横浜FC・UDオリヴェイレンセSADが挑戦する日本初のマルチクラブオーナーシップ戦略

~日欧マルチクラブオーナーシッププロジェクトのメディアブリーフィングを開催~

横浜FC

横浜FCでは、9月19日(火)横浜市内で日欧マルチクラブオーナーシッププロジェクトに関するメディアブリーフィングを開催しました。

以下、メディアブリーフィングの内容を一部掲載いたします。

J1リーグ所属の横浜FCを保有する株式会社ONODERA GROUP(代表取締役会長兼社長:小野寺裕司/所在地:東京都千代田区)は、2022年11月にリーガ・ポルトガル2(ポルトガル2部リーグ)所属のUDオリヴェイレンセSAD(以下、オリヴェイレンセ)の経営権を取得いたしました。


これにより、ONODERA GROUPはJリーグで史上初・国内で唯一の※マルチクラブオーナーシップ(MCO)に挑戦する企業となりました。

※マルチクラブオーナーシップ(MCO)とは

1つのオーナーあるいは資本が、国籍の異なる複数クラブを保有する運営形態のこと。


このマルチクラブオーナーシップの取り組みを推進し、日本の子どもたちが世界に挑戦できるルートの構築、横浜FC・オリヴェイレンセの事業規模拡大、日本サッカーの強化・発展に貢献するという想いから様々な取り組みを推進しております。


 まずは、横浜FCアカデミー(横浜FCジュニアユース、ユース)出身で2018年(当時高校2年)に横浜FCでプロのキャリアをスタートさせ、2021年にベルギー2部ロンメルSK(シティグループ)に完全移籍、現在オランダ1部リーグのスパルタ・ロッテルダムでプレーをしている斉藤光毅選手のようなプレーヤーをアカデミーから継続的に輩出し、このマルチクラブオーナーシップの仕組みによって再現性のある新しいビジネスセグメントを構築していきたいと考えております。

横浜FCでは※2020シーズンの売上高21.6億円のうち斉藤光毅選手の移籍金収入が全体の約11%を占め、彼がクラブに対して残した移籍金と連帯貢献金(12歳~23歳までの育成年代を過ごしたクラブに分配される権利)を活用し、横浜FCアカデミーが練習するグラウンドを『KOKI SAITO FIELD』として整備しリニューアルオープンしました。

 ※参考:2020Jリーグ経営情報開示資料

近年、日本人Jリーガーの海外移籍の低年齢化が加速していますが、その背景には様々な思惑が絡み合い、Jリーガーの海外挑戦が頓挫したり、準備不足により飛躍するためのパフォーマンスを発揮しにくいということも少なからず発生しています。

国内で唯一のマルチクラブオーナーシップの仕組みを有することで若手選手のチャレンジできる土壌をつくり、横浜FCで育った選手が海外挑戦し飛躍することで、選手個人にとってもONODERA GROUP、横浜FCにとっても好循環を生み出せると考えています。


2023-24シーズンにクラブ創設101周年となるUDオリヴェイレンセは、現在リーガ・ポルトガル2(ポルトガル2部リーグ)で5位に位置しています。今シーズンも横浜FCから三浦知良選手が期限付き移籍で加入し38年目のプロキャリアを戦っています。

また、2023年8月31日に横浜FCユースの永田滉太朗 選手が18歳2ヶ月で横浜FCとプロ契約をし、UDオリヴェイレンセへ期限付き移籍加入をすることを発表いたしました。

 プロキャリアのスタートをポルトガルでスタートさせることになった永田滉太朗選手はトップチームでのデビューを目指し日々トレーニングをしながら、U-19の公式戦にも出場し実戦経験を積み、新たなチャレンジをスタートしています。

