工業化技術を生かし、「いつも」と「もしも」の社会課題解決に貢献するトレーラーハウスを新発売
「MISAWA UNIT MOBILITY『MOVE CORE』」(ミサワユニットモビリティ「ムーブコア」)
○ 容易な施工性に加え、耐久性やメンテナンス性にも優れた乾式内装・乾式外構で災害時の早期転用に対応
○ 上質な空間提案や移動・可変・オフグリッドの3つの技術で社会課題の解決に貢献
ミサワホーム株式会社(代表取締役社長執行役員 作尾徹也)は、工業化技術を生かして「いつも」と「もしも」の両面で社会課題解決に貢献するフェーズフリーのトレーラーハウス「MISAWA UNIT MOBILITY『MOVE CORE』」(以下、ミサワユニットモビリティ「ムーブコア」)を全国で2023年9月1日に発売します。
これまでミサワホームは、工業化技術による安全・安心な住まいづくりを行ってきました。また、過酷な自然環境で知られる南極においても、半世紀以上にわたり昭和基地の建物建設をお手伝いしています。2019年には「南極移動基地ユニット」を設計し、2020年には国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(JAXA)、大学共同機関法人情報・システム研究機構国立極地研究所とともに、公開利用研究を利用した共同実験を昭和基地で実施しました。
このたび、共同実験で培った、持続可能な住宅システムの技術を生かしたモバイル型の住空間の研究開発を進め、ミサワユニットモビリティ「ムーブコア」を開発し、全国で2023年9月1日に発売します。
ミサワユニットモビリティ「ムーブコア」は、ミサワホーム独自の木質パネル接着工法をはじめ、戸建住宅と同等の構造により、断熱性や遮音性能など、住宅品質の優れた居住環境を備えるトレーラーハウスです。また、住宅メーカーの知見を生かした生活提案や、頻繁な用途の変更に対応する可変性・即応性に優れた乾式内装などの新発想により、「いつも」は宿泊施設やカフェ、ワーケーション施設など多様なニーズに応える施設として使用し、「もしも」の際は速やかに応急仮設住宅などに転用されることで良質な住まいとして被災後の暮らしを支えます。
ミサワホームは、さまざまな用途で使用されるミサワユニットモビリティ「ムーブコア」を通して、木造・木質化を推進してカーボンニュートラルへ貢献するとともに、「いつも」と「もしも」の両面で社会課題の解決に寄与するトレーラーハウスの普及に取り組みます。
■ミサワユニットモビリティ「ムーブコア」の特徴
Quality[住宅品質]
ミサワホームの工業化住宅と同様に高断熱・高耐力の木質パネル接着工法を採用しており、木質パネルの製造から組み立て、内装仕上げまですべて工場で生産します。「モノコック構造」により地震力をはじめさまざまな外力が構造の一点に集中せず、建物の面全体に分散してバランスよく受け止めることで高い強度を実現しています。
また外皮平均熱貫流率(Ua値)0.59の高い断熱性で夏も冬も過ごしやすく、遮⾳等級Dr-35の優れた遮音性により、ワークスペースや被災時に応急仮設住宅として使用する際にも、快適な生活を送ることができます。
このほか、土台部分にインサイジング加工で防腐処理を行い、床パネル裏面には工場で防蟻シートを張る無公害防蟻工法を採用するなど、ミサワホームの住宅同等の優れた品質でユニットを製造しています。また、保証制度を設け、構造体・防水・防蟻・設備部品など上部ユニットの初期保証を1年、保守点検を受けた場合には構造体・防水・防蟻を5年保証します。
当社工業化住宅と比較したミサワユニットモビリティ「ムーブコア」の性能
Design[生活提案]
内装には戸建住宅の設備を採用し、細部までこだわった住宅デザインによって居心地の良い上質な空間を実現しています。また、収納空間として「蔵」を設けることで、リネン等をしまう事業者用の収納スペースになります。「蔵」上部の小上がりは2人用のベッドとして使用でき、ベンチ収納は寛ぎの場に。ワークスペースやシャワーブース、洗面・トイレも備えることができ、自然災害が発生した「もしも」のときは、応急仮設住宅として利用可能です。
Transformation[空間技術]
ミサワユニットモビリティ「ムーブコア」は、車検対応のトレーラーシャーシを利用するため自由に移動可能で、車両および車両積載物であるため、建築物に伴う許認可も不要※2です。また、さまざまな用途で使用するトレーラーハウスならではの設備として、糊や釘を使わず容易に施工できる乾式内装を提案。耐久性やメンテナンス性に優れ、用途にあわせた内装変更も可能です。また、正方形のユニットを組み合わせることでソファやテーブル、ベッドなど多様に使えるモジュールファニチャーや、広さを調整できる可動式ベッドなど、可変性に優れたオリジナル家具を採用しています。こうしたアイテムは、ミサワユニットモビリティ「ムーブコア」での実績をもとに、今後の戸建住宅の商品開発やリフォーム提案への応用も検討していきます。
エクステリアでも、設置・取り外しが容易で施工品質に優れた乾式外構を提案。カゴのなかに石を詰めて外構の壁とする蛇篭(じゃかご)は、モルタルを使わないため工期短縮ができ、繰り返しの利用も可能で環境負荷の低減に貢献。木の風合いが豊かな100%リサイクル素材「M-Wood2」を使用したウッドデッキは、用途に合わせてサイズ・形状を設定できます。
また、災害時に停電や断水などで電気や水、通信が使用できない状況を想定し、公共のインフラに依存せず生活できるオフグリッドな技術を提案します。自然発電するための薄型軽量の太陽光発電システムや発電した電気を有効活用する蓄電池、電気自動車から電気の供給を受ける「クルマde給電」を用意。あわせて、使用した水のほとんどを再利用できる水循環利用システムや山間部や災害時でも通信可能な衛星通信の設置も可能です。ミサワユニットモビリティ「ムーブコア」は、移動・可変・オフグリッドの3つの技術で、多様な「いつも」と緊急時の「もしも」に柔軟に対応します。
※2:設置地域や用途、行政判断によってはその限りではありません。なおミサワユニットモビリティ「ムーブコア」は、道路運送車両の保安基準第2条の制限内の車検付トレーラーハウスです。
商品概要
名称 :「MISAWA UNIT MOBILITY 『MOVE CORE』」(ミサワユニットモビリティ「ムーブコア」)
構造・工法:木質パネル接着工法(上部ユニット)
寸法 :全長約6,140mm×全幅約2,490mm×全高約3,780mm
(上部ユニットのモジュール芯:長辺5,915mm×短辺2,185mm)
販売エリア:全国
発売日 :2023年9月1日(金)
特設サイト:https://www.misawa.co.jp/movecore/
※特設サイトは発売日、9月1日(金)に公開予定です。
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