フェイガー、アジア太平洋気候変動サミット「CFAS」に登壇—パリ協定第6条に基づく国際炭素市場の制度整備を見据え、デジタルMRVと農家支援モデルを先進事例として紹介

タイ・バンコクにAPACの気候変動分野のリーダー600名が集結。フィリピンでの間断灌漑(AWD)プロジェクトを、小規模農家の脱炭素と所得向上の両立を図る取り組みとして発信。

株式会社フェイガー

Climate Futures APAC Summit 2026(CFAS)パネルディスカッションの様子

株式会社フェイガー(本社:東京都千代田区、代表取締役:石崎貴紘)は、タイ・バンコクで開催された気候変動・炭素市場サミット「CFAS(Climate Futures APAC Summit)」に登壇したことをお知らせいたします。

パリ協定第6条に基づく国際炭素市場の制度整備が進み、排出削減量の測定・報告・検証(MRV)における信頼性や透明性の重要性が高まる中で、当社は、日本国内で培った知見を活かし、アジア太平洋地域の小規模農家の所得向上と脱炭素の両立を目指す、先進的な取り組みを紹介いたしました。

■ 背景:政府・企業の意思決定者が集う国際サミットと「パリ協定第6条」の厳格化

近年、欧州の炭素国境調整措置(CBAM)をはじめとする企業の排出削減に関する国際的なルール整備が進んでいます。また、パリ協定第6条に基づき、国境を越えてカーボンクレジットを取引・活用するための国際炭素市場の運用ルールも具体化しつつあります。これに伴い、発行されるカーボンクレジットの「信頼性(Integrity)」の担保や、実質ゼロ(ネットゼロ)への移行を加速させる最先端の脱炭素ソリューションの導入や、実効性のある戦略・パートナーシップの創出も、市場拡大に向けた重要な課題となっています。

こうした中、タイ・バンコクで開催された本サミットには、政府高官、企業のサステナビリティ責任者、金融機関、気候テクノロジーの革新企業など、600名以上のトップリーダーや意思決定者が集結し、国際的かつ信頼性の高い炭素市場構築に向けて、制度設計、技術活用、資金動員、官民連携など、多角的な観点から具体的な議論が交わされました。

■ セッション登壇概要:国際炭素市場が求める「自然由来クレジット」の3大課題

当社東南アジア事業プロジェクトコーディネーターの田島大基は、「Nature-Based Carbon: From Projects to Finance(自然由来のカーボンクレジット:プロジェクトから金融まで)」と題されたパネルディスカッションに登壇。各国の専門家とともに、現場のプロジェクトを国際炭素市場で活用可能な形へと発展させるための課題や展望について議論しました。

本セッションでは、自然由来カーボンクレジットを国際炭素市場で活用するために求められる以下の3つの厳格な要件が焦点となりました。

  • クレジットの信頼性(Credit Integrity):排出削減量を過大に見積もらないための適切なベースライン設定や、プロジェクトの外部で排出が増えてしまう「リーケージ(炭素漏出)」への対応などを通じて、発行されるクレジットの量と品質を担保すること。

  • コミュニティ最優先(Community First):国際原則である「FPIC(自由意思による、事前の、十分な情報に基づく同意)」の徹底、地域コミュニティへの利益還元、苦情処理やガバナンス体制の整備を通じて地域の人々の権利と参加を尊重すること。 

  • 資金調達とコンプライアンス(Funding & Compliance):パリ協定第6条に基づく二国間取引の要件に適合し、監査にも対応できる正確なデータ管理とトレーサビリティを担保すること。

■ フェイガーの提示した解決策:デジタルMRVと農家支援モデル

こうした市場要件に対し、フェイガーはフィリピンで展開している間断灌漑(AWD)プロジェクトの実績をもとに、すでに社会実装を進めている2つの独自ソリューションを紹介しました。