【マルチクラブオーナーシップの座組みを整理】

ONODERA GROUPは欧州のマーケットにオリヴェイレンセ、日本のマーケットに横浜FC、横浜FCアカデミーを保有しています。世界最高峰の欧州のマーケットで、スカウトに自分たちのクラブの選手を見てもらえる環境を自前で持つことができるという点がこのマルチクラブオーナーシップの一つの特徴です。


さらに、横浜FCアカデミーに在籍する将来有望な選手がトップチームへ昇格し、Jリーグを経由して早期に海外挑戦する、または永田選手のようにJリーグを経由せずに直接海外挑戦する。彼らがポルトガルリーグで実戦経験を積み世界から注目され、ステップアップ移籍をしていくことは大きなビジネスとなる可能性を秘めています。

この、横浜FCから直接海外に挑戦できるというファクトが、少年サッカー、高校、大学のサッカープレーヤーにとっても横浜FCを目指す動機に繋がります。

そして、その逆も然り、オリヴェイレンセの若くて良い選手が、横浜FCやJリーグの他の強豪クラブでプレーすることも増えてくるでしょう。


 こうした仕組みを構築し実績を積み上げることで、横浜FCの強化・事業拡大にも繋がり、そして日本サッカーが強くなることに貢献できると信じています。

オリヴェイレンセがリーガ・ポルトガル1(ポルトガル1部リーグ)に昇格を果たしクラブとして強くなることはもちろん、日本国内でも有数の育成組織となりつつある横浜FCアカデミーから育った若手選手の海外挑戦の受け皿であり育成拠点となることで、将来成長して横浜FCに戻ってきて主力選手となることや、欧州のマーケットで多くのビッグクラブのスカウトに目を付けられる可能性が高まります。

 世界各国のクラブのスカウトが注目する欧州マーケットで活躍し、ステップアップ移籍をすることで彼らが育成年代を過ごした横浜FCの事業収益の第4の柱としても新しい収益源として期待できます。

こうした海外挑戦のルートを整え、再現性のある継続的な実績をつくることで、将来海外でプレーしたいという夢を持った子どもたちの選択肢に横浜FCのアカデミーがなり、有望な選手が集まり、横浜FCの強化、そして日本サッカーの発展に貢献できるよう、更なる努力をしてまいります。


 なお、横浜FCアカデミーに所属する選手たちを対象に行ったアンケート調査によると約80%の選手たちが10年後の目標は「海外でプレーすること」と回答しています。

【マルチクラブオーナーシッププロジェクトで目指すビジョン】

短期で目指すビジョン:

子どもたちが夢を持つきっかけを与え、夢を叶えられる唯一のクラブになる


中期で目指すビジョン:

欧州のマーケットで選手を成長させ、新しい事業セグメントを構築する


長期で目指すビジョン:

日本サッカーを強くする


【現在までに発表している主な取り組み】

・SPORT TV放映権取得、DAZN様でのオリヴェイレンセの公式戦を国内配信

・オリヴェイレンセ留学事業開始

・ポルトガル4部Pevidém SCとの育成業務提携の締結

 ・永田滉太朗選手がオリヴェイレンセへ期限付き移籍加入

【これからの取り組みについて】

日本国内で、マルチクラブオーナーシップを認知、理解浸透させていくことに対しては多くの課題があります。


今後の第一歩となる国内の取り組みとして”夢を応援するマルチクラブオーナーシップコミュニティ”を立ち上げ、ファン・サポーターや地域、企業の皆様と共創する取り組みや、横浜FCとオリヴェイレンセの相互の連携によるプロモーションを実現し、日欧マルチクラブオーナーシップを成功に導くべく様々な取り組みを推進してまいります。


また、マルチクラブオーナーシップの仕組みを活かし、横浜FCから海外に挑戦し成功できる土壌を創るべく、オリヴェイレンセでの受け皿の拡大を目的としたU-23チーム設立とU-23リーグ加盟の構想、横浜FCアカデミーの環境整備を目的とした語学教育の導入、最新インフラの導入、海外遠征などを支援するためのクラウドファンディングを10月に実施予定です。

