名古屋市内の金融機関に杉良太郎等身大パネルが出現！　「STOP！ATMでの携帯電話」運動で特殊詐欺被害防止を呼びかけ

杉良太郎特別防犯対策監が愛知県警察本部を訪問

「ストップ・オレオレ詐欺47〜家族の絆作戦〜」プロジェクトチーム

2022年4月28日 14時00分

　警察庁「ストップ・オレオレ詐欺47〜家族の絆作戦～」プロジェクトチーム（略称：SOS47）は、全国で被害が相次ぐオレオレ詐欺などの特殊詐欺に関する知識や被害防止策を分かりやすく伝え、特殊詐欺被害を防止するため、2018年より、全国47都道府県警察と共に広報啓発活動を行っています。
　この度、杉良太郎特別防犯対策監が、愛知県警察本部を訪問し、愛知県警察本部長らと、愛知県下の特殊詐欺情勢や今後の対策等について話し合いました。
　また杉対策監は、三菱UFJ銀行名古屋駅前支店で開催された、「STOP！ATMでの携帯電話」運動による還付金詐欺被害防止の啓発イベントに参加。還付金詐欺の被害防止のためにATMでの携帯電話の通話自粛を呼びかけるべく制作された、自身の等身大パネルのお披露目の場に立ち会いました。その後、杉対策監は銀行に来た県民に向け啓発チラシを配布。自身のパネルとともに、特殊詐欺防止の呼びかけを行いました。

イベントレポート

■杉対策監「睨みを利かせて特殊詐欺の被害者を1人でも多く減らす！」
　「STOP！ATMでの携帯電話」運動による還付金詐欺被害防止の啓発イベントに参加した杉対策監は、等身大パネルを見て、「今回、ATMで発生する特殊詐欺を撲滅すべく、愛知県警察本部と金融機関の協力のもと、私の等身大パネルを制作していただきました。いざ実物を見てみると、嬉しいような、恥ずかしいような気持ちです。近年、ATMで携帯電話を使って起こる還付金詐欺が増加しています。被害者は、焦って犯人に誘導されるがままATMを操作してお金を騙し取られてしまいます。ATMで携帯電話を使うことはやめましょう。ATMの前で携帯電話を使って話している人を見かけたら、声をかけてください。また、ATMの前以外でも、皆さんがおじいちゃんおばあちゃんなど家族に、特殊詐欺の電話に気をつけてと呼びかけてください。特殊詐欺の被害を防ぐためには、SOS47の活動名にもある通り、家族の絆がとても重要で効果的です。私もこのパネルのように睨みを利かせて特殊詐欺の被害者を1人でも多く減らせるように頑張りますので、皆様もご協力をお願いします。」と、少し照れながらも感想
を述べました。
　パネル披露後、ATMコーナー前でチラシ配布が行われ、杉対策監自らが、銀行を訪れた20代の若者や高齢者に歩み寄り、特殊詐欺に気をつけるよう呼びかけを行いました。

■愛知県の特殊詐欺被害件数増加を危惧
　愛知県警察本部で記者会見に参加した杉対策監は、近年の愛知県での特殊詐欺に関して、「昨年の愛知県下の特殊詐欺被害件数は、一昨年に比べて約1.5倍も増加しており全国でもワースト6位と危険な状況です。これは、関東や関西、北陸などからアクセスがよく、あらゆる方面から特殊詐欺の魔の手が伸びやすいという愛知県の地域性が原因の一つであると考えています。また、愛知県民は純粋なため詐欺に遭いやすいのではないかと思っています。この状況を打破するために、愛知県内で大きなイベントを開催し、支援官などが人々に対して注意を呼びかけることが重要だと考えています。その他にも、コンビニや金融機関、防犯協会などと警察が協力して防犯対策を強化することも重要です。支援官は全員警察官の一員だという意識を持って行動しており、勉強会なども定期的に行っています。様々な年代の支援官の力も借りて、今後は学校にも足を運んで若者に注意を呼びかけ、若者からその家族に伝えてもらうなどして、詐欺被害防止を呼びかけていきます。」と特殊詐欺減少に向けて思いを述べました。
　また、記者からの質問で“特殊詐欺被害を防ぐために今できること”を聞かれた際、「私が今、強く求めていることは、防犯機能付き電話機を各家庭に設置してもらうことです。この電話機は設置するだけでかなり多くの特殊詐欺被害を減らすことができるので、1番簡単にかつ安全に詐欺被害を食い止めることができます。しかし、既に固定電話が家にあると買い替える家庭が少ないので、家族がおじいちゃんおばあちゃんに勧めてみたり、プレゼントで買ってあげたりすることが大切です。どのようにすれば、防犯機能付き電話機をもっと知ってもらい、置いてもらうことができるのかを考えて、発信していきたいです。」と、防犯機能付き電話機の重要性を語りました。