リッジアイ、JAXAと地球デジタルツイン研究に向けたAIを実証

~生成AIとJAXA Earth API、Google Earth Engine APIなどの外部衛星データプラットフォームを接続しプロトタイプを作成~

株式会社Ridge-i

AI・ディープラーニング技術のコンサルティングと開発を行う株式会社Ridge-i(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:柳原 尚史、以下「リッジアイ」)は、このたび、国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(本社:東京都調布市、理事長:山川 宏、以下「JAXA」)と、地球デジタルツイン研究に向けたAIの実証を実施したことを発表しました。

JAXAは、衛星地球観測コンソーシアム(CONSEO)1)の提言書(2023年3月採択)に基づき、デジタルやグリーン分野と衛星観測の融合を目指し、地球デジタルツイン構想を研究中です。これに関連して、デジタルツインとして必要なAIにかかる今後の研究計画を検討するとともに、試作を行うプロジェクト「地球デジタルツイン研究に向けたAIの予備検討」の実施について、2023年11月に一般競争入札でリッジアイが採択されました。

リッジアイは、本プロジェクトの仕様に基づき、災害対策や農林水産業での衛星データ利用を想定した対話型AI形式のプロトタイプを作成しました。今回作成したプロトタイプは、ユーザーからの地球環境に関する質問文の入力に対して適切な外部データを呼び出し、その外部データの解釈を行い、ユーザーへの回答を生成するというものです。生成AIにはGPT3.5/4技術を活用し、外部データとしてはJAXA Earth API 2)、Google Earth Engine API、およびJAXAのWebサイト(Earth-graphyサテナビ)などの衛星データプラットフォームと接続を行いました。

▼プロトタイプによる実行例
(1)衛星データ(JAXA Earth API)の取得例 (デモ動画を再生する)
質問「2020年1月1日の関東の地表面温度の最大値を教えて」

回答「2020年1月1日の関東地方(東京を含む)の地表面温度の最大値は、約12.8度です。

GCOM-C衛星のSecond-generation imager(SGLI)によってキャプチャされた地表面温度(LST)データを解析した結果、関東地方の最高気温は約12.8度であることがわかりました。」

図1:回答とともに取得した森林非森林、降雨量、地表面温度などのデータマップが表示される

(2)衛星画像(Google Earth Engine API)の取得例
質問「2020年1月のシンガポール海域付近の様子は?」

回答「2020年1月のシンガポール海域付近の様子を見せることができます。以下は、シンガポール海域付近の位置に撮影された衛星画像です。」

図2:回答とともに取得した衛星画像

リッジアイでは、JAXAが研究を進めるこの地球デジタルツイン構想を支援するため、独自に提唱する『AI on TOP』という考え方に基づいた技術基盤を開発しています。

『AI on TOP』とは、生成AI(LLM:大規模言語モデル)をインターフェースとした対話型のツールを提供し、衛星解析技術に詳しくない人が、だれでも簡単に、データの入手と解析ができるようにする未来のことを指します。JAXAの地球デジタルツインでは、外部のデータベース/レイク・処理エンジンに接続可能なAI on TOP基盤を構築します。

AI on TOP基盤は、プランニング機能、データインターフェース、インターフェース、処理エンジンインターフェース、解釈機能、提案機能の6つのコンポーネントを具備し、ユーザーとデータ・処理エンジンをシームレスにつなぐことが可能です。AI on TOPの成長においては、まずマクロデータ・処理エンジンと提案型アウトプットによって、特定領域での衛星データ活用活性化を目指します。その後、順次領域を広げる活動を進め、領域間の連携、ひいては、消費者における衛星データの活用を目指します。

リッジアイは、今後もデータ・AIを駆使した最先端技術とビジネス知見を用いて、さまざまな社会課題に取り組んでいきます。

1. 衛星地球観測コンソーシアム(CONSEO): https://earth.jaxa.jp/conseo/

2. JAXA Earth API: https://data.earth.jaxa.jp/

以上

■リッジアイについて

株式会社 Ridge-i(東証グロース、証券コード:5572)は、AI・ディープラーニング技術を活用したソリューションにより、経営・社会課題の解決に挑むテックイノベーションファームです。特に、画像解析ディープラーニング、センサーによる異常検知 AI、最適化 AI など様々なデータに対応する AI を組み合わせた「マルチモーダル AI」に強みを持ちます。戦略策定から要件定義フェーズに始まり、現場のコンサルテーションから開発・運用保守まで、投資対効果を実感するまで一気通貫で伴走し、多くの実績をあげています。また社会課題にも積極的に取り組んでおり、SDGs 課題と環境変化を衛星画像

から発見する「GRASP EARTH」などで第 4 回から宇宙開発利用大賞を 3 回連続受賞しました。今後とも技術とビジネスの高みを追求し、社会・顧客が持続的に効果を実感できる最高峰のソリューションを提供します。

会社名:株式会社 Ridge-i

設立:2016 年 7 月

所在地:東京都千代田区大手町 1-6-1 大手町ビル 438

代表:代表取締役社長 柳原 尚史

資本金:22,551,500円

事業内容:

①AI・ディープラーニング技術のコンサルティングおよび開発

②共同事業、ライセンス、保守モデル、自社開発等によるプロダクトの提供

③人工衛星データAI分析サービスの提供

URL:https://ridge-i.com

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会社概要

株式会社Ridge-i

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URL
https://ridge-i.com/
業種
情報通信
本社所在地
東京都千代田区大手町1−6−1 大手町ビル 438
電話番号
-
代表者名
柳原 尚史
上場
東証グロース
資本金
-
設立
2016年07月