TBM、Limex Mongolia LLC、モンゴル国家開発庁と基本合意締結

~モンゴルでの LIMEX の事業化に向けた検討を開始~

TBM

石灰石を主原料とし、原料に水や木材パルプを使用せず紙の代替や、石油由来原料の使用量を抑えてプラスチックの代替となる新素材「LIMEX(ライメックス)」を開発・製造・販売する株式会社TBM(本社:東京都中央区、代表取締役CEO:山﨑敦義、以下TBM)は、Limex Mongolia LLC (本社:モンゴル、プレジデント:Tsogtbaatar Shagdar、以下Limex Mongolia社)、モンゴル国家開発庁(モンゴル政府)と、水資源が乏しいモンゴルにおける LIMEX の事業展開に向けた、基本合意を締結致しました。今後、本基本合意に基づきモンゴルにおけるLIMEX 事業のフィージビリティスタディを進めると同時に、本件を契機にTBMは、LIMEX 事業のグローバル展開を加速して参ります。

 

左から、D.バッチジャルガル(駐日モンゴル国特命全権大使)T.Shagdar(Limex Mongolia社プレジデント)、B.バヤルサイハン(モンゴル国家開発庁長官)、山﨑敦義 (TBM代表取締役CEO)、D.スミヤバザル(モンゴル国鉱山・重工業大臣)左から、D.バッチジャルガル(駐日モンゴル国特命全権大使)T.Shagdar(Limex Mongolia社プレジデント)、B.バヤルサイハン(モンゴル国家開発庁長官)、山﨑敦義 (TBM代表取締役CEO)、D.スミヤバザル(モンゴル国鉱山・重工業大臣)

■ 背景
持続可能な開発目標(SDGs)やプラスチック問題の課題解決に向けて、企業の対応が求められています。TBMは2015年に経済産業省の支援を受けて、新素材LIMEX を生産する第1号プラント(宮城県白石市)を完成。シリコンバレーの3大アクセラレーターの1つである、Plug and Play において年間を通して「世の中に最も社会的影響を与える企業-ソーシャルインパクトアワード-を受賞。LIMEX 製品の実用化に向けて大手事業会社との共同開発やパートナーシップを強化し、4,500社を超える企業にLIMEX製品を導入いただいています。紙の代替の導入事例として、国内では「吉野家」や「ガスト」、「スシロー」など全国の飲食店でのメニュー表に採用、東京マラソンで配布された公式マップ、Brussels SDG Summitの公式冊子、野村総合研究所のサステナビリティブックなど企画印刷物で採用が進んでいます。また、世界各地でプラスチック規制が高まる中、プラスチック袋の代替素材として、石灰石を主原料にした「Bio LIMEX Bag」は、G20の大阪サミットのごみ袋で採用される他、全国のアパレル店舗の袋(ショッパー)や自治体のイベント時の袋として導入も進んでいます。なお、昨年12 月、ポーランドで開催されたCOP24(第 24 回国連気候変動枠組条約締約国会議)に日本政府代表団として参加。本年6月には「G20持続可能な成長のためのエネルギー転換と地球環境に関する関係閣僚会合」の「G20 イノベーション展」に出展いたしました。現在、LIMEXは、世界中から500 件以上の引き合いを頂くなど注目を集めています。


■ 概要
石灰石を主原料とし、紙やプラスチックの代替となる新素材LIMEXは、紙の製造に必要な水資源や森林が乏しく、石油やプラスチックを輸入に依存するモンゴル国内においても製造する事ができ、新たな産業と雇用を創出することが可能です。モンゴルは鉱物資源が豊富な国であり、モンゴル原産の石灰石を用いて、紙の代替となるLIMEXシート(LIMEX をシート状に成膜したもの)や、プラスチックの代替となるLIMEXペレット(LIMEX をペレット状に製造して加工したもの)をつくることができ、紙代替製品やプラスチック代替製品の製造・販売を通じて、モンゴルの経済発展に貢献することを目指します。また、LIMEX は 使用済みのLIMEX製品からLIMEX ペレットを高効率につくることが可能であり(石灰石は熱劣化が少ないため)、環境負荷を低減したアップサイクルが可能です。モンゴル国内で、環境性能が高いLIMEXのアップサイクルモデルを構築することで、環境性と経済性を両立し、世界に展開できる循環型経済の先行モデルを確立することを目指します。
 

