グループ展 ‘生きてる私たち’12月13日(金)より開催
この度、アートプロジェクトコレクティブWATOWA GALLERYは、年内最後のエキシビジョンとして所属アーティスト"かせきさいだぁ"が企画するグループエキシビジョン” 生きてる私たち"を開催します。
開催概要
グループ展 ‘生きてる私たち’
【会期】:2024年12月13日(金) ~ 12月22日(日) ※月水木金 13:00-20:00(火曜閉廊) / 土日 12:00~19:00
【会場】:elephant studio 1F(東京都渋谷区渋谷2-7-4)
【入場料】:無料
【参加アーティスト】:かせきさぃだぁ / 伊藤桂司 / 根本敬 / ヨしマるシン / 小田島等 / スージー甘金 / 中村幸子 / 水道橋博士
オープニングパーティー
【日時】:12月14日(土) 17:00〜20:00 ※当日は12:00から展示開始 ※会期の初日は13日ですが、パーティーの開催は14日となります。
Message from Hitoshi Odajima
かせきさいだぁ氏と、本展「生きてる私たち」のキュレーション、及び作家セレクションを行った小田島等です。
タイトルについて根本敬さんに相談したところ少しサゼッションを頂き、それを小田島とかせきさだぁがLINEで熟考をしまして、現状のタイトル「生きている私たち」にFIXすることとなります。
参加メンバーの今までの仕事を考えるにつけ気になることと言えば、世に流れる「イラストレーション」「漫画」「お笑い」「グラフィック」「ポップ・ミュージック」の本来待っている汎用性や共有性、境界侵食性です。
伊藤桂司、根本敬、スージー甘金、中村幸子はそれぞれ80年代に鮮烈にデビューしたシーンの立役者・巨星たちである。また、この四者はヘタうまイラストレーションの開祖・湯村輝彦により組閣された80年代初頭の伝説的アート・グループ”東京ファンキースタッフ”のメンバーである。"ヘタうま"の自由や脱領域性は今日も彼らの魂を騒がせているに違いない。
水道橋博士は今回の特別ゲストと言える存在です。おそらく、ガチ・ギャラリーへは初参戦だと思われます。博士の活動の一旦は社会彫刻家的であると言えます。そのポップ・シチュオアショニズムと呼べる活動はいつも公と個人のあり方を健全に問い、大きく社会を巻き込む芸術的自由を獲得している。
よしまるしん、かせきささいだぁ、小田島等は90年代中期デビュー組で同期。スタイルは違えどDJカルチャーやサンプリングの技法、apple Machintoshやサンプラーなどから創作法を取り入れた初期世代に属する作家と括れるのではないだろうか。僕はいつも二人のフレッシュな魂とアイデアにエールを送り続けている。
この多様な参加作家を一つにまとめるワードがあるのか。東京?カルチャー?ポップ?と、雲みたいにイメージが浮かぶ。
たしかに目を凝らせば皆、東京という街の中で遠心力に飛ばされぬように力強く健脚を鍛えて来たブラザー&シスターであるし、一様に袂を連ねれば"ポップ文明"の落とし子たちである。
「ポップ」は「はじける」のオノマトペ表現であるからして、ポップ・カルチャーとは津々浦々で今日も動きはじけ続ける「生きる文化」である。
広義に、またその箇所にピントを合わせ、私たちの今をレポートする「生きてる私たち」展を是非ご高覧ください。
参加アーティスト / ゲストキュレーション 小田島等
Message from WATOWA GALLERY
今回のグループエキシビジョンは、かせきさいだぁが長年交流のあるアーティスト小田島等によるキュレーションの元、80年代90年代を牽引する日本の漫画、イラスト、アニメ、映像、音楽、お笑い、俳優、など、さまざまな分野で活躍される8人を紹介します。
ここ数年でアートギャラリーやミュージアムで彼らの表現活動や作品がリプレゼントされるなか、今回はかせきさいだぁと小田島等のキュレーションにより、普段の作品発表とは異なり、より身近に感じてもらえるフレンドリーな活動として、一つの"交流"を産むことが目的のグループエキシビジョンとなっています。
アーティストたちがギャラリーに在廊し、来場するゲストと交流をする。
それこそ、アートを商品のように扱う、資本主義至上主義のビジネスアートに対しての本質的なアート活動なのではないか?
当時の話や、作品の話、今の日本、これからの日本、アートとは?世界と日本の違い?
