インド・デリー郊外に新設したシリンダーガス充填工場が稼働
当社の100%子会社であるAir Water India Private Limited(以下、エア・ウォーター・インディア)は、インド北部デリー郊外のファリダバード近郊に、ローリー輸送中継基地を兼ねたシリンダーガス充填工場を新設し、本年4月より稼働を開始しましたので、お知らせいたします。
1.概要
エア・ウォーター・インディアでは、「鉄鋼向けオンサイトガス供給の獲得」と「製造・物流・販売などの事業インフラ拡充によるサプライチェーン強化」の2つを基本戦略とし、インドにおける産業ガス事業の拡大を進めています。
デリー首都圏を中心とした北部エリアは、当社グループのガス製造拠点の空白地であった一方、製造業の集積が進む地域です。特に、自動車製造などの溶接に使用される産業ガスの需要が伸長しているほか、今後は電子・半導体分野でのさらなるガス需要の拡大も見込まれます。
こうした中、北部エリアに新しくシリンダーガス充填工場を整備し、このほど稼働しました。
今後、こうした新規需要の獲得を図ると同時に、首都圏の政府系機関や進出日系企業との接点を高め、インド北部における市場開拓を強化してまいります。また、本工場をローリー輸送中継基地として活用することで、液化ガス製造拠点のある東部エリアから、北部エリアへの長距離輸送を効率化し、配送コストを合理化、配送時CO2排出量の19%削減を実現します。
2.ファリダバード充填工場の概要
名 称 :エア・ウォーター・インディア ファリダバード充填工場
所 在 地 :Khasra No:56,22,68&2 Janauli Road,Bhagola Palwal Haryana:121102
充填品目 :酸素・窒素・アルゴン・炭酸ガス
敷地面積 :約7,000㎡ ※敷地内にはタンクローリー車両の待機場を併設
充填工場面積:約4,400㎡
稼働時期 :2024年4月
(ご参考)インドにおける産業ガス事業について
当社は、海外における産業ガス供給事業を全社成長の牽引役と位置付けており、中でもインドを重要戦略エリアとしています。昨年、世界最大の人口大国となったインドでは、政府が2030年度までに同国全体の年間粗鋼生産能力を現在の倍以上となる3億トンにするという目標を掲げていることに代表されるように、さらなる経済成長と人口増に比例し、産業ガスも旺盛な需要が見込まれます。
エア・ウォーター・インディアは、同国で第1位、第2位の規模を誇る製鉄所向けのオンサイトガス供給事業と、川下分野にあたるローリー・シリンダー事業を展開しており、インド国内における産業ガスメーカーとして、確固たるポジションを確立しています。さらに現在、インド国営製鉄会社であるSAIL社から受注した東部のドゥルガプル製鉄所向けオンサイトガス工場に加え、タミルナド州チェンナイにおいても自社の液化ガス製造工場の建設を進めています。
ご参考(産業ガス供給における充填工場の役割)
産業ガスの供給は、お客様のガス使用量や使用形態に応じて、シリンダー容器、タンクローリー、パイピングなど様々な供給形態でガスを安定的にお届けしています。大型プラントなどの製造工場で生産した液化ガスは、液化ガスローリーによって充填工場まで輸送し、充填所に設置されたCE タンク(液化ガスを貯蔵するタンク)に納入します。これをシリンダーや液化ガス容器に1本ずつ小分けし、トラックに搭載してお客様にお届けします。
弊社ホームページからもご覧いただけます。
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