依然として7割以上の中小企業が抱える「人材」の課題。解決に向けた取り組みは足踏み状態
〜中小企業の「人材」に関する課題の実態を調査〜
M&A仲介を行う株式会社fundbook(本社:東京都港区、代表取締役: 森山智樹・渡邊和久、読み:ファンドブック、以下「当社」)は、従業員300名以下の企業の経営者計312名を対象とした「人材面の課題に関する調査」を実施しました。
■調査背景
少子高齢化の進行に伴う労働力人口の減少といった問題が、引き続き中小企業の経営に大きな影響を与えています。帝国データバンクの調査によると、中小企業の経営課題で最も優先度が高いものとして「人材の確保」が46.6%、次に「人材の育成」が13.1%を占め、「人材」に関する課題は避けては通れません。
単に「人材の確保」「人材の育成」といっても、従業員の離職や求人難、教育体制が整っていないなど、具体的には様々な課題があり、その状況によって解決に向けた取り組みも変わってきます。
そこで当社では、中小企業の「人材」に関する課題意識や、解決に向けての取り組み状況を明らかにする調査を実施し、その実態を分析しました。
■調査結果サマリ
1)人材に関する課題を抱える企業の割合は約4分の3で、前回調査よりも増加
2)経営者が感じる人材面の課題は多様化
3)依然として約4分の1の企業で人材面の課題に対する取り組みが進展していない
4)「人材育成への投資」に続き、「採用活動」も2割以上の企業で重視される傾向に
■総括
今回の調査結果から、約4分の3の中小企業が依然として人材に関する課題を抱えていることがわかりました。前回調査よりもその割合は増加しています。特に優秀な人材や次世代人材の確保は依然として主要な課題であると認識されているなか、慢性的な人手不足や採用難など、より多くの課題が経営者の中で意識され始めていることがうかがえます。
また、人材面の課題に対し、「人材育成への投資」が引き続き主要な取り組みとされている中、「採用戦略の強化」を検討・実施する企業が増加しており、「採用」という側面での取り組みも重視されてきていることが見受けられます。一方で、約4分の1の企業で課題解決に向けた取り組み状況が進展していないという状態は前回調査と同水準であり、未だ多くの企業で取り組みが停滞している実態も明らかになりました。人材面の課題は中小企業の課題でも特に重要視されており、解決に向けて企業単体で策を講じるだけでなく、社会全体でも対策の支援をしていくことも必要であることがうかがえます。
企業が成長し、持続的な発展を遂げるためには、優秀な人材の採用や社内人材育成への投資、戦略の強化といった人材面の強化が不可欠です。全体として、人材面の課題に対する対策が順調に進んでいるとは言えないなか、いかに人材面の課題に対して積極的に取り組み、進展させられるかが、企業成長のひとつの指標になると考えられます。
■調査結果詳細
1) 人材に関する課題を抱える企業の割合は約4分の3で、前回調査よりも増加
2025年1月の調査では、約7割の企業が人材面の課題が「ある(74.4%)」と回答しており、2024年1月の調査で「ある(70.6%)」と回答した割合よりも増加しています。この結果から、人材に関する問題が依然として多くの企業にとって主要な課題であることがうかがえます。
2) 経営者が感じる人材面の課題は多様化
優秀な人材や次世代人材の確保が引き続き特に強く課題として意識されています。なかでも、「スキルを持つ従業員の不足(36.2%)」「従業員の高齢化(30.1%)」は前回の調査よりも割合が高くなっています。
他にも「慢性的な人手不足(23.7%)」「求人への応募が少ない(22.8%)」「従業員の賃金を上げられない(20.5%)」など、課題と感じている割合が2割を超える項目が増加しており、人材面の課題意識が多様化してきていることがうかがえます。
3) 依然として約4分の1の企業で人材面の課題に対する取り組みが進展していない
2024年1月の調査では、人材面の課題に対する取り組みを検討・実施していないと回答した経営者は24.8%、2025年1月の調査でもその割合は24.5%で同じ水準となっています。人材面の課題を抱えながらも、解決に向けた対策を検討・実施していない企業が依然として多く、課題解決に向けての対策が全体として進んでいないことがうかがえます。
4) 「人材育成への投資」に続き、「採用活動」も2割以上の企業で重視される傾向に
課題解決に向けた取り組みとして「人材育成への投資(22.7%)」が引き続き最も高い割合を占めていますが、前回の調査結果と比較すると割合は減少しています。一方、「採用活動の見直し(21.0%)」が前回の調査よりも割合が高まっており、2番目に高い割合を占めています。人材育成への投資は引き続き注力しつつ、「育成」だけでなく「採用」もより重視されてきていることがわかります。
■調査概要
調査期間:2025年1月9日〜10日
調査機関:株式会社fundbook
調査対象:従業員300名以下の企業の経営者
有効回答数(サンプル数):312名
調査方法:インターネット調査(fastaskを使用)
■人材面の経営課題解決に向けたリアルセミナーを開催@大阪
当社では、2025年2月18日(火)に人材面の経営課題解決に向けた無料セミナーを開催いたします。
本セミナーでは、人材面の課題に対する戦略について、人事コンサルタントで株式会社NCコンサルティング 代表取締役社長の大橋高広様をお招きし、優秀な人材を育成し定着させるために重要な「次世代幹部の育成」について解説します。
また、実際に人材面での課題を抱えていた企業の実例を紹介し、人事コンサルタント、M&Aアドバイザーそれぞれの切り口から、企業の人事面の課題に対する戦略についてディスカッションを行います。
<開催概要>
日時 :2025年2月18日(火)16:00〜18:00
開催方法 :リアル開催
開催場所 :大阪梅田ツインタワーズ・ノース26階貸会議室
参加費 :無料(事前申込制)
定員 :50名
参加対象者:人事面の経営課題に関心のある経営者の方
※M&A仲介事業など競合事業者の方のお申し込みはご遠慮ください
※経営者以外の方は参加をご遠慮いただく場合がございます
お申し込み:https://fundbook.co.jp/event/20250218-2/
主催 :株式会社fundbook
事務局 :fundbookイベント事務局
〒105-0001 東京都港区虎ノ門1-23-1 虎ノ門ヒルズ森タワー25階
■株式会社fundbook 会社概要
fundbookは、従来のM&A仲介事業にテクノロジーを介在させたハイブリッド型M&A仲介サービスを展開する会社です。M&Aが成約するまで費用は一切発生しない「完全成功報酬制」を採用しており、M&Aによる成長戦略を掲げられる企業さまや自社の株式譲渡を検討されている経営者さまを支援しています。当社はあらゆる企業の存続と成長を支え、希望にあふれた社会の実現を目指してまいります。
設立 :2017年8月7日
代表者 :代表取締役 森山智樹
代表取締役 渡邊和久
事業内容 :M&A仲介事業
本社 :東京都港区虎ノ門1-23-1 虎ノ門ヒルズ森タワー25階
資本金等 :20億円(資本剰余金含む)
親会社 :株式会社チェンジホールディングス
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