三菱総合研究所、クリーク・アンド・リバー社とプロフェッショナル人材の流動化に向けた実証を開始

株式会社三菱総合研究所

2023年12月26日 15時00分

株式会社三菱総合研究所（代表取締役社長：籔田健二、以下 MRI）は、株式会社クリーク・アンド・リバー社（代表取締役社長：黒崎淳、以下　C&R社）とともに、プロフェッショナル人材の流動化に向けた実証を12月15日から開始しました。MRIが保有する職業情報データベース（DB）を搭載した人材マッチングサービス「JOBMINEｓ（ジョブマインズ）™」を活用し、クリエイティブ領域をはじめとしたプロフェッショナル人材の供給促進効果を検証します。

１．背景

現在日本では、各方面における技術進化や産業構造転換が進んでいます。従来の労働市場や雇用システムでは、職やスキルによって人材の需給に大きなミスマッチが発生し、個人、企業、社会のすべてにとって大きな課題となることが予想されます。
MRIは、2020年から2035年にかけて190万人の人材ミスマッチが生じると試算し、スキルの可視化を通じた労働市場改革を提言しました※1。また、こうした将来を見据え、人材流動化の促進を目指し、人材マッチングサービス「JOBMINEｓ（ジョブマインズ）™」※2を人材エージェントに提供しています。
このたび、これらの取り組みへの共感を得たC&R社とともに、同社の職業紹介事業で対象とするプロフェッショナル人材向けに、「JOBMINEｓ（ジョブマインズ）™」を適用した人材供給の促進効果を実証します。

2．実証の概要

（１）実証の内容

期間　：2023年12月15日～2024年2月末（仮）
対象者：C&R社がマッチングするプロフェッショナル人材

　　　（クリエイティブ領域、コンピュータサイエンス領域等）　
内容　：C&R社が実施する職業紹介事業に、MRIが提供する「JOBMINEｓ（ジョブマインズ）™」を適用
【１】人材の可視化
　　求職者に「JOBMINEs（ジョブマインズ）™」の職務経歴書自動作成機能を提供
【２】人材マッチング
　　作成した職務経歴書を用いたカウンセリングを実施
【３】企業への人材供給

図　実証の概要

検証項目（期待される効果）：

職務経歴書作成機能（求職者は利用無料）を誘因とした求職者登録数の増加

職務経歴書の作成負担を理由に転職活動を離脱する求職者の低減
詳しく記述された職務経歴書を用いることによる面談の質と効率向上

（２）サービスの特長

【MRI提供】人材マッチングサービス「JOBMINEｓ（ジョブマインズ）™」

約300種の職業別に定義された職務リストを搭載したジョブ型人材マッチングシステム
求職者の経験と採用要件を同じ職務リストで定義することで、マッチング根拠を明確化
職務経歴書の自動作成により、潜在求職者の集客と、求職者面談の効率化の機能も搭載

【C&R社提供】職業紹介事業

プロフェッショナル人材、特に映像、ゲーム、ウェブや広告・出版などクリエイター採用で高い評価

業界を熟知した経験豊富な専門エージェントが、プロフェッショナル一人ひとりの価値観に寄り添い、キャリアを支援
新人発掘や未経験者の育成、キャリアアップおよび開業支援、独立後の連携等、生涯にわたりプロフェッショナルをサポート

3．今後の予定

本実証の結果を踏まえ、MRIでは「JOBMINEｓ（ジョブマインズ）™」の活用方法およびプロダクトの拡充を進めます。C&R社では同社事業へのJOBMINEｓの本格活用および活用シーンの拡大を検討します。これらの活動をかけあわせることで、両社はプロフェッショナル領域の人材ミスマッチの解決をはかり、日本における人材供給の促進、および労働市場の適正化の推進に貢献します。

※1：【提言】スキル可視化で開く日本の労働市場（MRIエコノミックレビュー、2023.９.13）

※2：MRIは、職業情報DBを搭載した人材マッチングサービス「JOBMINEｓ（ジョブマインズ）™」を2021年10月より提供。職種別に整理された職務情報に基づき求職者の経験を可視化し、職務経歴書を自動生成するとともに、合致度や異職種転換の可能性を算出。転職成約率を向上させ、ミスマッチ項目を特定しリスキリングを促す。

人材エージェント向け　ジョブ型人材マッチングシステム　JOBMINEs（ジョブマインズ）

参考

株式会社クリーク・アンド・リバー社　概要
名称：　株式会社クリーク・アンド・リバー社
本社所在地：　東京都港区新橋四丁目1番1号
代表者の役職・氏名：　代表取締役社長　黒崎淳
事業内容：　ライツマネジメント事業、プロデュース事業、エージェンシー事業
資本金：　117,719万円
設立：　1990年3月20日