さまざまな議論がこのグループエキシビジョンで交差していくことができたらとても嬉しく思います。
WATOWA GALLERY 代表 小松隆宏
Artist's profile
(順不同)
かせきさいだぁ
1995年、1st アルバム『かせきさいだぁ』でデビュー。現在までオリジナル・アルバムを6枚リリース 。
ミュージシャン、ラッパーとして活動する一方、イラストレーター・漫画家・文筆家・作詞家とジャンルを問わず幅広く活躍するその姿はまさにヒップホップ・アーティスト。アクリルやマーカーを用い、シルバーの背景、ポップな作風が特徴の作品を手がけている。歴史的名作をオマージュした「名画シリーズ」が近年注目を集めている。
FB. @kasekicider
TW. @kasekicider
伊藤桂司
1958年、東京生まれ。広告、出版、音楽関係などのグラフィックを多岐に渡り手掛ける。
また「四次元を探しに / ダリから現代へ」(諸橋近代美術館)、個展「VERDE CÓSMICO」(馬喰町 PARCEL)をはじめ国内外で作品を発表。作品集は『LA SUPER GRANDE』(ERECT LAB.)他多数。京都芸術大学・大学院教授。UFG代表。
根本敬
1958年東京生まれ。1981年『ガロ』で漫画家デビュー。文筆、映像、デザイン、講演、DJ、幻の名盤解放同盟など多岐にわたり活動。主著に『怪人無礼講ララバイ』(漫画。代表作『タケオの世界』収録)『因果鉄道の旅』(文章本)『ディープコリア』(紀行。共著)「ポンチャックアート1001」(共著)画集「ブラックアンドブルー」(共著)他多数。
2014年秋、フランスの異能アート集団ル・デルニエ・クリの招きでマルセイユに渡り『MANGARO/HETAUMA』展に参加。2024年、東京都現代美術館で開催された日本現代美術私観:高橋龍太郎コレクション展に参加。
よシまるシン
1972年生まれ。東京在住。グラフィックデザイン/イラストレーション/映像/図/あみだ/など。
近年の作品・仕事:PARCO55周年「HAPPY HOLIDAYS」 細野晴臣×田名網敬一×宇川直宏CMアニメーション(2024)、細野晴臣謎の図(2024)、マツケンサンバ謎の図(2023)他。
小田島等
1972年東京生まれ。デザイナー、イラストレーター。桑沢デザイン研究所卒業。イラストレーター、スージー甘金氏に師事。1995年より音楽ジャケットや書籍装丁、広告物などのデザイン及びアートディレクションを開始。音楽系では遠藤賢司、はっぴいえんど、ムーンライダーズなどのベテランから、くるり、サニーデイ・サービス、シャムキャッツなど幅広く手がける。MVのディレクション・ワークも多数。主な著作にデザイン作品集「ANONYMOUS POP」(P-vine books)、漫画作品「無 FOR SALE」(晶文社)、監修本「1980年代のポップ・イラストレーション」(アスペクト)等ががある。
スージー甘金
1956年東京生まれ。元祖マンガイラストレーター、コミック画家。多摩美術大学グラフィックデザイン専攻卒業。1982年に雑誌「宝島」でデビュー後、多くの雑誌や広告、TVCMなど多くの媒体にイラストを提供。マンガ的要素や企業ロゴ、現代アートのモチーフを徹底的に引用した諧謔的作風は後進の作家たちに多くの影響を与える。電気グルーヴ、KUWATA BAND、山下達郎などのジャケットに数多くのイラストレーションを提供。2024年、青山AKIO NAGASAWAにて回顧展。新宿・伊勢丹ギャラリーにて新作展を開催。
中村幸子
1959年東京生まれ。1979年にセツ・モードセミナー卒業。1980年、中高生向け雑誌「ギャルズライフ」にてデビュー。独自の"ヘタうま"的な絵画世界を展開。1983年、ピテカントロプス・エレクトス(原宿)にて個展。伊丹十三映画へのポスターイラストレーションを始めとして、雑誌/広告/絵本などへ作品を提供。現在は展示中心の活動をしている。若手画家・中村桃子の実母。
水道橋博士
1962年岡山県生まれ。ビートたけしに弟子入り後86年に玉袋筋太郎と浅草キッドを結成。幅広い見識と行動力は芸能界にとどまらず、守備範囲はスポーツ界・政界・財界にまで及ぶ。
主な著書に『藝人春秋1~3 』(文春文庫)、『はかせのはなし』(KADOKAWA)、『芸人春秋Diary』(スモール出版)、『本業』(青志社)ほか。 浅草キッドとしても『お笑い 男の星座1・2 』 (文春文庫)などの著書がある。1996年変装免許事件で書類送検。2022年参議院議員選挙に当選。2023年鬱病罹患のため辞任。 2024年配信イベントを次々と打つ。
WATOWA GALLERYとは
WATOWA GALLERYは、現代日本のストリートカルチャーやファッション、独創的・先進的なテクノロジーや「ジャパニーズ・フィロソフィー」を取り入れた新しい感性を持つ若手の作家を中心として、アート・コミュニケーションの場を提供するアートプロジェクト/プロデュース集団です。アートがファッションのように親しみやすいカルチャーとなり、ひとりひとりのライフスタイルに溶け込む社会を拓くため、新しい感覚のエキシビションや、アートプロジェクトのプロデュース・演出を行い、アートに触れるタッチポイントを拡大します。
現在も国内外で評価されている主要なアートムーブメントの多くは、ミュージアムの外で、そして多様なジャンルのアーティストと支援者との交流によって生まれています。わたしたちは特定のアートスペースを持たず、あらゆる空間をギャラリーと捉え、アートをミュージアムからコミュニティへ、都市へ、住空間へ開放し、ミュージアムの外からさまざまな分野のプロフェッショナルと横断的なアートプロジェクトを発信していきます。さらに、日本の若手アーティストの活躍と日本の若手コレクターの参入をサポートし、アーティストと支援者の交流を促進します。
WATOWA GALLERYを媒介とした新しいコミュニケーションやコミュニティの育成によって、次の時代のアートシーンを創造し、市場の活性化を目指します。2019年より特定の場所を持たないプロデュース集団としての活動をしておりましたが、2022年9月より、初のWATOWA GALLERYの本拠地となる WATOWA GALLERY / THE BOX TOKYOを浅草・今戸にローンチ。
Instagram:@watowagallery
CONTACT:watowagallery@gmail.com
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