2016年 医師が選ぶ「医学界・医師界における今年の漢字一文字」発表!

1位は『高』に決定! 高額薬剤の登場に高まる懸念。相次いだ不信な病院事件や新専門医制度、医学部新設なども話題に。

メドピア株式会社

医師10万人以上(国内医師の3人に1人)が参加する医師専用コミュニティサイト「MedPeer(メドピア)」(https://medpeer.jp)を運営するメドピア株式会社(東京都渋谷区、代表取締役社長:石見 陽)は、会員医師を対象に「医学界・医師界における今年の漢字一文字(略称:2016年 医師が選ぶ今年の漢字)」を募集いたしました。結果、高額薬剤や医療費高騰問題への注目を背景に、今年は「高」が最多得票となりました。



■MedPeer調査結果:「2016年 医師が選ぶ今年の漢字」(総回答:3,013人)
   漢字/ 回答者数 / 比率  / 主な選出理由
1位:  高  /  142    / 4.7% / オプジーボなどの高額薬剤や医療費高騰問題の話題から
2位:  驚  /  139    / 4.6% / 米大統領選や英国のEU離脱、医療界で多発した事件への「驚き」から
3位:  変  /  116    / 3.8% / 社会全体および医療界における制度や治療法などの「変化」から
4位:  乱  /  113    / 3.8% / 診療報酬改定や新専門医制度、医学部新設などによる「混乱」から
5位:  迷  /   90    / 3.0% / 新専門医制度の「迷走」から
 

  • 「2016年 医学界・医師界における今年の漢字一文字」の募集に対し3,013人の医師が回答し、「高」が最も多い142票を得た。医療費の高騰や、オプジーボに代表される抗がん剤やC型肝炎治療薬などの高額薬剤の登場などが医療界でも話題となり、注目を集めた結果となった。
  • 第2位は「驚」で、第1位とは3票差で選ばれた。次期アメリカ大統領にトランプ氏が当選したことやイギリスがEU離脱したことへの驚きが大きく、その他医療界でも医師の逮捕や病院内での不審な事件が相次いだことへの驚きも反映された結果となった。
  • 第3位の「変」、第4位の「乱」、第5位の「迷」は、今年4月の診療報酬改定や37年ぶりの医学部新設、揺らぐ新専門医制度など、医師を取り巻く環境の変化やそれに伴う混乱や迷走を反映した結果となった。

■ベスト10と、主な理由(コメント抜粋)

 1位 「高」 142票
・高額な薬剤が話題になった一年。このままにしておくと、保険制度が崩壊する心配が。(40代、消化器内科)
・医療費高騰の一途をたどり、その真骨頂のオプジーボの価格が尋常ではなかった。(50代、一般内科)
・肺がんやC型肝炎の高額な薬剤が話題に。(40代、一般内科)
・高度先進医療、高額な医療費は毎年の事ですが、特に高額な治療薬が注目された年でした。(30代、アレルギー科)
・高薬価の薬剤の登場により、初めて医療経済的なインパクトが、医療関係者側からも問題視された。今後医師として治療選択肢を検討する際に、「薬価」と「費用対効果」を考える良いきっかけとなった。(50代、一般内科)

 2位 「驚」 139票
・イギリスのEU離脱とトランプショックなど、想定外の社会事象が様々起きる年でした。医学会への影響も大いにあり得ます。(50代、一般内科)
・医大生・医師の性犯罪、非常に高価な薬剤、医師の逮捕、病院内での点滴殺人・未遂など、良いこと(ノーベル賞など)を上回る驚きのインパクトあり。(50代、一般内科)
・医療界で驚くような事件が起こったり逮捕者が出たから。(30代、リウマチ科)
・トランプが大統領に。TPPでの混合診療解禁を期待していたのだが。(40代、泌尿器科)

 3位 「変」 116票
・専門医制度、薬価改訂など色々な事が変ろうとしているし、医療界でも変な事件や変な人も多かった。(60代、リウマチ科)
・治療法においても遺伝子情報により個別化され、治療内容が劇的に変化してきている。(50代、アレルギー科)
・医療技術がどんどん変わり、活躍する人も変わるからです。(20代、一般内科)
・社会自体が変化しており、医学界・医療界も変化する必要に迫られている。(50代、一般内科)

