介護現場の約7割が、トイレ利用中の安全確認に「難しさ」を実感 〜約75%が、プライバシー への配慮から声かけ・入室のタイミングに迷った経験あり〜
日本コムシンク株式会社(本社所在地:大阪府大阪市、代表取締役社長:山里 真元)は、未知株式会社(本社所在地:大阪府大阪市、代表取締役CEO:下方 彩純)と、介護現場におけるトイレ利用中の見守りに関する意識調査を実施しました。
トイレは、転倒などのリスクが高い場所であると同時に、利用者のプライバシーが特に守られるべき空間でもあります。そのため介護の現場では、「安全を確認したい」という思いと「プライバシーや本人の意向に配慮したい」という思いの間で、判断に迷う場面が少なくないと考えられます。
そこで今回、介護・福祉の現場で働く方を対象に、トイレ利用中の見守り方法、難しさを感じる点、ヒヤリとした経験、改善に必要なこと、センサーによる見守り方式への意識などを調査しました。
■見守りの方法は「扉の外からの声かけ」が約6割で最多。センサーによる検知・通知は約2割にとどまる
「トイレを利用する方の状態を確認するために、勤務先ではどのような方法を用いていますか。」という質問に対し、最も多かったのは「扉の外からの声かけ」で49回答(58.3%)でした。

次いで「必要に応じた入室・介助」が46回答(54.8%)、「定期的な巡回」が43回答(51.2%)、「呼び出しボタン・ナースコール」が40回答(47.6%)、「トイレへの出入りの確認」が36回答(42.9%)と続きます。
「センサーによる検知・通知」は18回答(21.4%)、「把握していない」は1回答(1.2%)でした。現場では、声かけや巡回といった「人の目と声」による確認が中心で、センサーなどの機器を活用している施設は約2割にとどまっていることがわかります。また、何らかの方法で状態確認が行われている現場がほとんどであることもわかります。
■約7割が安全確認に「難しさ」を実感。最大の要因は「他の利用者への介助や別の業務との重なり」
「トイレ利用中の方の安全を確認することに、どの程度難しさを感じますか。」という質問では、「やや難しさを感じる」が63.1%(53回答)、「とても難しさを感じる」が10.7%(9回答)で、合わせて73.8%(62回答)が難しさを感じていました。

一方、「あまり難しさを感じない」は15.5%(13回答)、「まったく難しさを感じない」は2.4%(2回答)、「どちらともいえない」は6.0%(5回答)、「判断できない」は2.4%(2回答)でした。
続いて、「トイレ利用中の見守りについて、難しさを感じる点は何ですか。」という質問では、「ほかの利用者への介助や別の業務と対応が重なる」が54回答(64.3%)で最多でした。

次いで「プライバシーに配慮した確認方法の判断が難しい」が46回答(54.8%)、「扉などで利用者の様子が見えにくい」が41回答(48.8%)、「本人の自立や意向を尊重した見守り方法の判断が難しい」が33回答(39.3%)、「本人が声やボタンで助けを求めにくいことがある」が28回答(33.3%)、「職員間で見守りの役割分担が明確でない」が11回答(13.1%)となりました。「その他」は1回答(1.2%)、「特に難しさは感じない」は2回答(2.4%)でした。
見守りの難しさは「人手や業務の重なり」という体制面と、「プライバシー配慮の判断」という倫理面の両方にあることがわかります。
■約75%が、プライバシーへの配慮から「声かけ・入室のタイミングに迷った」経験あり
「安全確認をしたい一方で、利用者のプライバシーや意向に配慮して、声かけや入室のタイミングに迷ったことはありますか。」という質問に対し、「よくあった」が25.0%(21回答)、「ときどきあった」が50.0%(42回答)で、合わせて75.0%(63回答)が迷った経験があると答えました。

安全確認とプライバシー配慮の両立について、現場で工夫していることや必要だと思うことを自由記述で尋ねたところ、多くの現場で「声かけ」「承諾」「状態に応じた使い分け」が意識されていることがわかります。
自由回答では、次のような回答もありました。
▼回答の一例
「トイレに入る際にはノックをして、介入してよいか承諾を得るようにしている。」
「声かけで安全を確認し、異変を感じた場合のみドアを開けるなど、利用者の状態に応じて見守りの方法を変えています。」
「ADLの高い利用者の場合、トイレの扉を少し開くことを了承してもらい、少しでも利用中の動き(足運び等)を音で把握できるようにする。終わったら必ずコール、声かけをしてもらうようにする。ズボン等を上げる際は必ず手伝えるようにする。」
「実際に働いている施設ではトイレ内以外は映像確認ができるので見守りが必要な人以外はそれで確認しているので従来みたいに利用者のところに行っては減ったので助かっています。トイレ内はプライベートな部分なので映像はないので確認しにいきますが。」
「異性介助に対するルール作りが大切だと思います。私が働いている施設では、明文化されています。」
■約6割がトイレ利用に関する転倒・転落の「ヒヤリ」を経験。気づくきっかけは目視が中心
「トイレ利用に関連して、転倒・転落しそうになったものの、実際には至らなかった場面に、自分が気づいたり対応したりしたことはありますか。」という質問に対し、「ある」が63.1%(53回答)でした。

