ビーキャップ、一宮西病院の約1,100名の医療従事者を対象に、病院向け屋内位置情報 サービス「Beacapp Here Hospital」を本格導入
~ 所在確認に加え、蓄積した位置情報データを業務改善に活用する医療DXを推進 ~
屋内位置情報サービス累計導入社数No.1 ※1の「Beacapp Here」を提供する株式会社ビーキャップ(東京都港区、代表取締役社長 岡村 正太、以下「ビーキャップ」)は、社会医療法人杏嶺会 一宮西病院(所在地:愛知県一宮市、以下「一宮西病院」)において、医療現場の働き方改革における業務改善を目的として、病院向け屋内位置情報サービス「Beacapp Here Hospital」を院内の医療従事者約1,100名を対象に導入したことをお知らせします。
院内に設置したビーコンと職員が業務時間中に携行しているスマートフォンを活用して、職員の所在や滞在状況などの院内位置情報を取得・蓄積します。本件は、マップ上での所在確認にとどまらず、蓄積したデータの分析により業務実態を可視化し、客観的なデータに基づく業務改善を通じて医療DXを推進する取り組みです。新たな専用端末を持たせることなく、情報共有やコミュニケーションの円滑化と、データ活用を実現し、医療従事者がより働きやすく、本来の業務に集中できる環境づくりを目指します。
※1 東京商工リサーチ調べ「オフィス向けリアルタイム位置情報サービス部門累計導入社数、導入数、ユーザー数」第1位(2026年1月末時点)

■ 医師の働き方改革における課題
2024年4月から医師にも時間外・休日労働の上限規制が適用されるなど、医療現場では働き方改革が進められています。加えて、医療人材の不足が今後さらに深刻化するなか、限られた人員で質の高い医療を維持するための業務効率化は、いっそう重要性を増しています。厚生労働省においても、医師の働き方改革を進める上で、ICT機器を活用した業務効率化などによる勤務環境の改善が重要とされています ※2。
こうした中、一宮西病院では、医療従事者がより働きやすく、本来の業務に集中できる環境づくりに向けて、データに基づく業務改善を進めることを検討していました。医師や看護師をはじめとする職員が院内のさまざまな場所で業務を行うなか、職員の所在や移動、各エリアでの滞在状況など、院内での業務実態を客観的に把握することは容易ではありません。そのため、業務上の負担や非効率な移動などの課題を把握し、業務フローや人員配置等の改善を検討するための判断材料となるデータが求められていました。
そこで、院内での職員の動きを位置情報データとして取得・蓄積し、業務実態の把握や業務改善に活用する取り組みの検討を開始しました。
※2 出典:厚生労働省「ICT機器を活用した勤務環境改善の推進に向けたモデル医療機関調査支援事業」
■ Beacapp Here Hospitalの本格導入
一宮西病院では、2024年から院内での位置情報活用について検討を開始し、Beacapp Here Hospitalのトライアル導入を実施しました。当時は端末や利用環境等に課題があり、本格導入には至りませんでしたが、業務改善に活用したいという考えはその後も継続していました。
その後、ソフトバンク株式会社(以下「ソフトバンク」)と一宮西病院との間で、スマートフォンを業務端末として活用するDXの取り組みが進む中で、職員が業務時間中に携行するスマートフォンをそのまま位置情報の取得にも活用できるBeacapp Here Hospitalの仕組みが、同院の運用方針と合致したことから、再度検証を実施しました。
2025年11月から12月には、一宮西病院、ソフトバンク、ビーキャップの3者で、医師・看護師・事務職員の計50名、院内約200エリアを対象とした実証実験を実施しました。実証実験では、スマートフォンとビーコンを活用して職員の動線や各エリアでの滞在時間などのデータを取得し、業務効率化や人員配置などへの活用可能性を検証しました。
その結果、医師のフロア別の滞在時間や移動状況、看護師の病室・スタッフステーション等での滞在割合などを可視化できることを確認しました。また、主要なエリアでは定量データの再現性も確認され、本格運用が可能な水準であると判断し、今回の本格導入に至りました。

