日米連携の深化と重点投資9分野を軸に、日本企業の成長戦略シナリオを提言
『日米連携で切り拓く 日本企業の成長シナリオ ―フラグメント化[細分化]した世界を勝ち抜く』を刊行
アーサー・ディ・リトル・ジャパン株式会社(本社:東京都港区、日本代表:祖父江 謙介、以下「ADL」)は、日米連携の深化と重点投資9分野に着目し、日本企業の新たな成長戦略シナリオについて提言した書籍『日米連携で切り拓く 日本企業の成長シナリオ ―フラグメント化[細分化]した世界を勝ち抜く』を2026年7月29日(水)に日経BPより刊行したことを発表いたします。本書は、ADLマネージングパートナー鈴木裕人とADLリサーチャー櫻井匠が執筆し、関税・通商秩序の揺らぎや地政学リスクの一段の複雑化、AI・半導体・量子技術をめぐる技術覇権競争など、非連続かつ同時多発的な変化が常態化する「フラグメント化(細分化)した世界」において、日本企業が取りうる針路を考察したものとなります。

◾️3本の柱から日本企業の新たな成長シナリオを提言
本書では、不確実性と脆弱性が増大する時代を前提に、世界のマクロ経済がどのように変化しているのかを丁寧に分析したうえで、日本企業の強みと課題を明らかにし、日本企業の新たな成長シナリオを提言しています。日本は、製造業を中心とした厚みのある産業基盤、海外投資によって蓄積された対外資産、そして社会の安定性という強みを持ちながら、急激な為替変動や少子高齢化という課題も抱え、経済成長の鈍化も指摘されています。
主要国・地域の「強み」と「課題」を徹底分析
第1章から第3章にかけては、世界最適調達が是とされてきたグローバル資本主義を基調とした「フラット化した世界」の終焉とともに、世界が「フラグメント化」され、さらに一部の国・地域で再クラスター化が進む現状を分析します。
まず、米国・中国・欧州・アジアをファクトベースで比較し、各国・地域の産業競争力、人口動態、エネルギー、安全保障、政策動向まで、多角的な視点で世界経済を読み解きます。特に「なぜ米国は強いのか」「中国はどこへ向かうのか」について、製造業、移民動向、財政・国際収支、基軸通貨、産業政策など、ニュースだけでは見えない本質をデータで整理します。「フラグメント化」の時代に対応し、日本企業には従来のグローバル化を前提としない新たな経営・投資・産業戦略が必須ですが、日本は人口減少や財政などの課題を抱えつつも、世界有数の対外純資産、製造業基盤、社会の安定性といった独自の強みを持っています。日本が今後も競争力を維持するには、製造業を核とした産業競争力を生かしながら、グローバルな事業展開と、新しい成長モデルの構築が重要であることを提言します。
日米連携の深化を通して「重点投資9分野」の成長シナリオを示唆
第4〜6章では、日本と米国の強みを掛け合わせる「日米企業大連合」という新たな成長戦略を提示。製造力・技術・市場を補完し合うことで、半導体・医薬品・エネルギーなど次世代産業で世界市場を勝ち抜く具体的なシナリオを描きます。
第5章では、日米産業間での連携における「5つの補完パターン」を提示し、業界ごとにどのようなオプションが考えられるかを示唆します。加えて、産業再編の担い手としての総合商社・PEファンドの役割を具体的に示し、オーガニックの成長だけではなく、投資・M&A戦略まで踏み込んで解説します。
第6章では、日米における「経済安全保障上重要な産業分野」である7分野(① 半導体② 医薬品③ 金属④ 造船⑤ 重要鉱物⑥ エネルギー⑦ 人工知能(AI)・量子技術)に加えて、日米での相補性が高い⑧航空機⑨自動車の2分野を加えた日本にとっての「重点投資9分野」について、日本の強み・課題と日米連携による具体的なシナリオを描くとともに、日米連携の深化を通じて、これら重点分野においてグローバルな勝ち残りをいかに達成するかを提言します。
日米連携を起点とした持続的な好循環をどう生み出すか
第7章では、日米連携の進展に伴う副作用にも焦点を当て、収奪的なイノベーションから包摂的なイノベーションへの転換、海外投資で得た利益の国内還流、非財務的価値の創出といった観点から、日本企業の新たな存在意義と「多層的なリバランス」の姿を、将来を見据えて描きます。
■本書の構成
第1章:「フラグメント化」の次の世界潮流
第2章:世界の主要国・地域に見る強みと課題
第3章:フラグメント化した世界の中での日本の強みと課題
第4章:日本にとっての突破口「日米連携の深化」
第5章:日米企業大連合を起点としたグローバル勝ち残りの可能性
第6章:重点投資9分野における日米連携シナリオ
第7章:日米連携を起点とした持続的な好循環の創出
【書籍概要】
タイトル:日米連携で切り拓く 日本企業の成長シナリオ ―フラグメント化[細分化]した世界を勝ち抜く
著者:鈴木裕人(アーサー・ディ・リトル・ジャパン マネージングパートナー)、櫻井匠(アーサー・ディ・リトル・ジャパン リサーチャー)
発行:日経BP
価格:2,200円(税込)
発行日:2026年7月29日
判型:四六判
ページ数:352ページ
【著者略歴】
鈴木 裕人(アーサー・ディ・リトル・ジャパン、マネージングパートナー)

東京オフィスのパートナーであり、自動車・製造業プラクティスのグローバルプラクティスリーダーを務める。
自動車、モビリティ、産業機械、エレクトロニクス、化学、その他製造業における全社ビジョン・戦略、事業・技術戦略の策定、海外展開や新規事業などの成長戦略策定、グローバル組織/オペレーション改革などを担当。また、金融機関・PE(Private Equity)ファンド・総合商社に向けた、事業性評価、成長戦略策定、事業再生支援や官公庁向けの産業政策立案支援に関しても豊富な経験を持つ。
櫻井 匠(アーサー・ディ・リトル・ジャパン、リサーチャー: 国際情勢に関する調査・分析を担当)

総合系コンサルティングファームにて、経済連携協定(EPA)の利活用、関税評価・分類の適正化、輸入事後調査をはじめとする官公庁対応など、通商・貿易領域を専門としたコンサルティング業務に従事。
その後、同ファームの戦略系シンクタンク部門に転じ、国際情勢・地政学リスク分析を軸に、海外戦略立案、ビジネスデューデリジェンス、対外発信・講演に携わる。2025年よりアーサー・ディ・リトル・ジャパンに参画。
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アーサー・ディ・リトル・ジャパン株式会社は、1886年にマサチューセッツ工科大学のアーサー・デホン・リトル博士によって設立され、ベルギー・ブリュッセルの本社に加えてヨーロッパ21拠点、アメリカ4拠点、南米3拠点、中東4拠点、アジア・オセアニア14拠点を構える世界初の戦略コンサルティングファーム、アーサー・ディ・リトルの日本法人です。アーサー・ディ・リトルでは、600万人以上のイノベーター、起業家、技術者、学者とのネットワーク、知識、知見を活かし、自動車、金融、ヘルスケア・ライフサイエンス、エネルギー、化学、テレコム、IT、製造業、建設業、消費・流通業、運輸・旅行業、公共サービスに対して創造性と実効性を伴うオープンコンサルティングを提供しています。
会社名:アーサー・ディ・リトル・ジャパン株式会社
日本代表:祖父江 謙介
本社所在地:東京都港区東新橋1-5-2 汐留シティセンター36階
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