コークス炉を活用した使用済みタイヤのケミカルリサイクルの事業化検討を開始
~2025年度中に資源循環型カーボンブラックの販売開始を目指す~
三菱ケミカルグループ※1(以下「当社グループ」)は、香川事業所(香川県坂出市)に有するコークス炉において、使用済みタイヤをケミカルリサイクルする検討を開始したことをお知らせいたします。2025年度中に使用済みタイヤを原料とした資源循環型カーボンブラックの販売を開始することを目指します。
タイヤ業界でサステナブルな原材料を求める動きが加速しているなか、主原料のひとつであり、ゴムの補強剤として使用されているカーボンブラックについても再生原料化のニーズが高まっています。当社グループのサプライチェーンを活用することで、破砕した使用済みタイヤを原料としてコークス炉に投入し、得られたタールから再びカーボンブラックを生産することができます。コークス炉を活用し、使用済みタイヤから再生産した資源循環型カーボンブラックを販売することは世界初※2の試みです。生産した資源循環型カーボンブラックは通常品と同等の性能を有し、再びタイヤ用のカーボンブラックとして使用されることでタイヤの水平リサイクル実現に貢献します。
事業化に向け、2024年7月から使用済みタイヤをコークス炉へ投入する実証実験を開始しました。2025年度には年間数千トン規模、2030年度には年間数万トン規模の資源循環型カーボンブラック販売を目指します。
当社グループは、使用済みタイヤのケミカルリサイクル技術の確立と新たなリサイクルシステムの構築により、自動車・タイヤ業界のサーキュラーエコノミー実現に貢献していきます。
ご参考:カーボンブラック製品サイトhttp://www.carbonblack.jp/cb/index.html
※1三菱ケミカルグループは、三菱ケミカルグループ株式会社とそのグループ会社の総称です。
※2当社グループ調べ
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