90nm内蔵Flashメモリに独自のアクセラレータを搭載したSTM32マイコンを発表
90nmプロセス技術とアダプティブ・リアルタイム・アクセラレータが
内蔵Flashメモリの性能を強化し、最大120MHzまで待ち状態なしの
プログラム実行に対応
内蔵Flashメモリの性能を強化し、最大120MHzまで待ち状態なしの
プログラム実行に対応
マイクロコントローラ(マイコン)の世界的リーダーであるSTマイクロエレクトロ
ニクス(NYSE:STM、以下ST)は、90nmプロセス技術による内蔵Flashメモリを搭載
したSTM32マイコンを実用化すると共に、ARM(R) Cortex(TM)-M3コア向けに最適化
された業界初のアダプティブ・リアルタイ・ム(ART)メモリ・アクセラレータを
採用したことを発表しました。これは、STM32ファミリのさらなる性能向上と消費
電力を低減する上で、非常に重要なステップです。
ICカードや車載用半導体で実績のあるSTの90nm内蔵Flashメモリ技術を採用した
初のSTM32マイコンは、動作の高速化、ペリフェラル統合の強化、消費電力の低減、
内蔵メモリ密度の増加を実現します。STは、2009年、これらの製品のサンプル出荷
を発表しました。
ARM Cortex-M3固有の優れた性能とFlashメモリの間には、パフォーマンスの差が
あるため、高い動作周波数においてプロセッサ側に通常待ち状態が発生しますが、
独自のARTメモリ・アクセラレータにより、動作速度の差を解消します。そのため、
CPUが最大120MHzまで待ち状態なしで動作し、システム全体の速度と効率が向上
します。
120MHzの周波数でプロセッサの最高性能(150 DMIPS)を引き出すため、
アクセラレータには命令プリフェッチ・キューやブランチ・キャッシュが搭載されて
おり、最大120MHzまで待ち状態なしでFlashメモリからのプログラム実行が可能
です。そのため、他のCortex-M3 コア・ベース・マイコンがSTM32より高い性能を
発揮するには、120MHz超の周波数で動作させる必要があり、その場合、消費電力と
熱放散が増加します。
このパフォーマンスは、さらに多くのシステム要素のマイコンへの搭載を可能にし、
高価なマイコンの使用やDSPとの組み合わせを不要にします。例えば、マルチ
メディア・アプリケーションにおいて、顧客はオーディオ・コーデック、ビデオ
処理、
データ暗号化、デジタル・フィルタ、およびマルチプロトコル・ゲートウェイを
実装し、残りのリソースで他のタスクを十分に管理することができます。
90nmプロセス技術とARTメモリ・アクセラレータを採用したSTM32ファミリの
最新製品は、マイクロプロセッサ・ベンチマーク・コンソーシアム(EEMBC)が
作成したCoreMark(TM)テストに基づいて検証されています。CoreMarkの結果から、
STM32はクロック速度100MHzの場合、その他のCortex-Mコア・ベース・マイコン
よりも8%高速で動作することが確認されており、パフォーマンスの優位性は
クロック速度120MHzの場合でもさらに向上しています。また、CoreMarkの分析では、
動的消費電力が188μA/MHz(98μA/CoreMark)であることも確認されています。
これは、120MHzで22.5mAの消費電流に相当します(Flashメモリから実行した場合
:ARTアクセラレータは有効、全ペリフェラルはオフ)。
ARTメモリ・アクセラレータと90nm Flashメモリを内蔵したSTM32の新製品は、
現在、主要顧客向けにサンプル出荷中です。製品の詳細は、2010年中に発表される
予定です。
STM32ファミリについて
今回発表された機能拡張は、現在製品数が110種以上の業界で最も広範なCortex-M3
マイコン・ポートフォリオの優位性をさらに高めます。STM32ファミリの全製品は、
ピン配列とソフトウェアに互換性があり、共通ペリフェラルを使用できるため、
拡張性に優れた設計とプラットフォーム・ベースの効率的な製品開発を促進します。
現在提供中のSTM32ファミリの製品ラインは、「バリュー・ライン」、「アクセス・
ライン」、「パフォーマンス・ライン」、その他機能拡張を持つ製品ラインとして、
接続機能を追加した「USBアクセス・ライン」や、USB OTG、イーサネット、
デュアルCANの各インタフェースをサポートする「コネクティビティ・ライン」が
あります。内蔵メモリ密度は、Flashメモリが16KB~1MB、SRAMが4KB~96KBで、
パッケージはQFN(36ピン)からLQFP(144ピン)またはBGAの各種パッケージを
用意しています。高性能な内蔵ペリフェラルには、インタフェース、コンバータ、
タイミングの各機能、およびウォッチ・ドッグ・タイマやリセット機能等のモニタ
機能が含まれています。
また、本プレスリリースは以下のURLでもご覧いただけます。
http://www.st-japan.co.jp/data/press/t2477s.html
STマイクロエレクトロニクスについて
STマイクロエレクトロニクスは、多種多様な電子機器向けに革新的な半導体
ソリューションを提供する世界的な総合半導体メーカーです。STは、高度な技術力
と設計ノウハウ、そして幅広いIP(Intellectual Property)ポートフォリオ、
戦略的パートナーシップ、大規模な製造力を駆使することにより、マルチメディア
・コンバージェンスとパワー・アプリケーションにおいて他社の追随を許さない
リーダーとなることを目指しています。2009年の売上は85.1億ドルでした。
さらに詳しい情報はSTのホームページをご覧ください。
ST日本法人:http://www.st-japan.co.jp
STグループ(英語):http://www.st.com
◆ お客様お問い合わせ先
