女性のデリケート臭（経血臭・おりもの臭など）に関するフェムテック商品をBe-A Japanとフィッツコーポレーションが共同開発

株式会社フィッツコーポレーション

2024年7月31日 13時00分

香りのリーディングカンパニーである株式会社フィッツコーポレーション（東京都港区、代表取締役：富樫康博、以下当社）は、女性特有のデリケート臭に対する課題を解決すべく、機能性香料を用いたフェムテック商品の開発を行います。

そして、その商品開発を国内フェムテック市場開拓の先駆者でもある株式会社Be-A Japan（本社：東京都渋谷区、代表取締役CEO：髙橋くみ、以下Be-A Japan）と共同で行うことをお知らせいたします。

【フェムテック製品の開発背景】

女性が抱える健康課題をテクノロジーで解決するフェムテック市場は、2025年には2兆円規模になると予測されています。香りのリーディングカンパニーである当社がこの市場の中で、女性が抱えている不安に寄り添い、その不安を解消する一役を担えないかと考えた際に、「機能性香料（＝テクノロジー）」を活用した商品開発の可能性が浮かび上がってきました。

当社は創業以来、「豊かさが香るものづくり」を企業理念とし、香りを通じて人生をより豊かにすることに取り組んでいます。香水やボディミストのように、香りによって気持ちをポジティブにする製品を開発する一方で、「社会の不を香りで解決する」という可能性も追求し続けています。楽しいこと、不安なことなど、様々なことが起こる人生が、香りで豊かな毎日に変わる。香りのプロとして、生活者のライフスタイルに丁寧に向き合い、その時々に適した香りを通して、機能的かつ情緒的価値を創出していくことを目指しています。

機能性香料を用いた女性のデリケート臭悩みにアプローチするフェムテック商品を通して、女性がデリケート臭に関する悩みから解放され、それぞれのライフスタイルで輝き続けるための一つの手段になることを願い、今回の開発への着手を決定いたしました。

【デリケート臭に着目した背景】

今回、当社が着目したのは「女性のデリケート臭」です。主に、生理中の経血臭や平時のおりもの臭などを指しています。弊社が自社内外のモニターを募集して行ったアンケート調査※では、「普段、経血のニオイは気になりますか？」という問いには93％の人が「気になる」と回答し、「普段、おりものや汗のニオイが気になりますか？」という問いには95％の人が「気になる」と回答しました。90％以上の女性が日々の生活の中でデリケート臭が気になっており、これにより本来発揮できるポジティブさを失い、行動が控えめになる、日々の気分が晴れないというサイクルに陥っていることが分かりました。

デリケート臭に関しては、多くの女性が気になると感じていても、「自分だけが過剰に気にしているのかもしれない」「人には相談しにくい」というような理由から、知らず知らずのうちに、仕方がないと諦め、我慢している現実があります。

性に関する悩みをオープンにしやすい場が少しずつ整ってきているものの、口に出したり発信することに高い壁があることも事実です。弊社では現代女性が声を上げにくい性に関する悩みの一つとして、まずはデリケート臭に関する悩みに寄り添うことが、女性やその周りにいる人々が生きやすい社会の実現につながるのではないかと考えています。

【Be-A Japanと共同開発を行う背景】

日本では、2020年がフェムテック元年と呼ばれ、その火付け役となったのが吸水ショーツです。吸水ショーツブランドBé-A〈ベア〉を運営するBe-A Japanは、吸水ショーツのパイオニアであり、国内フェムテック市場開拓の先駆者でもあります。今回、女性のデリケート臭の悩みに真正面から向き合うにあたり、生理に関する悩みなど、女性のデリケート臭につながる知見が深いBe-A Japanと共同開発を行うことで、両社の持つ先進的なテクノロジーを活用し、本当に女性に寄り添った、画期的な商品開発を行える環境を整えることが叶いました。

Be-A Japanとは、商品開発のスタート時から「デリケート臭の悩みは、女性にとってとても大きいもの。だからこそ両社の知見でこの悩みを解決する商品開発をしたい」と、同じ目線・志を持ちながら、開発を行っています。

