アークエッジ・スペース、国際共同開発した6U級地球観測衛星ONGLAISATが「Small Satellite Mission of the Year Award」を受賞
日本の企業・大学が開発に参画したミッションとして初受賞
超小型衛星コンステレーションの企画・設計から量産化、運用まで総合的なソリューション提供を行う株式会社アークエッジ・スペース(本社:東京都江東区、代表取締役 CEO :福代孝良、以下「アークエッジ・スペース」)は、TASA(Taiwan Space Agency)および国立大学法人東京大学大学院工学系研究科 航空宇宙工学専攻 船瀬・五十里研究室(開発当時:中須賀・船瀬・五十里研究室、以下「東京大学」)と共同で開発した6U級地球観測衛星「ONGLAISAT(オンライサット)」が、AIAA(American Institute of Aeronautics and Astronautics:米国航空宇宙学会)のSmall Satellite Technical Committeeが主催する「Small Satellite Mission of the Year Award」を受賞したことをお知らせします。
日本の企業・大学が開発に参画したミッションが同賞を受賞するのは今回が初めてです※
ONGLAISATは、2025年に顕著な成果を上げた小型衛星ミッションとして同賞のファイナリストに選出され、一般投票を含む選考プロセスを経て、Small Satellite Conferenceの会期中に受賞ミッションとして選出されました。

ONGLAISATでは、TASA、東京大学、アークエッジ・スペースの技術を結集し、6Uという約10kgの小型衛星プラットフォーム上で、高精度な姿勢決定・制御技術と高度な光学観測システムを統合し、地上分解能2.44m、S/N比100を超える8段・16段TDI(Time Delay Integration:時間遅延積分)撮像を実現しました。
これまで主に、より大型の衛星で実現されてきた高分解能光学地球観測を、小型・低コストな6U級衛星で実現する可能性を軌道上で示したことをはじめ、高精度姿勢制御、光学ペイロード、オンボード処理を統合した衛星システムとしての高度な技術の成果が今回の評価につながりました。
■Small Satellite Mission of the Year Awardについて
「Small Satellite Mission of the Year Award」は、AIAA Small Satellite Technical Committeeが主催し、小型衛星の能力向上に顕著な成果をもたらしたミッションを表彰する賞です。
候補となるミッションの中からファイナリストが選出され、一般投票を含む選考プロセスを経て受賞ミッションが決定されます。受賞ミッションは、米国で開催されるSmall Satellite Conferenceの会期中に発表されます。
ONGLAISATは、2025年に実施した軌道上での撮像・実証成果をもとに、2026年の同賞のファイナリストに選出され、今回の受賞に至りました。
■ONGLAISATの主な成果
ONGLAISATは、東京大学とアークエッジ・スペースが共同開発した高精度な姿勢決定・制御技術を含む衛星バスに、TASAが開発した光学観測装置を統合した6U級地球観測衛星です。2024年12月に国際宇宙ステーション(ISS)から放出され、軌道上での実証を進めてきました。
初軌道上での実証を進めてきました。期運用・コミッショニングを経て2025年に本格的な撮像運用を開始し、主に以下の成果を達成しています。
・6U級衛星による地上分解能2.44mの地球観測画像を取得
・8段および16段TDI撮像においてS/N比100超を達成
・TDI撮像に必要となる高精度な姿勢決定・制御を軌道上で実証
・初期運用後の約2か月間で100回を超える撮像運用を実施
・光学ペイロード、高精度姿勢制御、オンボード画像処理を統合したシステムとして軌道上で実証
TDIは、衛星の移動に合わせてイメージセンサ上で取得した信号を積算することで、画像のS/N比を高める撮像技術です。高品質な画像を得るためには、撮像中に衛星の姿勢を高い精度で安定して制御する必要があります。
ONGLAISATでは、撮像時に数百arcsecオーダーの姿勢制御精度を実現し、TDI撮像に必要となる安定した指向を確保しました。これにより、高精度姿勢制御と光学観測システムを6U級という限られたサイズの衛星に統合し、高分解能かつ高いS/N比を持つ地球観測画像の取得に成功しました。
アークエッジ・スペースは2025年2月、ONGLAISATによる地上分解能2.5~3.0mの撮像成功を発表しています。その後の撮像運用および成果解析を通じ、地上分解能2.44mやTDI撮像時のS/N比100超を含む、より詳細なミッション成果を確認しました。
■株式会社アークエッジ・スペース 代表取締役CEO 福代孝良 コメント
今回の受賞は、TASA、東京大学をはじめ、ONGLAISATの開発・運用に携わり、支えてくださった多くの皆さまの力が結集した結果だと受け止めています。素晴らしいパートナーの皆さまと連携する機会をいただき、このミッションの実現に当社の衛星開発・運用技術が貢献できたことを大変誇りに思います。
ONGLAISATに関わってくださったすべての皆さまに、改めて心より感謝申し上げます。今回の経験と成果を今後の衛星開発にも生かし、国内外のパートナーの皆さまとともに、社会や産業を支える宇宙インフラの構築に取り組んでまいります。
※ AIAA Small Satellite Mission of the Year Awardの過去受賞ミッションについて、当社調べ
■株式会社アークエッジ・スペースについて
アークエッジ・スペースは、超小型衛星コンステレーションの企画・設計から量産化、運用まで総合的なソリューション提供を行う宇宙スタートアップ企業です。
“衛星を通じて、人々により安全で豊かな未来を”実現することを目指し、今後は地球観測、船舶向け衛星通信(衛星VDES)、光通信、低軌道衛星測位等に対応した超小型衛星コンステレーションの構築を実現するとともに、月面活動にむけた衛星インフラ構築や深宇宙探査など、多様なミッションニーズに対応する宇宙の開発利用を推進します。
本社所在地 :東京都江東区有明一丁目3番33号ドーム有明ヘッドクォーター3階
代表取締役CEO :福代 孝良(ふくよ たかよし)
設立 :2018年7月
WEB :https://arkedgespace.com/
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