Green Carbon株式会社は、農林水産省公募「令和6年度農業分野のJ-クレジット創出推進支援事業」に採択
カーボンファーミングのJ-クレジット新規方法論策定を目指す
Green Carbon株式会社(代表取締役:大北潤、以下Green Carbon(読み;グリーンカーボン))は農林水産省が公募する令和6年度農業分野のJ-クレジット創出推進支援事業に採択されたことをお知らせします。本補助事業は「みどりの食料システム戦略」に基づき、農業分野におけるJ-クレジットの活用拡大に向け募集されたもので、Green Carbonは*¹カーボンファーミング(農地貯留)のJ-クレジット新規方法論策定を目指してまいります。
〇農林水産省 公募結果について
https://www.maff.go.jp/j/supply/hozyo/kanbo/result_240611_302-1.html
◆令和6年度農業分野のJ-クレジット創出推進支援事業概要
農業分野では、農業用ハウスにおけるヒートポンプの導入や、水稲栽培における中干し期間の延長、バイオ炭の農地施用等25件のプロジェクトの登録に留まっており(令和6年1月26日時点)、その要因としては、クレジット創出にかかるコストが大きいこと、活用できる方法論が限定的であること等が挙げられます。このため、食料・農林水産業の生産力向上と持続性の両立をイノベーションで実現する「みどりの食料システム戦略」(令和3年5月策定)に基づき、農業分野におけるJ-クレジットの活用拡大に向け、プロジェクトの登録及びクレジットの認証、新規方法論の策定に向けた取組など、総合的かつ包括的にクレジットの創出を支援することとします。
補助金額:2,400,000円
補助率 :全額
実証期間:交付決定日から2025年3月31日まで
URL :https://www.maff.go.jp/j/supply/hozyo/kanbo/240327_303-1.html
◆採択の背景と今後の展開について
Green Carbonは、東南アジアを中心に自然由来のカーボンクレジット創出に取り組んでおり、国内では、全国の生産農家と連携し、地球環境の保全や脱炭素化に取り組む環境系スタートアップです。中でも、水田メタン削減および削減効果のJ-クレジット化に取り組んでおり、国内においては、水田由来のJ-クレジット創出を目的とした「*²稲作コンソーシアム」を発足させ、*³日本初・最大規模で水田のJ-クレジットの認証を取得しています。2024年8月現在で稲作コンソーシアムへの登録面積は40,000ha以上、約900社以上の企業・農業法人が参画しており、全国に独自の農家ネットワークを構築しています。
国内でのJ-クレジット創出・販売事業者の実績や農家ネットワークが評価され、今回の補助事業に採択される運びとなりました。Green CarbonはJ-クレジットのプロジェクト数や確立されている方法論が少なく、参画いただける農家様も限定的になってしまう点を課題と感じております。今回取り組むカーボンファーミングでは、農地に炭素を貯留する方法論のため、水田・畑・牧草地等多くの農地での実用が可能であり、より多くの農家様が参画できると考えます。
まだ国内ではカーボンファーミングに関しての実証や方法論化に向けた動きは大きくは進んでおらず、今回の実証実験を通して新規の日本の農業分野での排出量削減に貢献できるような未来を想像してまいります。
*¹:カーボンファーミング(農地貯留)
カーボンファーミング(Carbon Farming)とは、大気中のCO2を土壌に取り込んで、農地の土壌の質を向上させ温室効果ガスの排出削減を目指す農法です。
*²:稲作コンソーシアム
Green Carbonが運営する、「水稲栽培による中干し期間の延長」 によるJ-クレジット申請をまとめて実施するためのコンソーシアムで、個人農家、農業法人、企業、金融機関、自治体、メディアなどが参画しています。稲作コンソーシアムの参画状況は、合計約40,000ha以上の水田農家様、約600社以上の企業・農業法人様が参画しています。(2024年8月現在)
*³:日本初・最大規模の水田クレジット認証を取得
農林水産省、2024年度1月26日発表情報に基づく
https://www.maff.go.jp/j/press/kanbo/b_kankyo/240126.html
◆Green Carbon 株式会社
代表者 :代表取締役 大北 潤
所在地 :東京都港区赤坂5-2-33IsaI AKASAKA607
設立 :2019年12月
事業内容 :カーボンクレジット創出販売事業農業関連事業、環境関連事業、その他、関連する事業及びESGコンサルティング事業
URL : https://green-carbon.co.jp/
◆Green Carbon事業紹介
Green Carbonは、「生命の力で、地球を救う」をビジョンとして掲げ、カーボンクレジット創出・登録・販売までを一気通貫してサポートする事業を展開しています。その他にも、農業関連事業、研究開発事業、ESGコンサルティング事業なども展開しております。中でもメインで進めている水田のメタンガス削減によるカーボンクレジット創出PJでは、日本初・最大級(約6,220t)で水田のJ-クレジットの認証を取得しており、2024年度は約50,000haに拡大していく予定です。また、クレジット登録・申請・販売までをワンプラットフォームで完結するサービス「Agreen(アグリーン)」を提供しており、クレジットの申請登録時にかかる手続きや書類作成などを簡略化し、クレジット創出者の工数を削減しています。
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