 4位 「乱」 113票
・新専門医制度や医学部の新設など、医師の多くの意向に反することが多く行われ、医療界が混乱したから。(30代、一般内科)
・診療報酬改定で現場はかなり混乱しました。(40代、皮膚科)
・病院内での殺害事件、大学病院での術後患者多数死亡事件、新専門医制度導入など例年になく、様々な事件と呼べる事柄が起こった年だと思います。(30代、一般外科)

 5位 「迷」 90票
・専門医制度の迷走といい、増大する社会保障費のやりくりといい、政策も何もかも迷路にはまり込んでいる印象。(50代、アレルギー科)
・専門医制度の行く末が見えない。薬価が変わる。(30代、産婦人科)

 6位 「忍」 80票
・病院経営は年々厳しくなってきている。(50代、一般内科)
・昨今医療従事者の勤務状況は劣悪化しており、いまは耐えるしかない。(50代、脳神経外科)

 7位 「専」 65票
・専門医の問題に明け暮れた一年だった。(50代、循環器内科)
・専門医試験の混乱は今後の医療費抑制と共に医療界に暗雲をもたらす。(50代、腎臓内科・透析)

 8位 「食」 50票
・大隈教授がオートファジー(自食作用)でノーベル賞を取られたから。(40代、小児科)
・ノーベル賞のオートファジー(自食作用)、ロカボ食、糖質制限食、トランス脂肪酸など食に関する話題の多い一年でした。(60代、アレルギー科)

 9位 「新」 48票
・30数年ぶりに医学部が新設され、更に来年もうひとつ新設されることとなった。(50代、一般内科)
・新規治療薬がラッシュのように出てきた。(40代、消化器外科)

 10位 「震」 47票
・熊本地震に鳥取地震などの地震と世界情勢の激震(アメリカ大統領選挙、韓国大統領の疑惑等)が目立っていたから。(50代、循環器内科)
・地震が結構ありました。医学会でも、専門医制度など大きな改革で揺れ動きました。(30代、感染症科)

■調査概要
・調査期間:2016年11月21日(月)~11月28日(月)
・有効回答:3,013人(回答者はすべて、医師専用コミュニティサイトMedPeerに会員登録をする医師)
・調査方法:インターネット調査
・質  問:今年2016年の「医学界・医師界」表す漢字を「1文字」でご回答ください。

 ■過去の調査結果
ž 当募集「医学界・医師界における今年の漢字一文字」は、2012年から毎年実施し、今回で5回目の開催となります。
ž 2013年から昨年2015年までは、STAP細胞などを含む論文不正問題が例年続いていたことから、3年連続で「偽」が最多得票を集めて1位でした。

※過去の結果詳細はこちらをご覧ください。
・2015年度:1位「偽」≫ https://medpeer.co.jp/press/2448.html
・2014年度:1位「偽」≫ https://medpeer.co.jp/press/2048.html
・2013年度:1位「偽」≫ https://medpeer.co.jp/press/653.html
・2012年度:1位「再」≫ https://medpeer.co.jp/press/533.html

■引用・転載時のお願い
本調査結果の引用・転載時には、必ず下記のとおりクレジットを明記いただけますようお願い申し上げます。
・医師専用コミュニティサイト「MedPeer」調べ、と明記ください。
・žWEB上での引用に際しましては、「MedPeer」に https://medpeer.jp へのリンク付与をお願い致します。
・本リリースに添付しています画像データはご自由に利用ください。

【メドピア株式会社について】
「Supporting Doctors, Helping Patients.」をミッションとして、医師同士が臨床経験を共有する医師専用のコミュニティサイト「MedPeer」を運営。現在10万人以上の医師(日本の医師の3人に1人)が参加し、医薬品や疾患に関する医師の”集合知”を形成。グループ全体では、オンライン医療相談プラットフォーム「first call」や、管理栄養士によるパーソナルダイエット指導サービス「ダイエットプラス」を展開。医師プラットフォームを基盤に、医師向けの臨床支援サービスや一般向け健康増進・予防サービスを展開し、「医療の再発明」を目指す。
参照URL:https://medpeer.co.jp/
 
【本件に関するお問い合わせ先】
メドピア株式会社・広報担当 藤野
電話:03-6447-7961
メール:pr@medpeer.co.jp

 

 

 

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業種
医療・福祉
本社所在地
東京都中央区築地1-13-1 銀座松竹スクエア8階
電話番号
03-4405-4905
代表者名
石見 陽
上場
東証プライム
資本金
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設立
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