【三浦工業株式会社】令和2年度「新エネ大賞」にて『新エネルギー財団会長賞』受賞のお知らせ ~業界初の運転時CO2排出ゼロの水素燃料貫流ボイラ~

三浦工業株式会社

 産業用ボイラのトップメーカーである三浦工業株式会社(本社:愛媛県松山市、代表取締役:宮内大介)は、「水素燃料貫流ボイラ(SI-2000-H2)」(以下、本製品)が一般財団法人新エネルギー財団主催の令和2年度新エネ大賞 「新エネルギー財団会長賞」を受賞しましたのでお知らせいたします。

▲新エネ大賞「新エネルギー財団会長賞」エンブレム▲新エネ大賞「新エネルギー財団会長賞」エンブレム

 「新エネ大賞」は、新エネルギーの一層の導入促進と普及および啓発を図るため、新エネルギーにかかわる商品および新エネルギーの導入、あるいは普及啓発活動を広く募集し、そのうち優れたものを表彰するもの(※1)です。今回の受賞では、水素を安全に取り扱うための対策や水素燃焼バーナの開発、水素量の変動に対して追従させる制御技術等の技術開発への評価と、将来的にCO2フリーな水素燃料の利用への期待を評価いただき、受賞となりました。
 

 


◆受賞製品 業界初の運転時CO2排出ゼロの水素燃料貫流ボイラ について
 水素は燃焼時の生成物が水のみであることから、CO2排出ゼロのクリーンエネルギーとして注目されています。2050年の温暖化ガス排出量実質ゼロを目指す脱炭素社会の実現に向けて、水素は重要なエネルギーと位置付けられており、様々な分野での水素利活用が期待されています。弊社ではその一翼を担う機器として、広く熱源として利用されている貫流ボイラでの水素利用について開発を行い、2017年1月に日本で初めて(※2)100%水素燃焼が可能な本製品を商品化しました。

▲水素燃料ボイラ(SI-2000-H2)▲水素燃料ボイラ(SI-2000-H2)



◆用途
 水素は様々な1次エネルギーから製造できるため、化石燃料よりも地政学リスクが低く、幅広い地域での活用が見込まれています。現在では ①化学製品の製造過程で副生する水素や ➁化石燃料からの水蒸気改質による製造などが主流ですが、将来的には ③再生可能エネルギーの電気からの水電解による製造、もしくは②の水蒸気改質とCCS技術(CO2貯蔵技術)を組み合わせた製造によりCO2を排出しない水素製造も期待されており、本製品の活用によって産業熱の脱炭素化を促進できると考えています 。

▲水素の供給例▲水素の供給例


◆効果
 水素は燃焼時の生成物が水のみであることからCO2排出はゼロとなります。化石燃料から水素に切り替えた場合、それまで排出していたCO2量がそのまま削減量となるため、削減率は100%となります。蒸気量2t/hのA重油焚きボイラのCO2排出量は下記の試算条件では年間2,000トン以上になるため、水素燃料ボイラに切り替えることによるCO2削減効果は非常に大きくなります。

【試算条件】
A重油の低位発熱量:36.7 MJ/L、水素の低位発熱量:10.77 MJ/Nm3、ボイラ効率:95%、
年間稼働時間:6000hr、A重油のCO2排出量算定係数:2.71 t-CO2/kL


 ミウラグループは「熱・水・環境の分野で、環境に優しい社会、きれいで快適な生活の創造に貢献します」という企業理念のもと、世界を舞台に省エネルギーと環境保全でお役に立つため、今後も水素エネルギーをはじめとする新たな技術を中心としたトータルソリューションビジネスに積極的に取り組んでまいります。

※1 一般財団法人新エネルギー財団様HPより抜粋
※2 三浦工業調べ

<参考>
■「一般財団法人 新エネルギー財団」様HPより

・令和2年度 新エネ大賞 決定:https://www.nef.or.jp/topics/2021/20210126.html
・令和2年度 新エネ大賞 受賞事例:https://www.nef.or.jp/award/kako/r02/index.html

■水素ボイラに関するリリース情報 
 https://www.miuraz.co.jp/news/newsrelease/2017/831.php

■水素燃料ボイラ(SI-2000-H2)が該当する主なSDGs目標



以上

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会社概要

三浦工業株式会社

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URL
https://www.miuraz.co.jp/
業種
製造業
本社所在地
愛媛県松山市堀江町7番地
電話番号
-
代表者名
米田 剛
上場
東証プライム
資本金
95億4400万円
設立
1959年05月