日産×タミヤ×新渡戸文化学園、“没入型”で電気自動車を学ぶ特別授業「なかの電動化スクール」 3月11日・12日に開催
7.5m四方の「ミニチュア中野区」に入り込み、児童が特製ミニ四駆を使ってEVのある未来都市を工作 酒井直⼈中野区長もゲスト参加し「新しいタウンミーティングの形」として児童のアイデアを講評
日産は2010年に世界で初めてグローバルな量産型EV「日産リーフ」を発売して以降、EVの普及を通したゼロ・エミッション社会の実現を目指し、様々な施策に取り組んでまいりました。昨今、EVは環境配慮の観点だけでなく、災害時の給電や、EVのバッテリー電力を自宅で使用できるV2H(Vehicle to Home)に注目が集まる中、まちのインフラとしての幅広い活躍が期待されています。そこでEVのパイオニアとしてさらなる普及に取り組んでいくためには、“未来のEVオーナー”となる児童たちにEVの特徴や未来への可能性を知っていただくことが重要と考え、EVが持つ可能性と未来のまちづくりを学ぶ特別授業「なかの電動化スクール」が実現しました。
体育館に児童が入り込める「ミニチュア中野」が出現!特製ミニ四駆を使い地域活性アイデアを考える
「なかの電動化スクール」では、これまで行われてきた企業主導による出前授業を進化させ、子どもたちの学びや探究心の向上に繋がるよう、タミヤや新渡戸文化小学校と新しい授業の共創に挑戦しました。
授業のテーマを「EVが活躍する未来のまちづくり」と設定し、子どもたちが学び、自ら発想できるよう、2つの道具を用意しました。ひとつは今回の授業のために特別開発した「手回し発電型特製ミニ四駆キット」です。ハンドルを手で回すことで発電し、電気をためたり、ためた電気で走行したり豆電球を点灯することもできます。もうひとつは、体育館に真っ白な段ボールなどを積み上げることで再現した、7.5メートル四方の「ミニチュア中野」です。中野駅から新渡戸文化小学校付近までの土地を再現し、建物を模した段ボールには地図記号を貼付することで、それぞれの建物に意味を持たせました。
授業1日目(3月11日)は日産自動車とタミヤによる講義とミニ四駆づくりを実施
授業に参加したのは新渡戸文化小学校4年生の総勢51名です。
授業の1日目となった3月11日(月)は、教室で日産自動車によるEVの仕組みについての講義を実施しました。電気で動く・電気をためるクルマ「EV」の仕組みについて解説するとともに、走行だけでなく日常生活や災害時にも給電設備として活用できる幅広い可能性についてお話しました。
その後、今回の授業のために特別開発した「手回し発電型の特製ミニ四駆キット」をタミヤより紹介。児童たちに、“自分のちから”で電気を作れる仕組みを説明しました。授業の中では特製ミニ四駆が配られ、組立てに挑戦。児童たちはパーツと真剣に向き合い、となり同士で助け合いながらミニ四駆を完成させました。完成したミニ四駆に手回し発電機で電気を通しみんなで走行にも挑戦。
シールやペンで個性豊かなカラーリングを施し完成したミニ四駆を、先生に手回し充電の仕方を教えてもらいながら充電し、コースを走らせました。「すごい、動いた!速い!」と児童たちも大興奮の様子でした。
授業2日目(3月12日)は体育館の「ミニチュア中野」でアイデアを発想する授業を実施
「オンライン公園」や「未来のゲームセンター」など独創的なアイデアが、児童による手作りの工作物で形に。
1日目につくった特製ミニ四駆を持ち、2日目は児童たちが体育館のミニチュア中野区に集合して授業がスタート。真っ白で大きなミニチュア中野を見て、児童たちからは「すごい!」といった声が次々と上がりました。
授業では新渡戸文化小学校の栢之間倫太郎先生より「EVで、人々やまちの幸せをつくろう」という問いかけが行われ、具体的に2つの課題が提示されました。1つ目の課題では「安心なまち」をテーマに、街が停電したという設定のもとで児童たちに電気が必要な場所を考えてもらいました。児童たちはグループごとに話し合いながらミニチュア中野を探索し、電気の必要な場所をさがしていきます。児童たちのアイデアの中には「災害用具を購入する人のために、スーパーマーケットに明かりを灯す」と、EVの特性と人々のニーズを踏まえたアイデアに会場の大人たちからも「おぉ」と声が上がりました。
2つ目の課題では「楽しいまち」をテーマに、EVを活用して未来の中野のまちに遊び場をつくることに挑戦してもらいました。この課題には、授業の構想段階で中野区長 酒井直人様と会談させていただいた際に「中野区は狭いエリアに建物が密集しているため、子どもの遊び場が少ない」というお話を伺ったことが背景にあります。実際の中野区が抱える課題を授業課題として取り入れることで、より身近であるとともに、小学校が所在する中野区にもアイデアを提案できる授業を目指しました。
児童たちには、小学生・大学生・高齢者などの人物が記載された「こまった人カード」を提示。その人物の悩みを解決できる遊び場を考えてもらいました。EVを模した特製ミニ四駆に加え、カラフルな紙皿や紙コップ、画用紙、粘土など様々な道具を用意しました。
「オンライン公園は?高齢者でもつながって会話ができる公園とか」「EVで動く遊園地とかは?」など、自由にホワイトボードにアイデアを出し、そのアイデアをミニチュアのまちに入り込み自由に制作。
