日本発の共育共創モデル「DICT Education DAO」が始動。世界教育学会(WERA)での研究発表に向けクラウドファンディングを開始
教育者・研究者・経営者らが肩書きを越えて集い、実践・研究・社会実装を循環させる共育共創モデル。2026年10月、台湾・高雄開催の世界教育学会WERAで研究発表予定(アブストラクト採択済)。

国際共創イノベーションのための社会実験コミュニティである「DICT」(運営会社:株式会社Link & Innovation)から派生した、共育共創コミュニティである「DICT Education DAO」(共同オーナー:河野翔一・宮坂修平)は、2026年7月22日よりクラウドファンディングを開始しました。
DICT Education DAOは、教育者だけでなく、研究者、企業人、地域実践者、保護者、学生など、多様な立場の人々が肩書きを越えて集い、それぞれの経験や知見を持ち寄りながら、新しい学びと教育を共創するコミュニティです。
活動はオンラインコミュニティの運営にとどまらず、教育イベントや合宿、共同研究、教育実践、プロジェクト開発などを通じて、現場で生まれた実践を研究として蓄積し、その成果を社会へ還元する「実践・研究・社会実装」の循環を目指しています。
本プロジェクトで蓄積される実践知は、2026年10月に台湾・高雄で開催される世界教育学会「WERA-TERA Taiwan 2026」において研究成果として発表を予定しており、研究アブストラクトはすでに採択されています。日本発の教育共創モデルとして、その成果を世界へ発信するとともに、国際的な知見を日本の教育現場へ還元していきます。

AI時代だからこそ、「人と人が学び合う場」の価値を問い直す
生成AIの急速な進化により、知識そのものは誰もが瞬時に得られる時代になりました。これからの社会では、「何を知っているか」だけでなく、「誰と出会うか」「どのような問いを立てるか」「異なる価値観を持つ人とどのように共創するか」が、これまで以上に重要な価値となっています。
こうした変化を受け、世界の教育も大きな転換期を迎えています。OECDが2025年に公表した『Education Policy Outlook 2025』では、AIやデジタル技術の進展を踏まえ、生涯にわたる学び(Lifelong Learning)の重要性や、多様な主体が連携して学びを支える教育政策の必要性が示されています(※1)。
日本でも、文部科学省は学習指導要領において「社会に開かれた教育課程」を掲げ、学校だけでなく、家庭や地域、企業、大学などと連携しながら子どもたちの学びを支える教育への転換を進めています(※2)。一方で、OECD「国際教員指導環境調査(TALIS 2024)」では、日本の中学校教員の勤務時間が参加国・地域で最長となるなど、学校現場だけで教育を担い続けることの難しさも示されています(※3)。
私たちは、こうした時代だからこそ、教育を学校だけの営みとして捉えるのではなく、多様な立場の人々が学び合い、ともに実践し、新しい教育を共創する場が必要だと考えています。その構想から生まれたのが、共育共創コミュニティ「DICT Education DAO(ディクト・エデュケーション・ダオ/以下、Education DAO)」です。
■ 出典
※1 OECD (2025). Education Policy Outlook 2025: Nurturing Engaged and Resilient Lifelong Learners in a World of Digital Transformation. OECD Publishing, Paris. https://doi.org/10.1787/c3f402ba-e
※2 文部科学省『小学校学習指導要領(平成29年告示)解説 総則編』「社会に開かれた教育課程」
https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/new-cs/1387014.htm
※3 OECD (2025). Results from TALIS 2024: The State of Teaching. OECD Publishing, Paris. https://doi.org/10.1787/90df6235-en
教育だけではない。「Education DAO」が生み出す新しい共創
Education DAOは、教育関係者だけが集まるコミュニティではありません。
学校教員や大学研究者だけでなく、企業で人材育成に携わる人、起業家、地域で活動する実践者、行政関係者、保護者、学生など、多様な専門性や経験を持つ人々が、一つの問いを囲みながら対話と実践を重ね、新しい教育の可能性を共に探究していきます。
Education DAOが目指しているのは、「教える人」と「教わる人」が分かれた従来型の学びではありません。
教育現場で得られた知見に、企業での実践、研究による知見、地域での経験、テクノロジーやアートなど、多様な分野の知恵が交わることで、新たな教育実践やプロジェクトが生まれる「共育共創」のエコシステムを育てていきます。
活動はオンラインコミュニティにとどまりません。
教育をテーマとした対話会やフィールドワーク、リトリート型合宿、共同研究、教育プログラムの開発、学校・企業・地域との共創プロジェクトなど、多様な実践を展開していきます。
そこで生まれた実践を研究として言語化し、その成果を社会へ還元することで、「実践・研究・社会実装」が循環する新しい教育モデルの構築を目指しています。Education DAOは、完成された仕組みではありません。参加する一人ひとりが、それぞれの問いや経験、専門性を持ち寄ることで、ともに育ち続ける教育コミュニティです。
原点は900年以上前の「universitas」
現在、大学は建物や組織を指す言葉として使われていますが、本来のuniversitasとは、「学びたい」という志を持つ人々が自発的に集い、互いに学び合い、議論を重ねながら知を生み出す共同体そのものを意味していました。
学びの中心にあったのは、制度や校舎ではありません。一人ひとりが問いを持ち寄り、多様な人々との対話を通じて、新しい知を共に創り出す営みでした。
Education DAOは、このuniversitasの思想を現代社会において再解釈したコミュニティです。
さらに、ブロックチェーン技術の発展とともに生まれたDAO(Decentralized Autonomous Organization)の考え方も取り入れています。DAOは、中央集権的な組織ではなく、一人ひとりが主体となって意思決定や活動に参加しながら、共通の目的に向かって協働する新しい組織のあり方です。
Education DAOは、こうした二つの思想を融合し、「教える人」と「学ぶ人」という固定された役割を超えて、誰もが学び手であり、実践者であり、共創者となる教育コミュニティを目指しています。
学びを学校だけに閉じるのではなく、社会へひらく。そして、多様な人々の経験や実践を教育へ還元していくこと。それがEducation DAOの目指す新しい共育共創モデルです。