■ 基本合意の内容
TBMとLimex Mongolia社、及びモンゴル国家開発庁は、モンゴル国内におけるLIMEX事業の本格展開に向けて、以下の取組を推進してまいります。
・モンゴル産の石灰石を用いたLIMEXシートの新規工場の設立に向けたフィージビリティスタディを実施する。
・モンゴル地場のプラスチック成型工場でLIMEXを製造し、販売するテストマーケティングを実施する。
・LIMEXの回収・アップサイクルによる循環モデルを実現するためのインフラ整備・政策支援や、LIMEXの標準規格化について検討する。

[Limex Mongolia LLC]
プレジデント :Tsogtbaatar Shagdar 氏
本社 :モンゴル国 ウランバートル市
設立 :2019年
事業内容 :モンゴル国における石灰石の採掘。

[モンゴル国家開発庁(National Development Agency of Mongolia)]
長官 : Bayarsaikhan Banzragch氏
住所 :Chingeltei District, Ulaanbaatar, Mongolia Street 5/1 Government Building
Tel:+976-11-320706
Fax:+976-11-324076
概要 :首相府直下の政府省庁であり、主な業務として国の投資プログラムの策定・実施や、外国直接投資の誘致・支援に加え、コンセッション・PPP 政策を策定・実施。
URL :http://www.mongolembassy.com/

 

■ 新素材「LIMEX(ライメックス)」について
[ LIMEXとは ]
・ LIMEXは炭酸カルシウムなど無機物を50%以上含む、無機フィラー分散系の複合材料であり、日本発の新素材。
・ 2013 年、経済産業省のイノベーション拠点立地推進事業「先端技術実証・評価設備整備費等補助金」に採択。
・ 2014 年、国内特許を取得。現在、日中米欧を含む30か国以上で登録済。
・ 2015 年、宮城県白石市に年産 6,000 トンの LIMEX を製造する第1工場を建設。
・ 2016 年、米国シリコンバレーの「Plug and Play」で初の 『世の中に最も社会的影響を与える企業ソーシャル
インパクトアワード』を受賞。
・ 2017 年、「第7回日米イノベーションアワード」において『イノベーション・ショーケース』を受賞。
・ 2018 年、COP24(第24回国連気候変動枠組条約締約国会議)に日本政府代表団として参加。
・ 2019 年、経済産業省・環境省による「G20 持続可能な成長のためのエネルギー転換と地球環境に関する関係閣僚会合」における「G20イノベーション展」に出展。

[ 紙の代替として ]
・ 通常、普通紙1トン生産する場合、樹木を約 20 本、水を約85トン使うが、LIMEX は原料に木や水を使用せず、石灰石 0.6~0.8 トンとポリオレフィン約 0.2~0.4 トンから LIMEX の紙代替製品(LIMEXシート)1トンを生産可能。
※国内の製紙業界においては、単に伐採するだけでなく海外で植林活動を実施。
※使用済みの LIMEX の紙代替製品を廃棄する場合は可燃ごみ扱い。(古紙回収に出さない)

[ プラスチックの代替として ]
・ 従来のプラスチックの原料は石油由来樹脂 100%であるが、LIMEX では主原料が石灰石であり、石油由来樹脂の使用量を大きく削減可能。
・ LIMEXは、石灰石を主原料に石油由来樹脂と構成されているが、石油由来樹脂を植物由来樹脂に置きかえたBio LIMEX製品を発表(袋の代替製品)。
・ 単価の安い石灰石を主原料とすることで価格競争力を有する。
・ LIMEX の印刷物等のリサイクル材から、LIMEX 製のプラスチック成型品(LIMEXペレットを加工)を製造することが可能。(LIMEXのアップサイクル)

[ 資源としての石灰石の埋蔵量 ]
・ 日本でも 100%自給自足できる資源。世界各地の埋蔵量も豊富で、ほぼ無尽蔵。

■ 株式会社TBM
代表取締役 CEO :山﨑 敦義
本社 :東京都中央区銀座 2-7-17-6F
設立 :2011 年
資本金 :107 億 4,480 万円(資本準備金含む)/ 2019 年 2月時点
事業内容 :LIMEX 及び LIMEX 製品の開発・製造・販売
URL :https://tb-m.com/

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会社概要

株式会社TBM

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URL
http://www.tb-m.com/
業種
製造業
本社所在地
東京都千代田区有楽町1-2-2 東宝日比谷ビル15F
電話番号
03-6268-8915
代表者名
山﨑敦義
上場
未上場
資本金
1億円
設立
2011年08月