「TMS拠点構築と集中配車センター化プロジェクト」を始動
物流DXをデザインするシマントと協業 データ活用と現場運営の両面から複数顧客を巻き込む持続可能な物流圏の構築を推進
鴻池運輸株式会社(本社:大阪市中央区、代表取締役会長兼社長執行役員 鴻池 忠彦、以下 鴻池運輸)は、株式会社シマント(本社:東京都中央区、CEO/代表取締役 和田 怜、以下 シマント)との協業により、TMS(Transportation Management System)拠点※1構築と集中配車センター化を中核とするプロジェクトを本格始動します。本取り組みは、自車による幹線網を基盤に協力会社と連携しながら、シマントの伴走支援のもとで、データ基盤整備、配車最適化、営業・業務の協業を進め、複数の顧客と協働した物流圏の構築を目指します。
※1 輸送管理システムを活用して運用される物流拠点
物流業界では、ドライバー不足の深刻化や長距離輸送の持続可能性が大きな課題となっており、従来の個社単位の効率化だけでは対応が難しくなっています。鴻池運輸ではこうした課題に対応するため、配車システムへの投資とフィジカルネットワーク※2構築を一体で進める方針のもと、幹線輸送の再設計に取り組んできました。
本プロジェクトは、鴻池運輸 ロジスティクス戦略委員会において2025年8月から2026年1月にかけて、検討・報告が進められ、2026年1月時点でTMSのMVP(Minimum Viable Product)※3が完成し、2026年中に20拠点の展開を目指す段階にあります。さらに2026年3月には、シマントとの協業内容として、集中配車センター化と物流圏構築に向けた具体施策を整理しました。
※2トラック等の輸送手段と倉庫のシェアリングによる稼働率向上と燃料消費量抑制によって、持続可能な社会を実現するための革新的な物流システムの概念
※3 顧客に価値を提供できる最小限の機能を持った実用的な製品
シマントとの協業では、各拠点の配送データを整理・統合し、TMSや集中配車センター構築に必要なデータ項目の洗い出しを進めます。あわせて、地域別の運行数や運行組み合わせの可能性を可視化し、復路便の組み合わせや片道運行の往復化など、データに基づく最適な配車ロジックの構築を進めます。
また、シマントの伴走のもと、新規車両配置とあわせて幹線輸送案件を集中配車センターでコントロールし、これを複数顧客にまたがって提供することで輸送効率向上を図ります。まずは、東阪間を起点に、既存顧客と新規顧客を組み合わせたネットワークを具体化し、中継地点の活用やシャーシ共有なども含めた柔軟な幹線輸送体制の構築を目指します。
さらに、シマントとの営業・業務協業を通じて、想定される改善効果を検証し、新規荷主に対する提案の具体化も進めます。片荷輸送や曜日波動といった輸送課題の解消に加え、異業種貨物の混載や往復マッチングによる積載率向上、安定輸送の実現を通じて、持続可能で生産性の高い物流モデルの創出につなげていきます。
鴻池運輸は、シマントとの協業を通じて、集中配車センター化の先にある複数顧客を巻き込んだ物流経済圏の構築を進め、顧客へ持続性のある物流機能を提供していきます。今後も、現場力とデータ活用を掛け合わせた物流ネットワークの高度化に取り組み、社会課題の解決と新たな価値創出を目指します。
■プロジェクトの概要
・協業相手:株式会社シマント(https://simount.com/)
・協業の目的:TMS拠点構築、集中配車センター化、物流圏構築の推進
・主な協業内容:配送データ整理・統合、集中配車センター構築支援、運行可視化、配車最適化など
・TMS拠点構築の進捗:2026年1月時点でMVPが完成し、2026年中に20拠点展開を目指す
・物流圏構築の進捗:まずは東阪間を起点にネットワークの具体化を目指す
■鴻池運輸 執行役員 生活産業本部副本部長(一般物流担当)兼ロジスティクス戦略担当 倉本 博充

プロジェクト始動の背景・狙い
ロジスティクス戦略委員会の発足については、当初、KONOIKEグループ内において各事業本部・支店・グループ会社の横串となる位置づけとし、グループ内での連携・協業の強化を図るべくス
タートしました。特にトラックの配車業務については、人と人のつながりのみの、いわば属人的な連携が主であり、組織的かつ効率的な連携が取れていないのが現状です。この点を、点から線へ、さらに面へと広げていくためには、アナログからデジタルへの転換が不可欠です。
シマント様との協業で実現したいこと
配車業務のデジタル化による効率化を創出するとともに、複数の顧客データを活用し、自動配車システムによる実車率・往復化率の向上を実現したいと考えています。そして、この仕組みをベースに集中配車センターを確立し、同業他社・協力会社ともデータで連携を図ることで、全体最適化を目指します。
お客さま・社会への提供価値
今後、ドライバーや物流企業の数が明らかに減少していく中で、当たり前の日常生活が滞ることのないよう、持続可能な物流の仕組みを構築することが重要です。そうした仕組みをつくることで、お客さまや地域社会に貢献してまいります。
今後の展望・課題
まずは、グループ内でのデジタル化を推進します。同時に、ご賛同いただけるお客さまのデータ分析と効率化提案を実施します。その後は、特定のお客さまやKONOIKEグループ単独の効率化にとどまらず、いかにご賛同いただけるお客さまや協業いただける会社を増やし、この取り組みの質・量を拡大させていけるか、そして、物流経済圏の確立を図れるかが課題です。
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