アクセシブル・ツーリズム・ワークショップを開催 ~インドネシアで障がい者向けビーチツーリズムの促進を目指す~
国際機関日本アセアンセンター(東京都港区新橋6-17-19 新御成門ビル1階 事務総長:藤田正孝。以下、センター)は2018年12月7日にインドネシア・タンジュンパンダンにて、アクセシブル・ツーリズム(バリアフリー観光/ユニバーサル観光)の普及を目的としたワークショップを、インドネシア観光省と共催しました。
本事業は国連世界観光機関(UNWTO)が「Tourism for All(みんなの観光)」を提唱したことをふまえ、第21回ASEAN[1] 観光大臣会合でASEAN地域でのインクルーシブ観光の必要性を確認したことを受け、その支援の一環として実施されました。ワークショップには、インドネシアの観光関係者(地方行政機関、観光産業、福祉関係者等)のみならず、ASEAN諸国の観光関係省庁からも代表を招待し、70名以上が参加しました。
ワークショップの実施にあたり、センターは日本から専門家2名を派遣し、日本のビーチにおけるアクセシブル・ツーリズムの具体的事例を紹介しつつ、「アクセシブルなビーチから始まるリハビリテーション観光」や「アクセシブル・ツーリズム商品の設計」をテーマに、障がい者向けの旅行商品と運用時の注意点などについて講演を行いました。また、インドネシア側からは、インドネシアのバリに次ぐ新しい10の観光地開発を目指す観光政策「10 New Bali」について説明があった他、調査機関、大学、バリアフリー機関、障がい者向けの旅行商品を扱う旅行会社、観光施設などの団体・機関より、各自のバリアフリーの取り組みについて、発表がありました。
参加者からは、障がい者にとっては観光が困難と考えられていたビーチにおける、日本のアクセシブル・ツーリズムの取り組みは、ビーチリゾートが多いインドネシアを始めとしたASEAN諸国にとって親和性が高く、参考になり、自国でも倣いたいとのコメントが多く寄せられました。センターでは本事業を通し、日本の先進的なアクセシブル・ツーリズムをASEAN諸国に普及させるとともに、現地のツアー商品を多様化させ、地域社会の活性化を目指します。
[1] ASEAN(東南アジア諸国連合)とは、1967年に結成された地域協力機構。加盟10カ国(ブルネイ・ダルサラーム、カンボジア、インドネシア、ラオス、マレーシア、ミャンマー、フィリピン、シンガポール、タイ、ベトナム)の総人口は6億5千万人を超える。
▼ アクセシブル・ツーリズム・ワークショップ
https://www.asean.or.jp/ja/tourism-info/20181220/
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<<国際機関日本アセアンセンター>>
正式名称:東南アジア諸国連合貿易投資観光促進センター
ASEAN10カ国政府と日本政府により1981年に設立。貿易・投資・観光・人物交流の4分野を中心に、ASEAN商品の輸出促進、日系企業の進出支援、人材育成、日ASEAN間の観光促進等を通して、日本とASEAN諸国との関係促進に貢献する国際機関です。
https://www.asean.or.jp/ja/
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