■ 客観的なデータによる業務改善と「医療DX」の推進
一宮西病院では、業務端末として活用しているスマートフォンに、Microsoft 365等の業務アプリとともに「Beacapp Here Hospital」を導入します。
これにより、 職員の所在をマップ上で確認する機能に加え、位置情報データの自動蓄積とダッシュボードによる可視化を行うことで、これまで把握しづらかった院内の業務実態を客観的なデータとして捉え、主に以下の業務改善を通じて医療DXを推進します。
-
スタッフ探索にかかる移動・連絡コストの削減
院内で必要な職員を探し回る移動時間や、確認のための電話連絡にかかっていた手間を削減し、医療従事者が本来の業務に集中できる環境を整備します。
-
医師の業務中断を防ぎ、コミュニケーションを最適化
マップ上で職員の所在を確認できることで、手術中や外来対応中の医師に対する緊急性の低い連絡を控えさせるなど、不要な業務中断を防止。相手の状況に配慮した適切なコミュニケーションを実現します。
-
業務実態の可視化による配置・動線の見直し
蓄積された位置情報データから職員の滞在状況や動線を分析。感覚に頼っていた業務実態をデータで裏付け、人員の最適配置や非効率な場所・動線の改善に直結させます。
■ 職員のプライバシーと安心に配慮した運用設計
本システムはGPSを使用せず、院内に設置したビーコンの電波(BLE)をスマートフォンで受信して位置情報を取得する仕組みです。そのため、データの取得はビーコン設置エリアのみに限定され、院外での位置情報は記録されません。さらに一宮西病院では、トイレなどプライバシー保護が必要なエリアにはビーコンを設置しない方針を徹底し、職員のプライバシーに最大限配慮した運用を行っています。

■ 今後の展開について
ビーキャップは今後も、Beacapp Here Hospitalの提供を通じて、一宮西病院における位置情報データを活用した業務改善の取り組みを継続的に支援してまいります。今後は一定期間にわたり位置情報データを蓄積し、業務実態の可視化や業務効率化等への効果を検証します。
また、本取り組みを通じて得られる医療現場での位置情報活用に関する知見をもとに、所在確認にとどまらない位置情報データ活用の可能性を検証し、さらなる医療現場の業務改善に寄与してまいります。
■ 一宮西病院様からのコメント
社会医療法人杏嶺会 一宮西病院
病院管理部 副部長 永田様
「急性期医療の最前線として、スタッフの負担を減らし『医師の働き方改革』を実現することは不可欠な取り組みでした。広い院内で相手を探し回る時間や、電話による診療の中断は日々の大きなストレスとなっていたため、スタッフ間のスムーズな連携を目指してビーコン位置情報システムを導入しました。
日々の診療を継続したまま、大規模な工事を伴わずに導入できる手軽さは、現場にとって大きな安心材料でした。
位置情報の可視化によって無駄な行き来や連絡のロスが減り、一人ひとりが患者様と向き合う本来の時間を、着実に増やせる環境が整いつつあります。今後は蓄積データを活用しながら、より働きやすい環境づくりと業務効率化を段階的に進めてまいります。」
■ Beacapp Here Hospitalについて
「Beacapp Here Hospital(ビーキャップヒアホスピタル)」は、ビーコンとスマートフォンを連動することで得た位置情報をクラウド上に保管し、ワークスペースマップ上に表示することでスタッフや医療機器等の所在を可視化する屋内型位置情報ツールです。スタッフや医療機器を探す時間の削減、コミュニケーションの円滑化に加え、自動で蓄積された位置情報データを分析することで、勤務実態の把握や人員配置、業務改善などにも活用でき、医療DX推進に向けた様々な効果が期待できます。
▶︎Beacapp Here Hospitalについて: https://jp.beacapp-here.com/hospital/
■ 会社概要
株式会社ビーキャップ(https://jp.beacapp-here.com/corporate/)
-
所在地:東京都港区虎ノ門4-3-1 城山トラストタワー19階
-
設立:2018年12月13日
-
代表者:代表取締役社長 岡村 正太
-
資本金:990万円
-
事業内容:現在地見える化ソリューション「Beacapp Here」の開発・販売・運営、ビーコン管理プラットフォーム「Beacapp」の開発・販売・運営、ビーコン・各種センサーを活用したアプリケーションの開発、ビーコン端末・センサー・受信機の設置、ビーコン検知ログを活用したレポート作成、スマートフォンアプリケーションの開発、WEBシステムの開発
このプレスリリースには、メディア関係者向けの情報があります
メディアユーザー登録を行うと、企業担当者の連絡先や、イベント・記者会見の情報など様々な特記情報を閲覧できます。※内容はプレスリリースにより異なります。
すべての画像
- 種類
- 商品サービス
- ビジネスカテゴリ
- 医療・病院アプリケーション・セキュリティ
- ダウンロード
- プレスリリース素材
このプレスリリース内で使われている画像ファイルがダウンロードできます