※詳細は後日発表いたします。


【UDオリヴェイレンセ U-23チーム設立とU-23リーグ加盟の構想】

現在、U-23リーグ加盟に向けて申請準備の段階です。承認を経て早ければ2024-25シーズンからの加盟を希望しています。(現時点では未確定)

ポルトガルU-23リーグ(リーガ・ヘヴェラサォン)はベンフィカやスポルティング、ブラガやポルティモネンセなどの強豪クラブも参加しており、ポルトガル以外の各国スカウトも注目するハイレベルなリーグであるため、横浜FCポストユースの場として若手選手が横浜FCの主力となるように成長し、同時に欧州のマーケットで選手自身をアピールできる場にすることができると考えています。

 

【横浜FCアカデミーの環境整備について】

横浜FCのアカデミーは国内でも有数な育成組織となっていますが、将来海外で挑戦できる土壌を整えるといった点ではまだまだ課題があると考えております。

海外挑戦を見据えたしっかりとした準備、海外のマーケットで評価を受けられる仕組みの確保など環境面での投資も今後さらに必要になります。


今後、子どもたちの夢を応援し、日本サッカーを強くするマルチクラブオーナーシップの仕組みを活用し、この挑戦に共感していただけるステークホルダーの皆様とともに大きく羽ばたくクラブになれるよう歩みを進めていきたいと考えております。



【横浜FCについて】

■名称:横浜FC

■所属:明治安田生命J1リーグ

■代表取締役CEO:山形 伸之 / 代表取締役社長COO:片原 大示郎

■創設:1998年12月

■本拠地:ニッパツ三ツ沢球技場

■横浜FC公式サイト:https://www.yokohamafc.com/


【UDオリヴェイレンセ (UD Oliveirense SAD) について】

UDオリヴェイレンセは創立101周年を迎え、2011-12シーズンにはタッサ・デ・ポルトガル※2でベスト4に進出している歴史のあるクラブです。

ユース育成カテゴリーの他、サッカー以外にもバスケットボールやローラーホッケー部門なども有する総合型地域スポーツクラブです。

 ※2 日本の天皇杯に相当する大会。

■名称:UDオリヴェイレンセ(União Desportiva Oliveirense SAD)

■所属:リーガ・ポルトガル2(ポルトガル2部)

■代表:山形 伸之

(UDオリヴェイレンセ 代表取締役社長((President))/横浜FC代表取締役CEO)

■22/23成績:10位/18チーム中(10勝 11分 13負)

■創設:1922年(2022年に創設100周年)

■本拠地:エスタディオ・カルロス・オゾーリオ

■UDオリヴェイレンセ公式サイト:https://udoliveirensesad.pt/ja/

・UDオリヴェイレンセ日本公式Twitter:https://twitter.com/oliveirense_jp


【ONODERA GROUPについて】

ONODERA GROUPは全国2,800ヶ所以上で食事提供を行う株式会社LEOCをはじめ、食・人財・再生医療・介護・スポーツなど、多彩な事業をグローバルに展開しております。「お客様に喜びと感動を」「パートナーに成長と幸福を」「社会に貢献を」との企業理念のもと、一人ひとりの「幸せづくり」におけるリーディングカンパニーとして、さらなる挑戦を続けてまいります。

■所在地:〒100-0004 東京都千代田区大手町1丁目1番3号 大手センタービル16階

■創業:1983年4月1日

■代表者:代表取締役会長兼社長 小野寺 裕司

 ■URL:https://www.onodera-group.jp/

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会社概要

URL
https://www.yokohamafc.com/
業種
サービス業
本社所在地
神奈川県横浜市保土ケ谷区川島町522-3 横浜FC・LEOCトレーニングセンター
電話番号
045-443-6592
代表者名
山形 伸之 
上場
未上場
資本金
-
設立
1998年12月