現代刀職展最高位の受賞記念!「日本号写し」など刀身彫刻の名品を一堂に展示。特別展「華麗なる刀身彫刻」を開催/名古屋刀剣博物館
一彫一刻、その一筋に魂を宿すー。名古屋刀剣博物館が所蔵する刀身彫刻の傑作を前後期に分けて多数公開

名古屋刀剣博物館「名古屋刀剣ワールド」(愛知県名古屋市、以下当館)では、2026年10月1日(木)~2027年1月17日(日)に特別展「華麗なる刀身彫刻」を開催します。
本特別展は、当館所蔵「日本号写し」の刀身彫刻を手がけた刀身彫師・柳村宗寿(やなぎむらそうじゅ)氏が、令和7年度「現代刀職展」の「刀身彫の部」において最高位となる「薫山賞」を受賞したことを記念して開催するものです。「日本号写し」をはじめ、龍や神仏、動植物など、多彩な意匠が彫刻された刀剣を展示。また、会期中は前期・後期で展示替えを行い、一部作品は刀身の表裏を入れ替えて、会期ごとに異なる作品や表情をご覧いただけます。
※現代刀職展:(公財)日本美術刀剣保存協会主催
「日本号写し」の彫刻を手がけた柳村宗寿氏

柳村宗寿氏は、父である「柳村仙寿」(やなぎむらせんじゅ)氏(岡山県重要無形文化財保持者・無鑑査刀身彫師)に師事し、刀身彫刻を学びました。日本美術刀剣保存協会主催の「現代刀職展」(新作名刀展)で特賞など多数受賞。2025年、当館で開催した特別展「天下三名槍」にて「日本号写し」を初公開しました。
「刀身彫刻」とは
本特別展の主題となる「刀身彫刻」には、勇ましい龍や不動明王、密教の神仏を表す文字、花や伝説上の動物など、さまざまな意匠が刻まれています。それらは時代によって変遷してきましたが、多くは魔除けや戦勝祈願など、一つひとつ意味が込められているもの。ぜひ、本特別展でも刀身に刻まれた多彩な意匠と、そこに込められた人々の思いに注目してご覧ください。
特別展「華麗なる刀身彫刻」の見どころ
【通期展示】柳村宗寿氏が刀身彫刻を施した「日本号写し」

「天下三名槍」のひとつに数えられる名槍「日本号」があります。室町幕府将軍・足利義昭をはじめ、戦国武将の織田信長、豊臣秀吉、福島正則ら名だたる人物の元を渡り歩いてきた、数々の逸話をもつ槍です。
「大身槍 銘 長谷堂住恒平作 令和六年五月五日 宗寿之」は、その日本号をもとに無鑑査刀匠「上林恒平」(かんばやしつねひら)氏によって制作された写し。そして、日本号の象徴ともいえる「俱利伽羅龍」(くりからりゅう)の彫刻を本作に施したのが、柳村宗寿氏です。
緻密な彫刻を施すことで刀身が曲がりやすいため、山形県在住の上林氏と、岡山県在住の柳村氏が本作品を送り合いながら調整を繰り返し、長い年月を経て完成しました。名槍の歴史と、現代の職人たちの技が受け継がれた1振りです。
【通期展示】新刀随一の金工師・埋忠明寿が制作した短刀

豊臣秀吉や徳川家康に仕えた「埋忠明寿」(うめただみょうじゅ)は、鍔の制作・彫刻や刀身彫刻に優れた金工師。その一方で、自ら刀を鍛えたことでも知られています。現存する作例は少なく、なかでも明寿自身が制作し刀身彫刻まで手がけた本作は大変貴重な1振りです。
本作の見どころは、表裏に施された「玉追い龍」の彫物。明寿が得意とした題材で、刀身の上を躍動する龍の姿が目を引きます。新刀期を代表する刀工であり、金工師としても知られる明寿。その巧みな彫刻技術と美意識を、刀身に刻まれた龍から感じることができます。
【通期展示】縁起の良い模様「松喰鶴」を表した豊後国行平の太刀