  • 独自アプリによる「デジタルMRV」でデータの透明性とトレーサビリティを向上

    フェイガーは独自開発したスマートフォンアプリを活用し、AWDプロジェクトの証憑となる水位レベルの写真や圃場のポリゴンデータなどを一元管理しています。これにより、監査に対応できる精度の高いデータ管理を行い、データの透明性とトレーサビリティの向上を図っています。こうした取り組みを通じて、二国間クレジット制度(JCM)を含む高水準な国際市場にも対応可能なクレジット創出体制の構築を目指している点を紹介しました。

フィリピンの実証圃場の様子
  • 包括的な農家支援モデルによるプロジェクトの持続可能性と環境・社会面での価値の創出

    フェイガーは、単なる金銭的な利益還元にとどまらず、プロジェクトそのものが現地コミュニティの持続的な発展に貢献する仕組みを構築しています。フィリピン稲研究所(PhilRice)と連携し、現地の小規模農家に対して、種子の選定や最適な施肥方法(肥料の撒き方)などに関する包括的な農業トレーニングを実施しています。これにより、農家の生産性向上と所得向上を支援するとともに、地域住民との信頼関係を築き、プロジェクトの持続可能性と環境・社会面での価値創出につなげている事例を紹介しました。

フィリピンの地域生産者に向けたフェイガースタッフによるタガログ語での説明会

■ 今後の展望:日本国内で培った知見を活かし、アジア太平洋のサステナブル農業のリーダーへ

フェイガーはこれまで日本国内で培ってきた農業由来カーボンクレジットに関する豊富な知見と仕組みをベースに、今後もアジア太平洋地域での事業を推進します。また、小規模農家の所得向上、持続可能な農業の推進、そして国際基準に対応した透明性の高いカーボンクレジット創出を通じて、脱炭素社会の実現に貢献してまいります。

■ イベント概要

  • 名称:CFAS(Climate Futures APAC Summit)

  • 開催日時:2026年6月17日〜18日 

  • 開催場所:タイ・バンコク

「CFAS(Climate Futures APAC Summit)」について

 アジア太平洋(APAC)地域における気候変動対策と炭素市場(カーボンマーケット)に特化した国際的なビジネスサミット・展示会イベントです 。欧州の炭素国境調整措置(CBAM)をはじめとする国際的な規制強化や、パリ協定第6条に基づく市場メカニズムの具体化が進む中、政府高官、企業のサステナビリティ責任者、金融機関、気候テクノロジーの革新企業など、600名以上のトップリーダーや意思決定者が集結しました 。APAC地域におけるネットゼロへの移行を加速させるため、最先端の脱炭素ソリューションの共有や、国際的かつ信頼性の高い炭素市場構築に向けた具体的な戦略・パートナーシップ創出の機会となっています 。

公式リンク:https://www.climatefuturesapac.com/

■株式会社フェイガーについて

株式会社フェイガーは、農業由来カーボンクレジットの生成から販売までを一貫して手がけるスタートアップです。生産者との協働により脱炭素農業の収益化を支援し、気候変動に適応する「耐候性ソリューション」の開発・実装を通じて持続可能な農業体系の構築を目指しています。

【会社概要】

株式会社フェイガー
所在地:〒100-0004 東京都千代田区大手町2-2-1 新大手町ビル3階 0 Club
代表取締役:石崎 貴紘
事業内容:脱炭素型農業支援、カーボンクレジット創出・販売支援、耐候性ソリューションの研究開発
フェイガーHP:https://faeger.company/

【問い合わせ先】
株式会社フェイガー 
マーケティング・リレーション推進室 PR担当
info@faeger.co

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会社概要

株式会社フェイガー

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URL
https://faeger.company/
業種
情報通信
本社所在地
東京都千代田区大手町2-2-1 新大手町ビル3階 0 Club
電話番号
03-6824-0769
代表者名
石崎貴紘
上場
未上場
資本金
1億円
設立
2022年07月