三和建設「RiSOKO」、危険物倉庫の完成実績が累計62棟・5万㎡に到達
~直近1年で20棟を完成、供給不足が続く危険物物流インフラを下支え~
三和建設株式会社(本社:大阪市淀川区、代表取締役社長:森本尚孝)が展開する危険物倉庫・機能性倉庫の建設ブランド「RiSOKO®(リソウコ)」が設計・施工を担当した株式会社日新の「神戸化学品センター」(兵庫県神戸市西区)の竣工により、危険物倉庫(屋内貯蔵所)の完成実績が累計62棟・51,690.41㎡に到達しました。

■株式会社日新「神戸化学品センター」の概要
神戸化学品センターは2026年10月8日に竣工式を迎え、10月13日に開業しました。同センターは関西で高まる危険物保管ニーズに応えるため、危険物倉庫5棟に高圧ガス倉庫・普通倉庫・危険物屋外貯蔵所を一体で備えたケミカル物流拠点です。
■三和建設が設計段階から行政協議を主導して実現した主な技術的特徴
・冷凍・冷蔵に対応する危険物倉庫:防爆・放爆の要件と断熱・気密を両立させ、温度管理が必要な化学品を危険物として保管できる倉庫を実現しました。
・全棟に奥行き5mの庇:雨天時や真夏の猛暑日でも荷役作業の負担を軽減できるよう、危険物倉庫全棟に奥行き5mの庇を設置しました。
・移動ラックによる高密度保管と非防爆化:移動ラックの走行に必要な床の平坦性を確保し、限られた床面積で保管量を最大化しています。保管物を第4類の第3石油類・第4石油類に限定することで、移動ラックの非防爆化も実現しました。
・屋外貯蔵所の効率配置:ラックを連棟で設置し、敷地を有効活用しながら法令要件を満たしています。


■実績が62棟・5.1万㎡に、完成ペースは年々加速
RiSOKOの危険物倉庫の年間完成棟数は、2020年9月期の4棟から2026年9月期には20棟へと5倍に増えました。直近1年の完成面積は約1.8万㎡で、それまでの5年間で最も多かった年の2倍を超えています。

完成した62棟は、物流会社の営業倉庫、デベロッパーの賃貸型危険物倉庫、化学・電子部品メーカーや商社の自家倉庫まで幅広い用途にわたり、所在地も関東・関西・東海・中国地方に広がっています。
■ 需要は拡大、供給は「建てにくさ」と建築費高騰が壁に
国土交通省「倉庫統計季報」によると、国内の営業用危険物倉庫(建屋)の所管面積は、2019年6月の58.3万㎡から2024年12月には78.6万㎡へ、約5年半で35%拡大しました。10年前(2014年6月:47.0万㎡)と比べると約1.7倍です。直前の5年間(2014〜2019年)の増加が11.3万㎡だったのに対し、その後の約5年半では20.3万㎡増えており、増加ペースはほぼ倍に加速しています。需要を押し上げているのは、次のような変化です。
・EV・蓄電池・半導体の国内生産拡大:
リチウムイオン電池や電子材料など、消防法上の危険物を含む製品・原料の物流量が増加
・EC市場の拡大:
スプレー缶、化粧品、アルコール製品、電池内蔵製品など身近な危険物の取扱いが一般化
・コンプライアンス意識の高まり:
一般倉庫での不適切保管を是正し、適法な危険物倉庫へ移管する動き
・在庫確保・BCPニーズ:
地政学リスクや災害への備えとして、化学品の在庫を国内に厚く持つ動き
一方で、供給は追いついていません。危険物倉庫は建設できる用途地域が限られ、1棟あたり床面積1,000㎡以下・平屋・軒高6m未満といった規模制限や、周囲に確保すべき保有空地の規定があります。さらに消防法の解釈・運用は管轄の消防機関ごとの確認が必要となり、設計段階の行政協議で想定外の指導を受けて計画変更や遅延が生じることも少なくありません。加えて近年の建築費の高騰の影響もあり、土地の利用効率が低く事業採算が合わないことから、計画が構想段階で止まるケースも多いのが実情です。
■ 本取り組みの社会的意義
1. 危険物の「適法な受け皿」を増やし、地域の安全を高める
危険物倉庫の不足は、本来保管できない場所での一時保管や、遠方拠点への長距離輸送を生みます。消防法に適合した保管拠点を各地に増やすことは、火災・事故リスクの低減と輸送の効率化を同時に進めることにつながります。
2. 早期に事業予算を明確にし、建築費高騰下でもプロジェクトの実現を後押しする
RiSOKOは、62棟の実績に裏付けられた仕様の合理化と、事業者の要望を構造・設備基準に照らして最適化するノウハウにより、計画の初期段階で精度の高い事業予算を提示しています。過剰な仕様を省いて建設コストを抑えつつ、事業者が早期に投資判断できる環境を整えることで、建築費が高騰するなかでも危険物倉庫プロジェクトの実現に貢献しています。そういった案件ごとの協議事例を体系化し、2026年3月からは建築ソリューション「HAZ-BUILD(ハズビル)」として提供しています。
3. 危険物物流の脱炭素化
構造規制から太陽光発電の設置が難しいとされてきた危険物倉庫で、中国精油株式会社のプロジェクトでは『ZEB』認証を、プロロジスパーク古河6・7では『ZEB Ready』認証を取得しています。
■ 今後の展望
現在、福岡市で危険物倉庫2棟の建設を進めており、完成すると累計64棟となる見込みです。今後は、電池内蔵製品をはじめEC物流で増える新しいタイプの危険物への対応や、温度管理・自動化といった高機能化のニーズにも、行政・業界団体と連携しながら取り組みます。三和建設は「建てにくい」危険物倉庫の不確実性をなくし、危険物物流を持続可能な社会インフラとして確立することを目指します。
■ セミナー開催
この度の株式会社日新「神戸化学品センター」竣工を記念し、危険物倉庫の建設・計画に関するオンラインセミナーを開催いたします。本セミナーでは、同センターの課題解決実例を取り上げ、難易度の高いプロジェクトをいかにして前に進め、経済合理性を追求したのか、実践的なノウハウと解決策をお伝えします。
【タイトル】
多様化する危険物需要と建築費高騰を乗り越える最適解
~難題を突破しプロジェクトを進める「消防協議」と「設計プロセス」を実例から解説~
【日時】
2026年12月2日(水)15:00~16:00
【お申し込み方法】
以下のGoogleフォームページよりお申し込みください。
https://forms.gle/pUQBrv14aV81pnaHA
Googleフォームをご使用できない場合は、risoko@sgc-web.co.jp へご連絡ください。
■会社概要
商号 : 三和建設株式会社
代表者 : 代表取締役社長 森本 尚孝
所在地 : 〒532-0013 大阪府大阪市淀川区木川西2丁目2番5号
設立 : 1947年5月
事業内容 : 総合建設業
資本金 : 一億円
URL : https://www.sgc-web.co.jp/
■参考資料
株式会社日新「神戸化学品センター」竣工のお知らせ(2026年10月9日)
三和建設 プレスリリース「HAZ-BUILD」本格始動(2026年3月5日)
国土交通省「倉庫統計季報」
このプレスリリースには、メディア関係者向けの情報があります
メディアユーザー登録を行うと、企業担当者の連絡先や、イベント・記者会見の情報など様々な特記情報を閲覧できます。※内容はプレスリリースにより異なります。
すべての画像