本作は、明治天皇から、有栖川宮家へ贈られた名刀です。作刀したのは、平安時代末期から鎌倉時代初期に豊後国(現在の大分県)で活躍した刀工「行平」(ゆきひら)。

本作の手元付近には、松の枝をくわえた鶴の模様「松喰鶴」(まつくいづる)の彫刻が施されています。同位置に彫刻を施すのは行平の特徴のひとつ。皇室ゆかりの来歴を持つ本作は、行平の技と彫刻の美しさを伝える作品です。
【前期展示】刀匠・高橋貞次氏が得意とした倶利伽羅龍の彫刻

本作を制作した「高橋貞次」氏は、刀匠として全国で初めて「重要無形文化財保持者」、いわゆる「人間国宝」に認定された刀匠です。
本作は、差表に倶利伽羅龍、差裏には梵字・護摩箸(密教の儀式に用いる法具)など、高橋氏が得意とした彫刻が施されています。力強い刀身と迫力ある彫刻が響き合う、高橋氏の卓越した技が光ります。
【後期展示】初代・康継の短刀に刻まれた唯一無二の龍と不動明王

本作は、初代・康継が手がけた短刀です。初代・康継は徳川家康に仕え、「康」の一字と葵の御紋の使用を許可されるなど、家康から高く評価された刀工。初代以降、何代にもわたり康継の名は引き継がれます。特に初代は「御紋康継」という別名でも知られています。
本作には、不動明王が龍にまたがる様子を表した「龍乗不動」(りゅうのりふどう)の彫刻が施されています。初代・康継の作品で、この彫りが見られるのは本作のみとされていることから大変希少と言えるでしょう。
来年1月には、本特別展を記念した一泊二日のバスツアーも企画しています。日程は2027年1月11日(月・祝)~12日(火)。1日目は当館での展示鑑賞や刀の鑑賞会を通して、新年の"刀初め"をお楽しみいただき、2日目は伊勢神宮を参拝し、おかげ横丁での散策やお買い物もご堪能ください。2027年の始まりに、伊勢神宮への初詣と刀剣の魅力を満喫する旅へ出かけてみませんか。

|
特別展名称 |
特別展「華麗なる刀身彫刻」 |
|---|---|
|
会期 |
2026年10月1日(木)~2027年1月17日(日) ・前期:10月1日(木)~11月15日(日) |
|
会場 |
愛知県名古屋市中区栄三丁目35-43 名古屋刀剣博物館「名古屋刀剣ワールド」北館4階特別展示室 |
|
開館時間 |
10:00~17:00(最終入館16:30) |
|
休館日 |
月曜日(祝日の場合は翌平日休館) ※次の日程は臨時開館しています:10/12(月)、10/19(月)、11/2(月)、11/24(火) ※展示替え休館:11/16(月)~17(火) |
|
入館料 |
●一般:1,200円 ●大学生・高校生:500円 ●中学生・小学生:300円 ※未就学児無料 ●シニア(65歳以上):1,000円 ●障がい者(付添1名含む):無料 ※障害者手帳をご提示ください ●団体(20名以上):一般300円引/一般以外100円引 |
|
アクセス |
名古屋市営地下鉄名城線「矢場町駅」下車徒歩10分 名古屋市営地下鉄鶴舞線「大須観音駅」下車徒歩9分 名古屋市営地下鉄東山線「伏見駅」下車徒歩12分 |
|
webサイト |
|
|
公式SNS |
■X:https://x.com/meihaku_touken ■Facebook:https://www.facebook.com/meihaku.touken ■Instagram:https://www.instagram.com/meihaku.touken/ |
このプレスリリースには、メディア関係者向けの情報があります
メディアユーザー登録を行うと、企業担当者の連絡先や、イベント・記者会見の情報など様々な特記情報を閲覧できます。※内容はプレスリリースにより異なります。
すべての画像