さらに、そうした場面に気づいた最初のきっかけを尋ねたところ、「介助中に目視で気づいた」と「巡回中の目視や声かけで気づいた」がともに22.6%(19回答)で最多でした。次いで「本人の声で気づいた」が13.1%(11回答)です。

介助中と巡回中の目視を合わせると45.2%(38回答)となり、ヒヤリとした場面に気づくきっかけは、職員の目視によるものが中心であることがわかります。
※自由回答では、次のような回答もありました。
▼回答の一例
「新規入所の方で、介入を嫌がられるものの転倒リスクが高い利用者様がいます。一人でズボンを上げて歩こうとされた際に、転びそうになりヒヤッとしたことがあります。」
「転倒転落には至らないまでも、普段は無い音や発作に関連する奇声などが聞こえてきたことです。」
「足音、気配、物音で気づいた。利用者の行動パターンやトイレの感覚。廊下のモニターでの目視確認。」
■見守り改善に必要なことは「人員配置の見直し」と「利用者ごとの対応の見直し」がともに最多
「トイレの見守りを改善するために、必要だと思うことは何ですか。」という質問では、「人員配置の見直し」と「利用者ごとの状態や意向に合わせた対応の見直し」がともに34回答(40.5%)で最多でした。

次いで「巡回や声かけの方法の見直し」が31回答(36.9%)、「手すり・床・動線などの設備改善」と「職員間の情報共有・役割分担の改善」がともに28回答(33.3%)、「センサーなどの見守り機器の活用」が23回答(27.4%)、「呼び出しボタンなど、本人が助けを求める手段の整備」が17回答(20.2%)と続きます。
必要なこととして挙がったのは、体制づくりから個別対応、設備、機器の活用まで多岐にわたり、見守りの改善には複数の観点からの取り組みが求められていることがわかります。
■センサー方式の活用に前向きな回答は約7割。確認したいことは「検知漏れの少なさ」が約6割で最多
今回の調査では、「カメラ映像を使わず、センサーで人の動きなどの情報を取得し、転倒とみられる状態を職員に通知する方式」を想定してもらいました。この方式には検知漏れや誤通知の可能性があり、通知後の確認・対応は職員が行うことを前提としています。
「この方式を、勤務先のトイレの見守りに活用することについて、どう考えますか。」という質問に対し、「どちらかといえば活用したい」が47.6%(40回答)、「ぜひ活用したい」が20.2%(17回答)で、合わせて67.9%(57回答)が前向きでした。

また、「この方式を活用する際、特に確認したいことは何ですか。」という質問では、「検知漏れの少なさ」が51回答(60.7%)で最多でした。
次いで「誤通知の少なさ」が44回答(52.4%)、「通知後に職員が対応できる体制」と「導入・維持費用」がともに34回答(40.5%)、「設置条件や操作・保守の負担」が25回答(29.8%)、「利用者・家族への説明方法」が16回答(19.0%)、「既存のナースコールなどとの連携」が15回答(17.9%)、「取得するデータの内容や管理方法」が11回答(13.1%)となりました。

カメラを使わない方式であれば約7割が活用に前向きである一方、検知の精度と通知後の対応体制が導入の判断材料として重視されていることがわかります。
■まとめ
今回の調査から、介護現場ではトイレ利用中の見守りの多くが、声かけや巡回といった職員の目と声に支えられており、多くの職員が安全確認に難しさを感じていることが明らかになりました。背景には、他の業務との重なりに加え、プライバシーや本人の意向への配慮から声かけ・入室のタイミングに迷う状況があります。
現場では、入室前の承諾や扉越しの声かけなど、状態に応じた工夫が重ねられており、カメラを使わないセンサー方式にも前向きな声が多く見られました。一方で、検知の精度や通知後の対応体制を重視する声も目立ちます。機器の導入とあわせて、人員配置や情報共有といった体制の見直しも重要となってくるでしょう。
プライバシーに配慮しながら安全確認ができる体制を整えたい方は、カメラを使わない見守りセンサー「Motion Catch(モーションキャッチ)」をご検討ください。
ミリ波レーダーで得た情報をAIが解析し、映像を取得・記録せずに転倒やうずくまりなどを検知して、スマートフォンやPCへ通知します。居室やトイレ、浴室などに設置でき、1台から試せるトライアルもあります。
トイレの見守りにお悩みの介護施設は、お気軽にお問い合わせください。
【調査概要】
調査期間:2026年9月28日〜2026年10月5日
調査方法:インターネット調査
調査人数:84人
【運営者概要】
運営元:日本コムシンク株式会社
本社所在地:大阪府大阪市北区中津1-18-18 若杉ビル6階
代表取締役社長:山里 真元
サービスページ:https://comthink.co.jp/motioncatch/
運営元:未知株式会社
本社所在地:大阪府大阪市北区中津1-18-18 若杉ビル6階
代表取締役CEO:下方 彩純
会社HP:https://www.mchs.co.jp/
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