【起案者に聞いた、稟議の実態とは?】約8割が「稟議に関する悩みあり」 最も多かった悩みは「承認までに時間がかかる」
〜一方で、稟議書のおかげで「会社の意思決定の証拠になった」「過去の担当者の考えがわかった」など、メリットを実感する声も〜
業務手続きの電子化(ワークフローシステム)大手の株式会社エイトレッド(本社:東京都渋谷区 代表取締役社長:岡本康広)は、従業員数100名以上の会社で、過去半年以内に3回以上稟議を起案したことがある人109名に対し、「稟議書」に関する実態調査を実施いたしましたので、お知らせいたします。
- 調査サマリー
- 調査概要
調査方法:インターネット調査
調査期間:2022年3月16日〜同年3月16日
有効回答:従業員数100名以上の会社で、過去半年以内に3回以上稟議を起案したことがある人109名
- 申請したことのある稟議の種類、「物品購入稟議」が66.1%で最多
・物品購入稟議:66.1%
・出張稟議:50.5%
・契約稟議:47.7%
・接待・交際稟議:42.2%
・新規取引・与信稟議:41.3%
・外注稟議:39.4%
・採用稟議:29.4%
・人事異動稟議:24.8%
・その他:2.8%
ー59歳:弁護士依頼稟議
ー56歳:支払い稟議
・わからない/答えられない:6.4%
- 稟議の形式、最多は「ワークフローシステム」で41.3%
・ワークフローシステム:41.3%
・Word、Excelに記入、印刷して申請:37.6%
・メール、チャットツールに添付して申請:10.1%
・申請書に手書きして申請:6.4%
・明確な稟議や申請・承認業務の進め方が決まっていない:1.8%
・その他:0.0%
・わからない/答えられない:2.8%
- 稟議を申請してから承認(決裁)されるまでの平均日数、約半数が「3日以上」と回答
・1日未満:4.6%
・1日以上3日未満:37.6%
・3日以上5日未満:24.8%
・5日以上7日未満:15.6%
・7日以上10日未満:4.6%
・10日以上14日未満:3.7%
・14日以上:1.8%
・わからない/答えられない:7.3%
- 約8割が、稟議の申請フローに関して「悩みを感じた経験」あり
・何度もある:33.9%
・ややある:45.0%
・一度もない:15.6%
・わからない/答えられない:5.5%
- 稟議の申請フローに関する悩み、「承認までに時間がかかる」が60.5%で最多
・承認までに時間がかかる:60.5%
・稟議の進捗が把握しづらい:55.8%
・情報共有が徹底できていない:31.4%
・稟議書の作成に時間がかかる:30.2%
・上司に提出する際など、コミュニケーションに気を遣う:30.2%
・過去の稟議を探すのに手間がかかる:24.4%
・リモートワーク中でも申請・承認のために出社しなければならない:18.6%
・承認漏れが生じている:18.6%
・稟議書の最適な書き方が分からない:17.4%
・誰に稟議書を申請すれば良いか判断に迷う:8.1%
・その他:4.7%
・わからない/答えられない:0.0%
- 他にも、「未だに紙書類を実際に承認者の机上に置いて稟議を重ねている」や「上層部が電子申請に消極的」など
<自由回答・一部抜粋>
・48歳:未だに紙書類を実際に承認者の机上に置いて稟議を重ねている。
・53歳:上層部が電子申請に消極的。
・50歳:事前の根回しに時間がかかる。
・56歳:決裁されたかどうかのリターンがない。
・58歳:細かいニュアンスが伝わらない。
・40歳:忘れられる危険性。
- 稟議の承認フローの中で困ったエピソード、「時間がかかってしまい、他社に迷惑をかけてしまった」や「稟議書がどこに回っているのかわからなく、紛失していることがある」など
<自由回答・一部抜粋>
・38歳:時間がかかってしまい、他社に迷惑をかけてしまった。
・47歳:稟議書がどこに回っているのかわからなく、紛失していることがある。
・48歳:同じような稟議書が他の部署からも上がり、上司が把握しきれていなかった。
・43歳:修正が困難。
・53歳:急いで承認を得る必要がある稟議が、役員で承認放置されるとき。
・54歳:フローの流れを作成する手間と人事異動があった時の変更の手間がかかる。
- 一方、半数以上が稟議書は「会社の意思決定の証拠になり役立った」とメリットを実感
・会社の意思決定の証拠になった:51.4%
・会社の意思決定の軸を把握でき、起案時の参考となった:30.3%
・メリットやリスクなどを複数の視点から検討することができた:23.9%
・決定事項をスピーディーに実行することができた:23.9%
・会議の手間を削減できた:22.0%
・その他:4.6%
・一切ない/答えられない:15.6%
- 稟議書が役に立った場面として、「役員のものの見方がわかった」や「過去の担当者の対応を稟議書で確認できる」などの声も
<自由回答・一部抜粋>
・55歳:役員のものの見方が分かった。
・53歳:過去の担当者の対応を稟議書で確認できる。
・50歳:次回以降の承認が早くなった。
・50歳:誰の承認のもとにその業務を行っているか明確になり、疑われる余地がない。
・46歳:記録として残るので、直ぐに調べる事ができる。
- まとめ
稟議を申請してから承認(決裁)されるまでの平均日数を伺ったところ、約半数が「3日以上」と回答しており、中には「14日以上」という回答もありました。また、「稟議の申請フローに関して悩みがある」と約8割が回答しており、最も多い悩みは、「承認までに時間がかかる」が60.5%となりました。稟議の申請から承認までのフローの中で、実際に困ったエピソードを伺ったところ、「時間がかかってしまい、他社に迷惑をかけてしまった」や「稟議書がどこに回っているのかわからなく、紛失していることがある」、中には稟議を通すことを諦めてしまったという方も見受けられました。
今回の調査結果から、稟議は日本の企業文化から切っても切り離せない存在であるものの、約8割の人が稟議の申請フローに「悩みを感じたことがある」という実態が垣間見えました。半数以上から寄せられた「承認までに時間がかかる」や「進捗を把握しづらい」などの悩みは、企業にとって従業員からの不信感やビジネスチャンスを逃すリスクにもつながりかねません。一方で「会社の意思決定の証拠になった」や「役員のものの見方がわかった」など、稟議自体の価値を後押しする声も多数挙がっていることから、今後は稟議の「進め方」や「扱い方」を再検討し、上手く活用していくことが課題解決のカギとなるでしょう。ビジネスにスピード感が求められている今だからこそ、ワークフローを見直すことで業務と意思決定の迅速化を図り、スピーディーな経営へとつなげることが重要であるといえます。
- ワークフロー総研について
ワークフロー総研サイト:https://www.atled.jp/wfl/
- エイトレッドについて
- 会社概要
設立 :2007年4月
代表取締役:代表取締役社長 岡本 康広
所在地 :〒150-0002 東京都渋谷区渋谷2-15-1 渋谷クロスタワー1F
事業内容 :ワークフロープロダクトの製品開発・サポートサービス・クラウドサービス
URL :https://www.atled.jp/
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