女性のデリケート臭の悩みを解決する消臭ミストは、2024年8月29日（木）の発売を予定しております。

Be-A Japan代表取締役CEO 髙橋くみ

2年前、香りのリーディングカンパニーであるフィッツコーポレーションさんに「女性の不安を解消できるコラボ商品の開発を。」というお話をいただいた際、是非ともご一緒して、女性の心身の健康を損なうタブーを排除し、社会をさらにまた一つ前進させたい、という熱い想いが込み上げてまいりました。私自身、口にできなかったデリケート臭のニオイの悩みをずっと抱えてきました。

また、Bé-A〈ベア〉として7000人を超える女性の声をお伺いしてきた中で、デリケート臭の悩みを抱える方は決して少なくなく、時に「生理」以上に触れにくい話題である、という確信があったからです。香りには人を幸せにする壮大なパワーがあります。今回のこのアイテムが、多くの方の悩みの解決にお役立ていただけることを心から楽しみにしています。

フィッツコーポレーション取締役青木かすみ

Be-A Japanさんは、吸水ショーツの開発当初から女性の生理に関する課題に真摯に向き合い、ただ商品を開発・販売するだけではなく、その商品を使った女性の生活がより豊かになることを願った“ものづくり”を行っており、その姿勢が弊社の企業理念とも近しいなと以前より感じておりました。

今回、共同開発を行う中でも、何度も何度も商品の試行錯誤を行い、あらゆる角度から検証を行う姿勢は、まさに“女性の幸せを願うからこそ”と、その志に深く共感しております。

今回、Be-A Japanさんと一緒に開発した商品が、女性の未来を明るく照らせる提案の一つになることを信じています。

【フィッツコーポレーション内でのチーム立ち上げストーリー】

当社では、新しいことに挑戦する社員の声に耳を傾け、事業モデルとして成り立つ際には、全社でバックアップを行う体制を整えています。今回、フェムテック製品の開発に着手するきっかけは、一人の女性営業の声でした。

彼女は、出産後に女性ならではの “不快” を感じる機会が増えました。その中でも、特に気になったのが生理中の経血臭です。子育て中は、トイレに行く時間が中々とれず、経血の漏れや臭いが気になりました。子どもがつかまり立ちをし始めると、子どもの顔の高さがちょうど股下辺りにくるため、気になって落ち着かない気持ちになることもあったといいます。

復職後、彼女はふと「今、私が感じている臭いの不快は、香りのチカラで解決できるかも？」と感じました。女性特有のデリケート臭に対して、「消臭×いい香り」というアプローチがフィッツならできるかもしれないと思い立ったのです。また、商品開発後、それを必要としている人に届けることも、彼女が所属している営業部の営業力があれば、必ずクリアすることができると考え、この時に「やってみたい、商品化したい」という強いモチベーションが生まれました。

また、「デリケート臭を解決する商品開発」という一過性の施策ではなく、これをきっかけに社会を変えていきたいという大きな夢も抱くように。彼女は、学生時代からジェンダー問題に関心があり、もっと女性が自分らしく生きられる社会、それによって女性だけではなく、その周りにいる人のライフスタイルも輝くようなことに携わりたいと考えていました。一企業に属しながら、世の中が求める商品を開発し、届けることは、その先にいる多くの女性がもっと輝ける社会を作ることにつながるのではないか、その考えを巡らせる中で踏み出した第一歩が、今回のフェムテック商品の開発起案へとつながりました。

このような想いを抱き、彼女が社内に起案したのが「日本女性がそれぞれのライフスタイルで輝く社会にするプロジェクト」でした。そして、彼女の想いに共感し、賛同した社員が次々と集まり、個からチームになり、その輪が大きくなっていきました。「私も、世の中の女性を幸せにするような商品開発をやってみたい」「社会にインパクト与えるような施策に関わってみたい」と、それぞれが心の中に秘めていた「いつか私も・・・」という挑戦心、社会に貢献したいという想いが、一人の女性営業の起案によって刺激され、顕在化していきました。

フィッツの経営層もこの想いに真摯に向き合い、商品化の実現に向けたサポート体制を整え、弊社内のプロジェクト起案から約2年で、発売を迎えることができました。当社では今後も、香りのチカラを信じる社員の声に耳を傾けながら、社会に貢献できるプロジェクトの推進を行ってまいります。