フルリモートの開発チームに、初の外国籍社員!ウクライナ出身のエンジニアHさんがクオーク株式会社に入社
〜WELgee Talentsがつないだ、フルリモートチームでの挑戦〜

特定非営利活動法人WELgee(代表理事:安齋耀太、以下「WELgee」)は、日本での就労に向けて伴走したウクライナ出身のHさんが、クオーク株式会社(東京都渋谷区 / 代表取締役社長:前川英之氏、以下「クオーク」)にITエンジニアとして2026年7月1日付で入社したことをお知らせします。
クオークの開発チームはフルリモートで動いており、日本語を母語としないメンバーを迎えるのは今回が初めてです。本件は、出社の機会がほとんどない環境で日本語を母語としないメンバーを開発チームの一員として迎える、初めてのケースとなります。
クオークは、資格ライフサイクル管理(Certification Lifecycle Management:CLM)という領域を自ら切り拓いている会社です。受験申込から学習、試験、資格認定、更新まで、資格にまつわる一連の流れを支えるプラットフォーム「Qualif(クオリフ)」を開発・提供しています。ラーニングコンテンツや研修教材づくり、LMS・TMSの構築運用支援など、企業の人材育成を裏側から支える仕事を幅広く手がけています。
Hさんは、ウクライナの大学と専門学校でソフトウェア開発と人工知能を学んだあと、ゲーム開発の現場でUnity(C#)とJavaを使ったエンジニアとして約5年間働いてきました。母国の情勢で帰国が難しくなり、日本でのキャリアを模索していたところ、WELgeeの就労伴走プログラム「WELgee Talents」を通じてクオークと出会います。オンラインでの面談を重ね、これまでのJava経験を土台にGo言語を新しく学びながら、業務に加わることになりました。
クオーク株式会社 代表取締役社長 前川英之氏 からのコメント
このたび、Hさんをクオークの開発チームに迎えられることを大変嬉しく思っています。
私たちのような小さな会社にとって、難民の背景を持つ方を開発メンバーとして迎えることは、最初はとても大きなことに感じられました。フルリモートの開発チームで、日本語を母語としないメンバーを受け入れられるのか、正直、不安もありました。
しかし、実際に一歩を踏み出してみると、Hさん本人の努力と前向きな姿勢、WELgeeの皆さまの丁寧なサポート、そして受け入れる開発メンバーの温かい協力によって、少しずつ形になっていきました。Hさんが新しい技術や環境に真摯に向き合ってくれていることが、今回の採用につながった一番大きな理由です。
また、今回の受け入れは、私たち自身にも良い変化をもたらしています。これまで暗黙知のまま進めていた業務や開発上の前提などを、きちんと言葉にし、ドキュメントとして残す動きが生まれました。これは、Hさんのためだけでなく、チーム全体の仕事の進め方を見直す大切なきっかけになっています。
小さな会社であっても、できる範囲で一歩を踏み出すことには意味がある。今回の経験を通じてそう感じています。Hさんが安心して力を発揮できる環境をつくりながら、クオークとしても、より多様で強い開発チームを目指していきたいと思います。
WELgee 就労伴走事業部 キャリアコーディネーター 坂下裕基 からのコメント
フルリモート、初めての外国籍メンバー、未経験のGo言語。今回は、クオークにとってもHさんにとっても、挑戦の要素がいくつも重なる採用でした。正直なところ、うまくいくだろうかという気持ちもありました。
それでも実際に走り出してみると、心配していたようなことはほとんど起きず、むしろHさんの真面目さや前のめりな姿勢に助けられる場面の方が多かったように思います。新しい言語を学びながら、新しい働き方の中に飛び込んでいく。簡単なことではなかったはずですが、それを越えて今回の正式採用に至れたことを、担当としてとても嬉しく思っています。
一つひとつのハードルを越えてきたHさんと、それを受け止めてくれたクオークの双方に、これからもエールを送りたいです。
◎ クオーク株式会社の概要
代表者:代表取締役社長 前川英之
本社:東京都渋谷区道玄坂1-21-1 SHIBUYA SOLASTA 3F
事業内容:資格ライフサイクル管理(CLM)プラットフォーム「Qualif(クオリフ)」の開発・提供、企業向け人材育成支援(ラーニングコンテンツ・研修教材の開発、LMS/TMSの構築・運用支援等)
URL: https://quarq.co.jp/
◎ NPO法人WELgeeの概要
「自らの境遇にかかわらず、ともに未来を築ける社会」を目指し、母国での迫害や紛争から日本に逃れてきた人たちが、自分のキャリアや人生の目標を追いながら企業で価値創造できるようなサービスを展開しています。「難民」という背景を超えて、それぞれの「自分らしさ」を活かしながら日本で人生を再建していけるよう、企業・経済団体・行政など多様なステークホルダーと連携しながら活動しています。難民の背景を持つ人との共創が、日本社会のスタンダードになっている状態を目指しています。
◎ 難民の定義
難民とは「人種・宗教・国籍・特定の社会的集団の成員資格・政治的意見を理由に迫害されるという十分に理由のある恐怖のために国籍国の外におり、かつ、その国の保護を受けられないか、そのような恐怖のためにそれを望まない者」(出典:UNHCR『難民の地位に関する条約』『難民の地位に関する議定書』)を指します。近年、UNHCRのガイドラインなどによって国際慣習では、紛争・ジェンダー・気候変動での強制移住をせざるを得なくなった人々についても難民として保護する流れが主流になっています。
◎ WELgeeの「難民」の考え方
難民が生じる背景や社会情勢が多様化・複雑化する中で、従来の難民の定義にとどまらない多くの人々が、祖国を追われる状態に置かれています。WELgeeは、命の危険があって現在母国に戻れない状態にある人を活動の対象としており、認定難民・難民認定申請者・後発的難民(帰国困難な状態にある元留学生等)・避難民なども含んでいます。
◎ WELgee活動のスタンス
WELgeeは「難民」を保護対象としてのみならず、一人ひとりが志や経験をもった個人として捉えています。政府による難民認定だけをゴールにするのではなく、難民の人生の再建の選択肢を増やす取り組みを行っています。
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