病児保育事業を国内最大規模で運営する認定NPO法人フローレンス、病児保育ニーズ高い豊洲エリアで委託事業開始
病児保育を子育て社会のインフラに
2019年1月17日に認可外としてオープンした「病児保育室フローレンス豊洲」が、このたび、東京都江東区の病児・病後児保育事業の運営委託事業となりました
病気で保育園や学校に行けない子どもたちを預かる病児保育施設。
働く親にとって安心して仕事を継続するためのライフラインです。
病児保育事業を国内最大規模で運営する認定NPO法人フローレンスは、2004年から病児保育を社会インフラにする必要性を発信してきました。
中でも、2019年1月に開設した「病児保育室フローレンス豊洲」はエリアの子育て中の親御さんの悲痛な訴えを受けて開設された象徴的な事例です。
<病児保育室フローレンス豊洲開設の背景>
「すでに豊洲エリアには病児保育室が1園あるため」という理由から、人口が続々と増えているにも関わらず、10年以上も病児保育室の新設がされて来なかった豊洲エリア。
豊洲エリアでは、保育園に通っている子どもが約3,100人いますが、これに対して病児保育は1園のみ。既存の病児保育室は定員は4名のため、利用するには倍率770倍という状況でした。
この状況に対して、湾岸エリアで4院の小児科を営む「有明こどもクリニック」小児科医・小暮裕之先生のもとに地元の子育てパパママから病児保育室の開設を求める約400筆もの署名が集まりました。
小暮先生に病児保育事業で15年の実績を見込んでお声がけいただいたのが、フローレンスと有明こどもクリニックが共同開設した「病児保育室フローレンス豊洲」誕生のきっかけです。
今年1月に区の補助金がない状況からオープンしました。
【江東区が病児保育増設を明言し、新年度予算案に約2100万円を計上】
病児保育室フローレンス豊洲のオープンから1ヶ月と経たない2月初旬。
江東区が新年度(2019年度)の予算案に子育て政策の充実の目的で約2,100万円を計上することを発表しました。
この予算をもとに、病児・病後児保育施設を2カ所増設することや、保育園の定員を増やすことなど、子育て施策の充実が図られる事となりました。
【10月1日より病児保育フローレンス豊洲は江東区の委託事業となります】
フローレンスは、病児保育室フローレンス豊洲を委託事業に応募した結果、晴れて10月1日より、委託事業となります。
これによって、より安定した事業運営を行えるようになり、継続的に豊洲エリアの病児保育問題解決に取り組める環境となりました。
10月1日からの委託事業の受託にあたり、変更点は下記の通りです。
- 保育料が1日あたり2,000円に変更となります。
- 病児保育室フローレンス豊洲の利用にあたっては江東区の利用登録申請が必要です。
※江東区への利用登録申請については江東区のサイトをご確認ください。
https://www.city.koto.lg.jp/280307/kodomo/kosodate/service/20788.html
※江東区にお住まいの方で、病児保育室フローレンス豊洲への事前登録を頂いている方は、下記のフォームより、江東区の利用登録番号をお知らせ下さい。
江東区登録番号 申請フォーム
https://form.kintoneapp.com/public/form/show/8cf4886ff1265fba34bf0cca812d64c77ea364323642344554710856f00deb14#/
わたしたち、フローレンスは訪問型・施設型病児保育の両輪で、引き続き病児保育を子育てのインフラとすべく、邁進してまいります。
◆朝8時までのご予約で100%ご自宅にお伺いして保育を行う、訪問型の病児保育についてはこちら
フローレンスの訪問型病児保育
https://byojihoiku.florence.or.jp/
◆フローレンスの施設型病児保育室についてはこちら
・病児保育室フローレンス豊洲
https://byojihoiku.florence.or.jp/toyosu/
・病児保育室フローレンス初台(関連団体:医療法人社団ペルル運営)
https://margaret-kodomo.jp/florence/
<国内病児保育施設の運営状況>
国内の病児保育施設の7割は赤字経営と言われており、地元医師などの志で開設するものの事業継続が難しく閉鎖に追い込まれる事例も珍しくありません。
安心して子育てと仕事が両立できる社会の実現のために、病児保育の受け皿拡充を前向きに検討していただけるよう、今後も病児保育事業者として自治体、省庁に働きかけをしてまいります。
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