[レポート]2025年世界のショートドラマアプリ市場に関するインサイト

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Sensor Tower

2025年第1四半期の世界におけるショートドラマアプリのIAP収益は7億ドルに迫っています。『ReelShort』『DramaBox』などの先発優位にあるショートドラマアプリが引き続き市場をリードしていますが、『DramaWave』『NetShort』『FlickReels』などの2024年下半期にリリースされた新鋭も急成長しています。このレポートでは、ショートドラマアプリのトレンドおよび人気タイトルの実績を分析しているほか、新たに台頭している『DramaWave』に焦点を当て、中国国外市場開拓成功の方法および戦略をリサーチしています。さらに詳しい情報については、以下のボタンをクリックして、レポート全文を無料ダウンロードしてください。

注:このレポートではアプリストアにおける収益のIAP推定値を集計しており、広告収益およびサードパーティのAndroidマーケットでの収益は含まれていません。

ショートドラマアプリの世界累計IAP収益は23億ドルに迫る

2024年以降、世界におけるショートドラマアプリのIAP収益が急増しています。2024年第1四半期には1億7,800万ドルでしたが、2025年第1四半期には7億ドル近くに達し、市場規模が大きく拡大しています。2025年3月現在、ショートドラマアプリの世界累計IAP収益は23億ドルに迫っています。

ショートドラマアプリのダウンロード数も同様に急成長しています。2025年第1四半期の世界におけるダウンロード数は、3億7,000万を超え、2024年第1四半期の6.2倍となっています。2025年3月現在、ショートドラマアプリの世界累計ダウンロード数は9億5,000万に迫っています。

アメリカにおける収益が最多、ラテンアメリカ、東南アジア、インドなどの新興市場においてダウンロード数が顕著に増加

ショートドラマアプリの収益が世界で最も多い国・地域はアメリカです。2025年第1四半期のアメリカにおける収益は、前期から20%増加して3億5,000万ドルに迫っています。この金額は当四半期の世界合計収益の49%を占めており、アメリカは、ショートドラマアプリにとって攻略が求められる市場であり、熾烈な競争が展開されています。

一方、ラテンアメリカ、東南アジア、インドなどの新興市場は、モバイルデバイスユーザーの規模が極めて大きく、ショートドラマアプリ市場が成長著しく、ユーザー数を拡大する重要なチャンスになっています。2025年第1四半期のラテンアメリカにおけるショートドラマアプリのダウンロード数(サードパーティのAndroidマーケットからのダウンロード数を除く)は、前期から69%増加して1億近くに達しています。

『DramaWave』がラテンアメリカにおいてダウンロード数を27倍増加させ、ダウンロード数ランキングでこれまで人気を誇っていたショートドラマアプリを抜いてトップに立っています。ラテンアメリカ市場は、『RapidTV』『MeloShort』『FlickReels』『Swift Drama』などのショートドラマアプリの新鋭に対しても大きな成長の可能性を提供しています。

東南アジアにおいても同様にダウンロード数が顕著に増加しており、2025年第1四半期に前期から61%増加して8,700万に迫っています(サードパーティのAndroidマーケットからのダウンロード数を除く)。ダウンロード数が『DramaReels』で11倍、『Melolo』で21倍増加し、東南アジアにおけるショートドラマアプリダウンロード数ランキングで『DramaWave』が2位、『Melolo』が6位にランクインしています。

『ReelShort』『DramaBox』が市場をリード、『DramaWave』などの新鋭が急速に台頭

2025年第1四半期のIAP収益は、『ReelShort』が31%増加して1億3,000万ドル、『DramaBox』が29%増加して1億2,000万ドルに達し、これら2つのショートドラマアプリが中国国外収益ランキングおよび同成長ランキングのトップ2を独占しています。2025年3月現在の世界累計収益は、『ReelShort』が4億9,000万ドル、『DramaBox』が4億5,000万ドルに達しています。

2024年下半期にリリースされた新鋭の3つのショートドラマアプリ『NetShort』『DramaWave』『FlickReels』の収益が顕著に増加しており、いずれもショートドラマアプリの中国国外収益ランキングでトップ10にランクインしています。

『NetShort』は、2025年3月に『Evil Bride vs CEO’s Secret Mom』を始めとするショートドラマを相次いでリリースして急成長し始め、2025年第1四半期の収益が前期から171%増加してショートドラマアプリの中国国外収益ランキングで5位にランクインしています。Sensor Towerのデータによると、『NetShort』は、2024年7月のリリース以来、収益およびダウンロード数が増加し続けており、2025年4月現在の累計収益が5,700万ドルを超えています。