実践から研究へ。研究から社会へ。日本発の教育共創モデルを世界へ
Education DAOの大きな特徴は、コミュニティの運営そのものを目的としないことです。
私たちは、Education DAOで生まれる対話や共創、教育実践を、一過性の取り組みとして終わらせません。現場で生まれた実践を研究として記録・分析し、その知見を社会へ還元する。そして、社会で得られた新たな知見を再び教育現場へ戻していく。
Education DAOは、この「実践・研究・社会実装」の循環を生み出すことを目的とした共育共創コミュニティです。
研究では、「異なる専門性を持つ人々が出会うことで、どのような教育プロジェクトが生まれるのか」「参加者はどのように共創の主体へと変容していくのか」「対話や合宿といった非日常の場は、信頼関係や新たな価値創造にどのような影響を与えるのか」といった問いをテーマに、継続的な実践研究を進めていきます。
その第一歩として、2026年10月に台湾・高雄で開催される世界教育学会「WERA-TERA Taiwan 2026」において、Education DAOの実践研究を発表する予定です。研究アブストラクトはすでに採択されており、世界各国の研究者や教育実践者との議論を通じて、日本発の共育共創モデルを国際社会へ発信するとともに、新たな知見を日本の教育現場へ還元していきます。
Education DAOは、教育コミュニティをつくるプロジェクトではありません。
実践を研究へ、研究を社会へ、そして再び現場へとつなぐ「知の循環」を育てる、新しい共育共創モデルを目指しています。
クラウドファンディングで実現したいこと
今回のクラウドファンディングは、Education DAOの立ち上げ資金を集めることだけを目的としたものではありません。
私たちが本当に出会いたいのは、教育の未来を「応援してくれる人」ではなく、ともに考え、ともに学び、ともに実践していく仲間です。
Education DAOは、完成されたコミュニティではありません。教育者、研究者、経営者、地域実践者、保護者、学生など、多様な立場の人々が、それぞれの問いや経験を持ち寄ることで育っていく「共育共創」のコミュニティです。
今回いただいたご支援は、Education DAOのオンラインコミュニティの運営、教育イベントやリトリート型合宿の開催、共同研究、教育実践の記録・発信、そして世界教育学会「WERA-TERA Taiwan 2026」での研究発表など、「実践・研究・社会実装」の循環を支える活動に活用させていただきます。
また、クラウドファンディングでご用意したリターンも、「モノ」をお届けすることを目的としたものではありません。オンライン報告会や交流イベント、教育を語り合う食事会、Education DAO合宿への参加、教育プログラムづくりへの伴走支援など、支援者の皆さまがEducation DAOの実践に参加し、ともに学び、ともに未来をつくるための入口として設計しています。
このクラウドファンディングは、Education DAOにとって最初の一歩です。
ここで生まれる出会いが、新たな教育実践を生み、研究へとつながり、社会へ広がっていく。その循環を、ともにつくる仲間と出会えることを願っています。
《クラウドファンディング概要》
◼︎プロジェクト名
【Universitas】原点から始まる教育共創。分断を越え、共に問い、共に創る
◼︎実施期間
2026年7月22日(水)〜2026年9月17日(木)
◼︎目標金額
300,000円(First Goal)
※Second Goal:600,000円
◼︎プロジェクトページ

共同オーナー:河野翔一コメント

共同オーナー:宮坂修平コメント

■共創イノベーションのための社会実験コミュニティ「DICT」
DICT (Design, Innovation, Co-Creation, Technology)は、2022年に社会起業家であり社会物理学者の山本晋也によって創設されたコミュニティです。Web 3.0とDAOを基盤に、デザイン、イノベーション、共創、テクノロジーを融合させた社会実験を通じて、新しい価値創造の形を模索しています。
DICTは国内外の多様な拠点で活動を展開し、創設以来18社の法人を排出してきました。起業家や研究者、プロデューサー、アーティスト、クリエイターが集い、国際的な共創を推進する共鳴場として注⽬を集めています。
[山本晋也プロフィール: https://www.virgo-all-creation.com/shinya-yamamoto ]

■本件に関するお問い合わせ先
Email:support@fractal-dict.com
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