フィンランドの首都ヘルシンキ、持続可能な観光の国際基準GSTC認証を取得

Visit Finland (フィンランド政府観光局)は、2025年3月4日(火)にフィンランドの首都ヘルシンキが観光の国際認証団体グリーン・デスティネーションズより、GSTC(グローバル・サステナブル・ツーリズム協議会)認証を取得したことをお知らせいたします。世界で最も持続可能な観光地となることを目指すヘルシンキにとって、今回の認証取得は大きな前進となります。人口50万人以上の都市として、本認証を取得したのはヘルシンキが世界初となります。
GSTC認証の取得は、持続可能な観光地の基準として国際的に認められているGSTCの厳格な要件を満たした証です。当認証を取得するには、280以上の項目を含む持続可能な観光地に関する基準を全て順守することが求められます。具体的には、環境、文化、社会、経済の持続可能性、および持続可能なガバナンスという多角的な視点から、都市の運営状況が評価されます。GSTC基準は、2007年に国連環境計画(UNEP)、国連財団(UN Foundation)、国連世界観光機関(UNWTO)、レインフォレスト・アライアンスなど、様々な国際機関との連携により策定されました。
ヘルシンキ観光局長のNina Vesterinen(ニーナ・ヴェステリネン)は次のように述べています。
「今回の認証取得は、ヘルシンキがすべての分野において極めて高いレベルで持続可能性を推進していることを示す重要な成果です。フィンランドは7年連続で世界で最も幸福な国に選ばれています。その首都であるヘルシンキは、長年にわたり持続可能な都市開発の先駆者であり、様々な持続可能性指標で上位にランクインしています。ヘルシンキには持続可能な観光のための世界最高の基盤が整っていますが、この成果は観光業界全体の協力なくして達成できませんでした。関係者の皆様に心から感謝いたします。」
「ヘルシンキ戦略2021」では、ヘルシンキの目標は世界で最も持続可能な旅行目的地となることであると明記されています。2024年秋、ヘルシンキは旅行目的地の持続可能性を評価するグローバル・デスティネーション・サステナビリティ指数で首位を獲得しました。この成果と、今回のGSTC認証取得により、ヘルシンキは目標達成に向けてさらに前進しています。またヘルシンキのほとんどのホテルは、環境認証を取得しています。観光名所、会議・コンベンション施設、その他の観光関連事業者も、持続可能な観光の実現に向けた投資を積極的に行っています。これにより、ヘルシンキは持続可能な観光分野において世界をリードする都市の一つとなっています。
EU、誤解を招く環境主張の規制へ - ヘルシンキにとって認証の重要性がさらに高まる
欧州連合(EU)は、環境に関する主張に対する規制を強化する方針を発表しました。その目的は、グリーンウォッシュ(実態が伴わないにもかかわらず、環境配慮を印象付けようとすること)を排除し、信頼性の高い検証済みの情報に基づく環境主張のみを認めることにあります。これにより、企業は環境配慮に関する根拠をより詳細に提示することが求められ、透明性の向上と、消費者の持続可能な選択の支援が期待されます。
ヘルシンキ観光局長のNina Vesterinen(ニーナ・ヴェステリネン)は次のように述べています。
「このような動きがあるからこそ、ヘルシンキは持続可能性に関する取り組みの信頼性を証明するために、あらゆる努力を続けています。そのため、グローバル・デスティネーション・サステナビリティ指標やGSTC認証が重要になるのです。」
Visit Finland (フィンランド政府観光局)について
旅行先としてのフィンランドブランドを発展させ、海外旅行者にフィンランドをプロモーションし、旅行業界の企業のグローバル化を支援しています。旅行先や地域、旅行産業ビジネス、その他の輸出関連企業および大使館と協力しています。Visit FinlandはBusiness Finlandのグループ機関です。https://www.visitfinland.com/
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