〒108-6017 東京都港区港南2-15-1
品川インターシティA棟
STマイクロエレクトロニクス(株)
MMSグループ
TEL:03-5783-8240 FAX:03-5783-8216
ニクス(NYSE:STM、以下ST)は、90nmプロセス技術による内蔵Flashメモリを搭載
したSTM32マイコンを実用化すると共に、ARM(R) Cortex(TM)-M3コア向けに最適化
された業界初のアダプティブ・リアルタイ・ム(ART)メモリ・アクセラレータを
採用したことを発表しました。これは、STM32ファミリのさらなる性能向上と消費
電力を低減する上で、非常に重要なステップです。
ICカードや車載用半導体で実績のあるSTの90nm内蔵Flashメモリ技術を採用した
初のSTM32マイコンは、動作の高速化、ペリフェラル統合の強化、消費電力の低減、
内蔵メモリ密度の増加を実現します。STは、2009年、これらの製品のサンプル出荷
を発表しました。
ARM Cortex-M3固有の優れた性能とFlashメモリの間には、パフォーマンスの差が
あるため、高い動作周波数においてプロセッサ側に通常待ち状態が発生しますが、
独自のARTメモリ・アクセラレータにより、動作速度の差を解消します。そのため、
CPUが最大120MHzまで待ち状態なしで動作し、システム全体の速度と効率が向上
します。
120MHzの周波数でプロセッサの最高性能(150 DMIPS)を引き出すため、
アクセラレータには命令プリフェッチ・キューやブランチ・キャッシュが搭載されて
おり、最大120MHzまで待ち状態なしでFlashメモリからのプログラム実行が可能
です。そのため、他のCortex-M3 コア・ベース・マイコンがSTM32より高い性能を
発揮するには、120MHz超の周波数で動作させる必要があり、その場合、消費電力と
熱放散が増加します。
このパフォーマンスは、さらに多くのシステム要素のマイコンへの搭載を可能にし、
高価なマイコンの使用やDSPとの組み合わせを不要にします。例えば、マルチ
メディア・アプリケーションにおいて、顧客はオーディオ・コーデック、ビデオ
処理、
データ暗号化、デジタル・フィルタ、およびマルチプロトコル・ゲートウェイを
実装し、残りのリソースで他のタスクを十分に管理することができます。
90nmプロセス技術とARTメモリ・アクセラレータを採用したSTM32ファミリの
最新製品は、マイクロプロセッサ・ベンチマーク・コンソーシアム(EEMBC)が
作成したCoreMark(TM)テストに基づいて検証されています。CoreMarkの結果から、
STM32はクロック速度100MHzの場合、その他のCortex-Mコア・ベース・マイコン
よりも8%高速で動作することが確認されており、パフォーマンスの優位性は
クロック速度120MHzの場合でもさらに向上しています。また、CoreMarkの分析では、
動的消費電力が188μA/MHz(98μA/CoreMark)であることも確認されています。
これは、120MHzで22.5mAの消費電流に相当します(Flashメモリから実行した場合
:ARTアクセラレータは有効、全ペリフェラルはオフ)。
ARTメモリ・アクセラレータと90nm Flashメモリを内蔵したSTM32の新製品は、
現在、主要顧客向けにサンプル出荷中です。製品の詳細は、2010年中に発表される
予定です。
STM32ファミリについて
今回発表された機能拡張は、現在製品数が110種以上の業界で最も広範なCortex-M3
マイコン・ポートフォリオの優位性をさらに高めます。STM32ファミリの全製品は、
ピン配列とソフトウェアに互換性があり、共通ペリフェラルを使用できるため、
拡張性に優れた設計とプラットフォーム・ベースの効率的な製品開発を促進します。
現在提供中のSTM32ファミリの製品ラインは、「バリュー・ライン」、「アクセス・
ライン」、「パフォーマンス・ライン」、その他機能拡張を持つ製品ラインとして、
接続機能を追加した「USBアクセス・ライン」や、USB OTG、イーサネット、
デュアルCANの各インタフェースをサポートする「コネクティビティ・ライン」が
あります。内蔵メモリ密度は、Flashメモリが16KB~1MB、SRAMが4KB~96KBで、
パッケージはQFN(36ピン)からLQFP(144ピン)またはBGAの各種パッケージを
用意しています。高性能な内蔵ペリフェラルには、インタフェース、コンバータ、
タイミングの各機能、およびウォッチ・ドッグ・タイマやリセット機能等のモニタ
機能が含まれています。
また、本プレスリリースは以下のURLでもご覧いただけます。
http://www.st-japan.co.jp/data/press/t2477s.html
STマイクロエレクトロニクスについて
STマイクロエレクトロニクスは、多種多様な電子機器向けに革新的な半導体
ソリューションを提供する世界的な総合半導体メーカーです。STは、高度な技術力
と設計ノウハウ、そして幅広いIP(Intellectual Property)ポートフォリオ、
戦略的パートナーシップ、大規模な製造力を駆使することにより、マルチメディア
・コンバージェンスとパワー・アプリケーションにおいて他社の追随を許さない
リーダーとなることを目指しています。2009年の売上は85.1億ドルでした。
さらに詳しい情報はSTのホームページをご覧ください。
ST日本法人:http://www.st-japan.co.jp
STグループ(英語):http://www.st.com
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〒108-6017 東京都港区港南2-15-1
品川インターシティA棟
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