静岡県磐田市とベルタが連携協定を締結若年層の健康リテラシー向上に向けた包括的プレコンセプションケアモデル

市民向け啓発、結婚・妊娠・共育ての相談機会提供・支援プログラムでの動画活用に加え、スポーツを活かした取り組み展開

株式会社ベルタ

2025年12月11日 14時58分

「女性のライフステージの課題を解決する」をミッションに掲げる株式会社ベルタ（本社：東京都港区/代表取締役社長：武川克己、以下ベルタ）は、2025年12月10日（水）、静岡県磐田市と「プレコンセプションケアの推進に関する連携協定」の締結記念式を執り行いました。

本協定では、若年層を中心に、将来の選択肢を広げるための健康管理とカラダづくりを支援するとともに、「スポーツのまち」である磐田市の特色を生かし、全国で初めてスポーツを通じたプレコンセプションケアの普及啓発にも取り組みます。若い世代が自らの未来を主体的に描けるよう、早い段階から健康やライフプランについて考える機会を提供し、持続可能な地域社会の実現を目指してまいります。

最近注目される「プレコンセプションケア」とは

「プレコンセプションケア（Preconception care）」とは、直訳すると受胎前のケアを指し、将来の妊娠を望むかどうかに関わらず、男女が自分自身の健康や生活習慣に向き合い、未来を見据えて心身のコンディションを整える取り組みです。食事・運動・睡眠などの生活習慣の見直しや、性と生殖に関する正しい知識の習得、メンタルヘルスのケアなど、多様な観点から「将来の選択肢を広げるための健康づくり」を支える考え方として注目が高まっています。

国としても、プレコンセプションケアの推進は重要政策に位置付けられています。こども家庭庁では、「成育医療等の提供に関する施策の総合的な推進に関する基本的な方針（令和5年3月22日閣議決定）」において、男女ともに性や健康に関する正しい知識を身につけ、主体的に健康管理を行うよう促すプレコンセプションケアの推進を明記しています。さらに2024年11月からは、「プレコンセプションケアの提供のあり方に関する検討会」での議論が進められ、こうした検討を踏まえ、令和7年5月には「プレコンセプションケア推進5カ年計画」が策定されています。

一方で、10〜30代の若い世代が自身の身体や将来のライフプランについて考える機会は十分とは言えず、情報不足による不安や迷いが生じやすいのが現状です。こうした課題に対し、地域の特性に合わせた多様なアプローチで、若年層へ正しい知識と学ぶ機会を届けることが求められています。

「プレコンセプションケアの推進等に係る連携協定」内容

＜締結日＞
令和7年12月10日（水）

＜締結先＞
静岡県磐田市こども部こども若者家庭センター　

＜連携事項＞
（１）プレコンセプションケアの普及啓発に関すること
（２）ライフコースに応じた健康支援に関すること
（３）その他、本協定の目的を達成するために必要な事項

ー具体的な取り組み
・市民向け「プレコンセプションケア啓発動画」の企画・制作
・結婚・妊娠・共育ての相談機会提供・支援プログラムにおける啓発動画の企画・制作
・スポーツチーム、大学と連携した啓発イベントの実施
・母子健康のための葉酸摂取啓発冊子、妊婦向け防災準備の啓発冊子および
　葉酸サプリメント（5日分）の提供

締結の背景

静岡県磐田市は「スポーツのまち」として市民の健康づくりに力を入れてきた地域であり、若年層や子育て世代が多く暮らす特性を持ちます。こうした地域特性を踏まえ、将来の選択肢を広げるための健康管理やリテラシー向上を支援することは、地域の活力向上と持続可能なまちづくりに大きく寄与します。

ベルタは、女性のライフステージに寄り添う事業を展開し、全国300以上の自治体と連携して妊活・産前産後・更年期など多様なフェーズでの健康啓発に取り組んできました。今回の連携協定は、国のプレコンセプションケア推進の方針とも合致し、市民向けの動画制作や制度を活用した啓発、スポーツ分野との協働など、多角的なアプローチを組み合わせた包括的な推進モデルとして位置づけられます。

「プレコンセプションケアの推進等に係る連携協定」について代表者コメント

2025年12月10日（水）には、磐田市役所において締結記念式を執り行いました。

●磐田市長草地博昭氏コメント

このように早いタイミングで連携協定を締結することができ、これまで丁寧に打ち合わせを重ねていただきながら、双方にとってどのような取り組みが実現し得るのか、真摯に協議を進めていただいたことに、心より感謝申し上げます。せっかく協定を結ぶ以上、実現可能なことだけにとどまらず、一見すると難しそうに見えることについても、ぜひ積極的にご提案いただきたいと考えています。できそうなことだけを並べていては、他の自治体と変わらない。だからこそ、できることから一歩ずつ挑戦していく姿勢を大切にしたいと思っています。

少子化が深刻化していることは大きな課題ですが、同時に、若い世代そのものが少なくなってきているという現実もあります。せっかく子どもを産みたいという思いがあっても、さまざまな事情やタイミングの問題から、その願いを叶えることが難しい現状もあると思います。望んでいるご家庭に必要な情報をきちんと届け、負担なく理解できる形で、より若い段階から自分の身体や将来について学べる機会をつくっていくことが大切だと感じています。しかし、現状ではそうした機会が十分にないまま大人になってしまうケースも多いのが実情です。今回の取り組みを通じて、少しでも多くの若者にメッセージが届き、自分の将来を考える“気づき”のきっかけになればと願っています。そして一人でも多くの方が幸せな選択をできるよう、市としてもできる限りの協力をしてまいります。

●ベルタ取締役森谷悠平コメント

ベルタは、『女性のライフステージの課題を解決する』という企業理念のもと、結婚・妊活・妊娠・産前・育児・更年期といったライフステージ変化に伴う不安や悩みに寄り添う事業を展開する会社でございます。

これまで150万人以上のお客様にご利用いただく中で多く寄せられるのが、人生のステージが進んだ後で “もっと早く知っておきたかった” と振り返る声を多くいただいております。最近では将来の生活や健康について早い段階から知っておくことが大切と広まりつつありますが、気づく機会、学ぶ機会は社会的にもまだ十分ではありません。こうしたなか、若い世代の健康づくりに力を入れてきた磐田市さんと連携し、プレコンセプションケアの枠組みの中で、新たなモデルづくりに挑戦できることを大変光栄に思います。

市民の皆さまには結婚・妊娠・共育て支援の場における情報提供に加え、地域に根付くスポーツ分野での連携、大学生への啓発イベントなど、多角的なアプローチを通じて、若い世代の方々が主体的に将来を選択できる環境づくりへの貢献を果たして参りたいと思います。

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「本協定を通じて、若年層が将来の選択肢を広げられるよう、早い段階から健康やライフプランについて学べる環境づくりを進めてまいります。市民向けの啓発や制度を活用した情報提供、地域の特色を生かしたスポーツ分野での取り組みなど、多角的なアプローチを通して、誰もが自分らしい未来を描ける持続可能な地域社会の実現を目指してまいります。