ストルト・タンカーズとパーセルケミカルタンカー6隻を建造
堅調なケミカルタンカー需要の取り込みを狙う
当社とStolt Tankers B.V(以下「ストルト・タンカーズ」)の合弁会社であるNYK Stolt Tankers, S.A.社は2月5日に中国のNantong Xiangyu Shipyard(ナントン・シャンユウ・シップヤード)と6隻のパーセルケミカルタンカー(注1)建造契約を締結しました。今後、堅調な需要の伸びが予想されるケミカルタンカー事業を強化するとともに、同事業の第一人者であるストルト・タンカーズとのパートナーシップを深めていきます。
発注した6隻は載貨重量38,000トンの大型ケミカルタンカーで、ステンレス製のカーゴホールドを持ち、多様なケミカル製品の輸送に対応できる仕様です。環境対応として省エネ技術を搭載し、港での停泊中に陸上設備から必要な電力の送電を受ける設備を備えています。6隻は2026年から2029年にかけて順次竣工を予定し、ストルト・タンカーズが運営するケミカル・タンカー・プールに投入されます。
各社コメント
日本郵船株式会社 常務執行役員 渡辺浩庸
30年以上にわたる長年のパートナーであるストルト・タンカーズとの新造船建造に至ったことを嬉しく思います。燃費効率のよい船舶に入れ替えることで、輸送の低炭素化を進めながら、お客様に安定した輸送サービスを提供することを目指します。船の竣工に向けて、ストルト・タンカーズ、当社、Nantong Xiangyu Shipyardの3社で協力していきます。
Stolt-Nielsen Limited CEO ウド・ランゲ (注2)
長年のパートナーである日本郵船との38,000トン型ケミカルタンカー6隻の発注を嬉しく思います。この新造船発注は、30年以上の歴史を持つストルトと日本郵船のパートナーシップを更に強化し、将来に向けての礎となるものです。お客様をサポートし、サプライチェーンをより持続可能なものにするため、燃費効率の高い新造船を当社のプール事業に加えることとしました。
ストルト・タンカーズと日本郵船、そしてNantong Xiangyu Shipyardに感謝し、この重要な取引が締結出来たことを祝福したいと思います。
(注1)パーセルケミカルタンカー
化学製品、動植物油などをはじめとして多種類の貨物を搭載できる多目的ケミカルタンカー。
(注2) Stolt-Nielsen Limited
ストルト・タンカーズの親会社。
会社概要
会社名:Stolt Tankers B.V.
本社:オランダ・ロッテルダム市
代表者:社長 ルーカス・ボス
ウェブサイト: https://www.stolt-nielsen.com/our-businesses/stolt-tankers/
本船概要
船種 : パーセルケミカルタンカー
竣工時期 : 2026年~2029年
全長: 約184.9m
全幅: 約32.2m
貨物タンク数: 30個
総トン数: 約30,000トン
造船所: Nantong Xiangyu Shipyard (中国)
日本郵船グループは、中期経営計画 “Sail Green, Drive Transformations 2026 - A Passion for Planetary Wellbeing -”を2023年3月10日に発表しました。“Bringing value to life.”を企業理念とし、2030年に向けた新たなビジョン「総合物流企業の枠を超え、中核事業の深化と新規事業の成長で、未来に必要な価値を共創します」を掲げ、ESGを中核とした成長戦略を推進します。
(詳細はこちら → https://www.nyk.com/profile/plan/ )
今回の取り組みが特に貢献するSDGsの目標
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