5月上旬の2014卒就活状況調査レポート
~2014年卒『就職活動モニター調査』(2013年5月発行)より~
1. 5月1日現在の内定状況
5月1日現在のモニターの内定率は53.0%で、前年同期を7.2ポイント上回りました。5月の内定率が50%を超えるのは、2009年卒者以来5年ぶりとなります。先月調査でも内定率は前年同期を4.6ポイント上回っていましたが、今回は前年同期より7.2ポイント上回りました。
また、内定者のうち、就職先を決定し活動を終了したのは62.0%。前年より4.7 ポイント増えており、内定先への満足度が高まった感がうかがえます。(図表1)
2. 就職活動継続者の状況
就職活動を継続している学生(内定保持の継続者も含む、モニター全体の63.3%)に、選考中およびこれから受験する予定の企業(持ち駒)の数を聞いたところ、平均して5.0社と先月調査(8.4社)より3.4社減っていました。
今後のエントリー予定社数は平均8.9社で、内訳として未内定者のエントリー予定社数が多く(9.5社)、内定取得に向け積極的に持ち駒を増やそうとしている様子がうかがえます。(図表2)
3. 未内定者の今後の見通し
内定を得ていない学生(モニター全体の47.0%)に、今後の見通しを聞いたところ、最も多いのは「選考中の企業はあるが内定をもらえるかどうかはわからない」で、63.2%(前年64.8%)でした。一方、「近々内定がもらえる見通しが立っている」は、8.6%で前年より3.4ポイント増えている結果でした。
また未内定者の現時点で活動の中心としている企業の規模を聞き、全モニターに3 月に聞いた調査と比較すると、「中堅中小」「規模にこだわらない」との回答が3 月調査より大幅に多く、中堅中小へシフトしているといえます。(図表3)
4. 後輩にアドバイスしたいこと
来年就職活動を行う後輩に向けて、「企業のエントリー受付(12月の解禁)前にやっておくべきこと」をアドバイスするとしたら、どんなことを挙げたいかを聞いてみたところ、前年と変わらず「自己分析」が最多でした。就職活動をスムーズに進めるには12月になってから始めたのでは遅い、と考えている学生が依然多いことが分かります。また、最も数字が増えたのは「インターンシップへの参加」で、前年の39.7%から49.2%へと約10ポイント増加しました。(図表4)
5. 就職活動のスケジュールへの意見
企業の採用広報開始が12月であることに対して、学生がどう捉えているかを聞いたところ、約6割が「適している」と判断。その理由として、企業研究などのために「春休みを有効に活用できるから」という意見が目立ちました。中には、「適している」と答えながらも、「12月になってから始めるのでは遅く、事前の対策が必要」とのコメントも少なからず寄せられました。
また、2016年度から就職活動の解禁時期が「3年生の3月」へと3カ月繰り下げられること(2016年卒者から適用見込み)について、就活生の立場から賛成か反対かと聞いたところ、反対意見が多く、時期が遅くなることに純粋に懸念を覚えるという声が目立ちました。(図表5)
《調査概要》
調査対象 : 2014年3月卒業予定の全国の大学4年生(理系は大学院修士課程2年生含む)
回答数 : 1,218人(文系男子433人、文系女子317人、理系男子330人、理系女子138人)
調査方法 : インターネット調査法
調査期間 : 2013年5月1日~7日
サンプリング : 日経就職ナビ2014 就職活動モニター
「日経就職ナビ 就職活動モニター調査」は、株式会社日経HRと株式会社ディスコが大学生の就職活動状況を調査することを目的として実施しています。
日経就職ナビは日本経済新聞社が主管し、株式会社日経HRが企画・管理を担当し、株式会社ディスコが運営事務局を務めています。
<本リリースに関するお問合せ先>
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