「駐車場からEVで給電できるゲームセンター」をつくった児童たちは、折り紙や紙コップを使いEVの給電設備や、災害時の緊急用設備なども再現。クオリティの高さに大人たちも驚いている様子でした。
そしてアイデアが詰まった「未来のミニチュア中野」が完成。「EVアトラクションのある公園」「商店街の中にEV販売車」など、さまざまな楽しいスポットを児童たちが発表しました。
自由なアイデアが集まった未来の中野区を前に、当日ゲストとしてご参加いただいた中野区長 酒井直⼈様からは「アイデアがさまざまでとても楽しめました。今後子どもたちが楽しめる場所を中野区も作っていきたい。今日もたくさんのアイデアを頂けて参考になりました」とコメントいただきました。授業を終えた児童たちからは、「EVのこともたくさん知れたし、まちづくりが楽しかった」「もっとミニ四駆を改造したり、まちづくりを発展させたりしたかった」といった声が聞かれ、EVを学ぶとともに、思い思いの未来のまちづくりを楽しんでいました。
酒井直人 中野区長「これからも多くの世代と話しあいながら、素敵な中野区をつくっていきたい」
授業を終えた中野区長 酒井直⼈様からは、今回の授業の取り組みについて「子どもたちが楽しみながら参加しているのが印象的で、非常によいプログラムだった。今後、中野区は区立も私立も交流しながら、子どもたちが参加する授業を開発していきたい」とコメント。
また「子どもたちの意見を活かしていくことを積極的に行っている。今日の子どもたちの街づくりのアイデアや意見を今後、活かしていきたい」と語りました。
また、子どもたちに価値ある時間を提供できる新しい授業を実現するため今回新しい授業を共創したパートナーである新渡戸文化学園 理事長 平岩国泰様からは「本授業を通じて、子どもたちが自分たちもまちづくりの一員であると感じてくれたのが非常に良かったと感じている。本日の授業だけでも、理科・社会・図工・算数などさまざまな科目の要素があり、総合的な学びとなっている。社会のリアルな事象と教育を掛け算することで、子どもたちの学びが活きたものになると期待している」と本授業の可能性を体感いただきました。
15年間続けてきた体験授業を活かし、EVのある社会を児童たちが学ぶ機会の提供を継続
日産はこれまで「教育への貢献」の一環として、将来を担う児童に向けた「日産わくわくエコスクール」を実施してまいりました。エコカーを開発・製造している日産だからこそ提供できる新しい環境技術の体験教室として2008年から開始し、15年間で1200校以上、13万人以上の小学生に体験授業を行ってきました。
「日産わくわくエコスクール」で培ってきたノウハウを生かすことで、未来を担う児童に向けて新たな学びと発見の機会を提供できると考え、今回の特別授業を企画。これにより、EVの理解促進が行われ、脱炭素や環境課題解決に対する次世代の関心を高めることにもつながると考えております。
今後も災害・緊急時も含めたEVの幅広い可能性をベースに、次世代がEVのある社会を学ぶ機会として新しい授業を構築するとともに、今後は様々な地域で取り組みを展開できるよう検討してまいります。
実施概要
・実施施策名:なかの電動化スクール
・実施日時:
1日目 3月11日(月)10:40~12:20
2日目 3月12日(火)13:30~15:10
・実施場所:新渡戸文化小学校(〒164-8638 東京都中野区本町6-38-1)
・登壇者:日産自動車株式会社 寺西章、有嶋祥太朗
株式会社タミヤ 満園紀尚様、高戸聡志様、植田紘揮様
新渡戸文化学園 理事長 平岩国泰様、小学校教諭 栢之間倫太郎様
・参加者:新渡戸文化小学校4年生 51名
・ゲスト:中野区 酒井直人区長
90周年を迎えた日産
創立90周年を迎えた日産自動車は、「他のやらぬことを、やる」という精神のもと、独自の商品や革新的な技術を通じて、世界中のお客さまにワクワクをお届けしてきました。これからもお客さまに寄り添い、より持続可能な未来の実現を目指して、挑戦を続けてまいります。
株式会社タミヤについて
株式会社タミヤ(静岡県静岡市)。1946年創業。FIRST IN QUALITY AROUND THE WORLD。
タミヤは常にホビーとしての作る楽しさを問い続け、心の豊かさがますます大切になるこれからの時代、すべての模型ファンの皆様へ充実したホビータイムをお届けするため、模型の可能性を追求し続けていきます。主な業務は、車、飛行機、艦船などのプラスチックモデル、ラジオコントロールモデル、ミニ四駆、工作キット、関連製品の製造販売。
学校法人新渡戸文化学園について
1927年女子経済専門学校として創立、初代校長新渡戸稲造。現在は子ども園(幼稚園)~小学校~中学校~高校~短期大学まで男女共学の総合学園。生徒数合計1300人、教職員150人。昨今の改革が注目を集め、2019年以降メディア掲載多数。環境省グッドライフアワード(2019年)、キッズデザイン賞最優秀賞(2021年)、FSCアワード最優秀賞(2023年)など受賞多数。
このプレスリリースには、メディア関係者向けの情報があります
メディアユーザー登録を行うと、企業担当者の連絡先や、イベント・記者会見の情報など様々な特記情報を閲覧できます。※内容はプレスリリースにより異なります。
すべての画像