【受託】太陽光発電所「青柳ソーラーパークI」FIP制度移行後の電力運用
~Think EMXS(TM)を利用した太陽光発電併設蓄電池の最適運用の検討を開始~
日鉄エンジニアリング株式会社(代表取締役社長:石倭行人、本社:東京都品川区、以下「当社」)は、このたびSMFLみらいパートナーズ株式会社(代表取締役社長:上田明、本社:東京都千代田区、以下「SMFLみらいパートナーズ」)から同社が出資する事業SPCを通じて所有・運用する太陽光発電所「青柳ソーラーパークI」について、FIP制度移行後の電力運用を受託するとともに、建設中の蓄電池について、当社独自のエネルギーアセット最適運用支援システムThink EMXS(TM)※1の導入による最適運用の実施に向け検討を開始することで合意いたしましたのでお知らせします。
再生可能エネルギー(以下「再エネ」)の普及が進む一方、日中に稼働する太陽光発電設備の発電量が電力需要量を上回ることによる出力制御(抑制)の急増や、FIT制度※2による国民負担の増大が社会課題となっています。これらの課題を解決し再エネの主力電源化を進めるため、経済産業省主導でFIP制度※3の導入促進による再エネ電源の電力市場への統合が推進されています。
このたびSMFLみらいパートナーズが「青柳ソーラーパークI」についてFIT制度からFIP制度への移行及び蓄電池の新規導入を推進するにあたり、当社はFIP移行後の事業性検討から蓄電池の設置工事までをサポートするとともに、当社独自のAIプラットフォーム Think Platform®️上で開発・運用するThink EMXS(TM)を利用した太陽光発電併設蓄電池の運用計画の策定、電力需給管理および蓄電池の充放電と電力取引まで一貫した最適運用サービスの提供に向けた検討を実施いたします。
当社は、エネルギープラントなどの建設・操業で培ったエンジニアリング技術と20年以上にわたる小売電気事業者としての運用知見を融合し、再エネ設備・蓄電池の導入検討、再エネの市場統合、調整力の需給調整市場への活用を含めた脱炭素・電力ソリューションを提供し、今後もカーボンニュートラル社会の実現と持続可能な社会の実現に貢献してまいります。
※1 Think EMXSTM(Energy Management & Transformation System)
当社がエンジニアリング事業を通じて培ってきたドメイン知識とプロセス制御技術及びAI技術を融合させることで、AIプラットフォーム 「Think Platform®️」上で開発・運用するエネルギーアセット最適運用支援システム。
※2 FIT(Feed-in Tarif)制度
再エネを用いて発電された電力を、国が定める価格で一定期間、電気事業者が買い取ることを義務付けるもの。
※3 FIP(Feed-in Premium)制度
再エネの最大限導入を目的に FIT 制度に代わる制度として、経済産業省が推進しているもの。2022年4月から運用が始まり、FIT制度のように固定価格で買い取られるものではなく、売電価格に一定のプレミアム(補助額)が上乗せされる。発電事業者には発電計画と発電実績を一致させる義務が新たに課される。
【青柳ソーラーパークI】
所在地 |
福岡県古賀市 |
太陽光設備 |
容量:2,634kW(DCベース)、 運転開始:2018年8月31日 |
蓄電池設備 |
出力:1,750kW(PCSベース)、運転開始:2025年2月20日(予定) |
【スキーム図】
SMFLみらいパートナーズ |
太陽光発電設備・蓄電池の所有・維持管理 |
日鉄エンジニアリング |
事業化支援、電力取引、需給管理、Think EMXSによる最適運用 |
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