パリ航空ショー2025にて加賀市とJALエンジニアリング及び米国Wisk Aero社が空飛ぶクルマ実装に向けた基本合意書締結を発表

国内初、パイロット不要の空飛ぶクルマの実装を目指す実証飛行に向けて準備着手

加賀市

 石川県加賀市(市長:宮元 陸、以下「加賀市」)は、Wisk Aero社(ウィスク エアロ社、所在地:米国カリフォルニア州、CEO: Sebastien Vigneron、以下「Wisk」)※1、及び株式会社JALエンジニアリング(所在地:東京都大田区、代表取締役社長 濱本 隆士、以下「JALEC」)※2と、日本における無操縦者航空機の社会実装と関連法制度確立に向けた実証飛行に関する基本合意書を締結したことを、2025年6月16日、パリ航空ショー※3にて発表しました。

 本締結により、JALECの航空運送事業と航空機整備に基づく技術的知見と、世界最大の航空宇宙機器開発メーカーであるボーイング社の子会社として自律飛行の空飛ぶクルマの機体開発において世界を牽引するWiskの革新的技術、および国家戦略特区に認定され実証フィールドを提供する加賀市の取り組みとが連携することで、地方創生に向けた新産業イノベーションを創出します。

加賀市への視察時に撮影した写真。左から順に大丸 裕真氏(JALEC 事業推進部)、Dan Parsons氏(Wisk Manager Marketing Development)、脇川 達人氏(JALEC 事業推進部 マネジャー)、宮元 陸 加賀市長、Phil Swinsburg氏(Wisk Director APAC)、Jeannie Lam氏(Wisk Director of GTM & Marketing Programs)

■基本合意に至る背景

 Wisk社が開発する機体はパイロットが搭乗せず、自律的に飛行する空飛ぶクルマであり、パイロット不足の課題解決や、移動の自由度を大幅に拡大させるものとして、特にパイロット確保が困難な地方において実装が期待されています。一方で、運航形態が従来の航空機とは大きく異なるため、社会実装のためには、関連する法整備および運航環境の確立が不可欠です。そこで今回、国家戦略特区の加賀市を舞台に実証飛行を行い、技術的なエビデンスを積み上げることで制度設計の加速につなげること、および空の産業エコシステムの構築に向けて三者間で連携して取り組むことに合意しました。

■直近の主な動向

・2023年5月、JAL、JALEC、Wiskの間で無操縦者航空機の日本での社会実装を目指す基本合意書を締結

・2024年10月、加賀市とJALの間で包括連携協定を締結

・2024年11月、加賀市次世代エアモビリティコンソーシアムを設立

・2025年5月、パイロット・プロジェクト「エアモビリティ・ベースin加賀」の立ち上げ

・2025年6月、加賀市、JALEC、Wiskの三者間で基本合意書を締結

■各社からのコメント

(加賀市 宮元 陸 市長)

 加賀市は、Wiskの日本展開の第一弾として、事業拠点の設立を強力に支援するとともに、JALECと連携し、AAM(次世代空モビリティ, Advanced Air Mobility)の運用モデルの構築を支援します。加賀市は北陸で唯一の国家戦略特区の認定を受けており、大胆な規制改革の提案を行うことが可能です。東京や大阪のような大都市ではないものの、研究開発に挑戦できる環境の自由度が比較的高く、ルールメイキングをともなう新規事業開発への創造的挑戦を受け入れます。また本市の基幹産業の一つである部品メーカーを中心とするものづくり産業と融合した新しい産業構造への変革にも期待します。

(JALEC 秡川 宏樹 事業推進部長)

 本連携は、日本社会における自律飛行の空飛ぶクルマの社会実装において非常に重要な役割を担うものと考えます。JALECは、Wisk、加賀市との連携のもと、パイロットのいない空飛ぶクルマという革新的技術の実証飛行と技術的検証を実施し、安全・安心な未来の空の移動手段の実現を目指します。

(Wisk Sebastien Vigneron CEO)

 加賀市との新たな協業を通じて、日本へのコミットメントを深め、JALとのパートナーシップをさらに強化できることを大変嬉しく思います。日本はAAM(次世代空モビリティ, Advanced Air Mobility)導入の重要な市場であり、国家戦略特区である加賀市の未来のモビリティに対する先進的なアプローチは、当社の開発する第6世代機※4の実用性を検証するための理想的な環境であると考えます。本連携は、日本における自律飛行の運航環境の構築に向けた重要な一歩です。

■参考

※1 Wisk Aero LCC(ウィスク エアロ合同会社)

世界最大の航空機メーカーであるボーイング社の子会社であり、サンフランシスコ等を拠点として、自律飛行の空飛ぶクルマ開発に於いて世界を牽引する航空機メーカー。

※2 JALエンジニアリング

東京国際空港(羽田空港)に本社を置く日本航空のグループ会社であり、JALグループの70年を超える航空機の運航と航空機/エンジン/部品の整備、およびその計画、管理で培った技術力をベースに未来の空を創るリーディングカンパニー。

※3 パリ航空ショー

2年に1度フランス・パリで開催される航空宇宙業界における世界最大規模の国際見本市。

※4 第6世代航空機の仕様 (Wisk HPより引用 https://wisk.aero/aircraft/

■問い合わせ

加賀市イノベーション推進部地域デジタル課 0761-72-7833

https://www.city.kaga.ishikawa.jp/senryaku_tokku/index.html

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会社概要

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業種
官公庁・地方自治体
本社所在地
石川県加賀市大聖寺南町ニ41番地
電話番号
0761-72-1111
代表者名
宮元 陸
上場
-
資本金
-
設立
2005年10月