を超える世界のVIPにインタビューした実績有。
スピーカー:川崎ひでと / 衆議院議員 総務大臣政務官 前自民党web3PT 事務局長
2021年、第49回衆議院選挙にて初当選。現在2期目。自由民主党デジタル社会推進本部事務局次長、デジタル社会推進本部web3PT(プロジェクトチーム)事務局長、同デジタル人材育成PT(プロジェクトチーム)事務局長、情報通信戦略調査会事務局次長、広報本部ネットメディア局次長などを歴任。2024年、石破政権発足の11月より総務大臣政務官を務める。

本セッションでは、石破政権におけるweb3政策と「地方創生2.0」の関係について、自民党web3PT事務局長の川崎政務官が解説。web3が日本の国家戦略に組み込まれた背景や、地方創生との連携の重要性、今後の課題と解決策について議論されました。
web3と地方創生2.0の関係
2022年、日本はweb3を成長戦略の一環として位置づけ、NFTやブロックチェーン技術を活用した経済発展を推進。石破政権ではこの流れを継承しつつ、特に地方創生との連携を強化しています。
「地方創生2.0」は、東京への一極集中を是正し、地方経済を活性化するための新たな政策。web3を活用することで、地域経済の活性化やデジタルインフラの整備を推進する方針が示されました。特に、若者や女性にとって魅力的な地方づくりをキーワードに掲げ、オンライン診療、ドローン配送、ブロックチェーン活用などの施策を組み合わせることで、利便性を向上させる取り組みが進められています。
web3推進の課題と解決策
web3推進においては、行政の理解の不足が大きな課題とされています。これに対し、川崎政務官は、地方での成功事例の提示や、政府の支援策を活用することが重要と指摘しました。特に、総務省や経済産業省の実証実験に応募し、政府の承認を得ることも、地方行政を巻き込む有効な手段の一つであると述べました。また、web3の普及にはweb2との橋渡しが必要であり、地方の既存ベンダーとの協力や、分散型技術のセキュリティ面の優位性を訴求することが有効であるとの見解が示されました。
セッションの後半では質疑応答の時間も設け、参加者の質問に川崎政務官が応答する場面もありました。
「web3が地方に根付くためにはweb2.5的なアプローチが必要ではないか」との質問に対し、川崎政務官は、web3事業者が地方自治体や住民にとって馴染みやすい形で導入を進めることが重要だと回答。特に、新しい技術に抵抗感がある地方自治体のデジタル推進を進める既存ベンダーと協力をすること、そして、web3の強固な分散型記述のセキュリティ特性を伝えることで、行政や企業の導入ハードルを下げることが具体的なアプローチなのではないかと述べました。
また、「web3事業者が政府の支援を受けやすい領域は?」との質問には、IPコンテンツと分散型ID(DID)の2つの分野が政府の重点支援対象であることが示されました。web3事業者は、これらの分野で政府の支援を受けることで、よりスムーズに事業展開できる可能性があると述べられました。
日本発web3事業を牽引
フリーフローのドリンクと本格的なイタリアンピザなどのフードが並ぶ会場ではネットワーキングの時間も設けられ、参加者同士の交流も盛んに行われました。
日々情報が生命線となるweb3業界での情報交換とコラボレーションは、業界全体のグローバル水準の引き上げに貢献すると信じ、DeFimansは今後も交流イベントの実施・参加の体制を強化してまいります。




BitGoについて

BitGoはデジタル資産のセキュリティ、カストディ、Liquidityにおけるリーディングカンパニーであり、世界50カ国以上、700以上の機関投資家顧客に運用のバックボーンを提供しています。 また、BitGoは世界のビットコイン取引の約20%を処理しています。
代表者:Mike Belshe
所在地:South Dakota, USA
設立:2013年
公式サイト:https://www.bitgo.com/
X(旧Twitter):https://x.com/BitGo
Youtube:https://www.youtube.com/@BitGo.
LinkedIn:https://www.linkedin.com/company/bitgo-inc/
GSRについて