『FlickReels』は当四半期に収益を375%増加させ、ショートドラマアプリの中国国外収益ランキングで7位にランクインしています。『FlickReels』は、アメリカにおいて顕著な実績を残しています。人気ショートドラマ『The reunion of Genius Baby』をリリースしたことによって、3月8日のアメリカにおけるiOSダウンロード数総合ランキングで3位に躍進し、3月9日から11日まで連続して同ランキングで2位をキープしました。

ダウンロード数に関しては、『DramaWave』が東南アジアおよびラテンアメリカにおいて急成長しています。2025年第1四半期のダウンロード数の増加率は10倍を超え、ショートドラマアプリの中国国外ダウンロード数ランキングで2位にランクインしたほか、2025年第1四半期にダウンロード数を最も増加させたショートドラマアプリとなっています。

ショートドラマアプリの新鋭『Kuku TV』『RapidTV』『NetShort』『FlickReels』『FreeReels』『MeloShort』『StardustTV』は、2025年第1四半期にダウンロード数を顕著に増加させ、人気ショートドラマアプリが依然として優勢な市場において頭角を現しています。

『DramaWave』のダウンロード数が2025年第1四半期に前期から10倍以上増加

SKYWORK AIが配信するショートドラマアプリ『DramaWave』が2024年9月に中国国外において正式にリリースされました。豊富なテーマ、スリリングなストーリー、高画質、多言語字幕、更新頻度の高さにより、アメリカのApp Storeにおいて星4.9の平均評価を獲得しています。

2月上旬に『Married My Sister's Fiance』などの超人気ショートドラマのリリースをきっかけに市場で話題が沸騰し、『DramaWave』のダウンロード数の急成長が始まりました。Sensor Tower App Insightsのデータによると、『DramaWave』は、2025年第1四半期に世界合計ダウンロード数を10倍増加させ、2025年4月末現在の世界累計ダウンロード数が5,300万、世界累計IAP収益が4,700万ドルとなっています。

『DramaWave』は、リリース直後に東南アジアやラテンアメリカなどの新興市場に着目したことにより、ダウンロード数の国・地域別構成比がこれら2つの地域で世界全体の72%を占めています。また、東南アジアおよびラテンアメリカではAndroidデバイスのシェアが高いことから、Androidデバイスへのダウンロードが全体の86%に達しています。ショートドラマアプリのラテンアメリカ市場および東南アジア市場の急成長に伴って『DramaWave』のMAU(月間アクティブユーザー数)が急増し、2025年4月のランキングでは『DramaBox』に次いで2位に躍進しています。

『DramaWave』はローカライズされた広告とTikTokなどのソーシャルメディアを利用して急速に台頭

有料広告は『DramaWave』にとって重要なダウンロードソースです。2024年9月から12月までにおいて、有料広告ダウンロードの割合は80%以上に達しています。また、Unityが『DramaWave』にとって最大のアプリ内広告の出稿先です。

広告出稿だけでなく、ソーシャルメディアも『DramaWave』の急速な台頭の重要な原動力になっています。アメリカにおける広告オーディエンスは、ソーシャルネットワークメディアを積極的に使用する可能性が一般のオーディエンスよりも483%高くなっています。中でもTikTokは、『DramaWave』にとって重要なソーシャルメディアプラットフォームです。同アプリのアカウント「@dramawaveapp」は170万のフォロワーを抱えており、ReelShortの180万に次いで多くなっています。アメリカにおける本アプリの広告オーディエンスのTikTok上でのインプレッションシェアについても一般人口よりも200%高くなっています。

『DramaWave』の人気広告クリエイティブは、配信する地域ごとに字幕を現地の言語に翻訳されています。また、人気広告クリエイティブも同様にローカライズ戦略を採用しており、オーディエンスを急拡大させています。

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詳細情報は弊社ウェブサイトに記載しています:

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Sensor Towerの紹介

2013年にサンフランシスコで設立されたSensor Towerは、モバイルアプリ/ゲームのデータや分析環境を提供する企業です。P&G、Tencent、HBOなどのグローバルデジタル企業からも信頼されており、モバイル市場のトレンド把握に役立つApp Performance Insights、広告戦略の最適化に活用いただけるApp Advertising Insightsなど、デジタル分析プラットフォームとしてモバイルのあらゆる場面で質の高いインサイトと先進のカスタマーサポートを提供しています。

Sensor Towerは、Pocket Gamer Mobile Games Awards 2022において、Best Analytics / Data Tool賞を受賞しました。

日本オフィスは2025年より東京・神田に移転、日本でのビジネスを強化しており、パートナー企業様も急増中です。弊社スタッフも増員しながらお客様のサポートもより強化していく所存です。

Sensor Towerカントリーマネージャー(日本)

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業種
情報通信
本社所在地
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代表者名
Oliver Yeh
上場
未上場
資本金
5億6000万円
設立
2013年06月