GSRは暗号資産市場において10年以上の豊富な実績を有するグローバルマーケットメーカーです。ヨーロッパやアメリカを含めグローバルにプレゼンスを持ち、アジアではシンガポールを拠点として展開しています。流動性プロバイダーおよびマルチステージ投資家として活躍しており、一連のサービスには、OTCトレーディング、デリバティブ、マーケットメイキングが含まれます。GSRは、トークン発行者、機関投資家、マイナー、主要取引プラットフォームと連携し、デジタル資産エコシステムの主要分野に積極的に関与しており、クリプトネイティブ起業家やデジタル資産へ進出する大手金融機関との強固な協力体制があります。なお、GSR Markets Pte. Ltd.は、シンガポール金融管理局(MAS)から主要決済機関(MPI)と英国金融規制当局(UK FCA)から暗号資産取引業のライセンスを取得しています。
公式サイト : https://www.gsr.io/
X(旧Twitter):https://x.com/gsr_io?lang=en
Figmentについて

Figmentは、ステーキングインフラを提供する独立系プロバイダーとして業界をリードしています。資産運用会社、取引所、ウォレットプロバイダー、財団、カストディアン、そして大口トークンホルダーなど、700社以上の機関投資家のデジタル資産約150億ドルのステーキングを担っています。イーサリアムにおいては非カストディ型ステーキングプロバイダーのうち最大シェアを誇ります。
Figmentの機関投資家向けワンストップステーキングサービスには、シンプルなワンクリックステーキング、ポートフォリオ報酬トラッキング、API連携、監査済みインフラ、スラッシング保護などが含まれます。これらすべては、デジタル資産エコシステムの普及、成長、そして長期的な成功を支えるというFigmentのミッションの実現に貢献しています。
代表者:Lorien Gabel
所在地:545 King Street West, Toronto, Canada
公式サイト :https://figment.io/company/about/
X (旧 Twitter):https://x.com/Figment_io
Linkedin:https://www.linkedin.com/company/figment-io/
Youtube:https://www.youtube.com/@Figment_io
Halbornについて

大手金融機関やweb3エコシステムのリーダー企業から信頼を受けるHalbornは、エンタープライズグレードのデジタル資産向けブロックチェーンソリューションを提供する業界最先端の企業です。スマートコントラクト監査、ペネトレーションテスト、各種アドバイザリーサービスをはじめ世界トップクラスのセキュリティソリューションを提供します。
公式サイト: https://halborn.com/
X(旧Twitter) https://twitter.com/HalbornSecurity
LinkedIn: https://www.linkedin.com/company/halborn
Youtube: https://www.youtube.com/c/Halborn
Messari JAPANについて

Messariは2018年に設立されたマーケット・インテリジェンス企業で、デジタル資産市場のリーディングカンパニーとして認知されています。グローバルなリサーチ・データ、可視化ツール、プロトコル調査を提供し、業界の透明性を向上。トップVCや機関投資家、個人まで幅広く支援し、スマートな意思決定を促進します。オープンソースデータライブラリは研究者や規制当局にも活用され、暗号資産市場の発展に貢献しています。
公式ウェブサイト : https://messari.io
総合お問合せ: info@messari.io
メディアお問合せ: press@messari.io
plumeについて

Plume Networkは、RWAfi(現実資産トークンファイナンス)のために特別に設計された初のフルスタックL1 RWAチェーンとエコシステムであり、リアルワールドアセットの速やかな導入と需要に基づく統合を促進します。
公式ウェブサイト : https://plumenetwork.xyz/
株式会社DeFimansについて

web3業界で実業経験を積んだメンバーによって設立されたDeFimansは、トークンエコノミクスの構築やブロックチェーン技術の活用等、web3領域に特化したハンズオン型のプロフェッショナルファームです。web3ビジネスでの“信用”を創造し、クライアントと共に日本のweb3業界の発展に向けて歩み続けます。
代表者:代表取締役 小野 暢思・佐藤 太思
所在地:東京都港区虎ノ門5丁目3−1 第一榎ビル 4F
設立:2022年7月
事業内容:
トークノミクス、DeFi、GameFi・ブロックチェーンゲーム、海外展開、事業戦略、新規事業開発、ブロックチェーン社会実装、NFT、dApps、DAO等に係るコンサルティング支援
資金調達・資本政策、マーケティング、翻訳等のハンズオン支援
Messari JAPAN運営
公式サイト:https://defimans.com/
X(旧Twitter):https://twitter.com/DeFimans
総合お問合せ:info@defimans.com
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