東京ネフロクリニックが日本トリムの「電解水透析®」を新規採用
透析ベッド数30床、東京都内の透析クリニックで初導入
日本の血液透析は成熟期に達している感もありますが、腎移植に比べてまだまだ多くの課題が残っています。電解水透析は患者さんにとっての恩恵は大きく、透析治療のブレイクスルーになると信じています。東京ネフロクリニックでは、血液ろ過透析(オンラインHDF)に使用する透析液の水質に対し厳重な水質管理を行い、安全な透析治療の運用のために臨床工学技士が毎月透析液の水質を検査しています。
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今回、東京ネフロクリニックでは日本トリムの電解水透析®多人数用透析用水作製装置を導入し、2023年4月から、治療中のすべての透析患者約50名に対して電解水透析®が提供されます。
なお、弊社の電解水透析®システムが東京都内の透析クリニックに導入されるのは今回が初となります。これにより、日本国内の透析施設への電解水透析®のさらなる普及が期待されます。
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医療法人財団 真永会 東京ネフロクリニックについて
腎不全、腎臓病、泌尿器疾患を中心とした総合診療クリニックです。JR「駒込駅」北口徒歩2分、東京メトロ南北線「駒込駅」5番出口から徒歩15秒という好立地で、体に負担の少ない長時間透析のほか、働きながらでも治療を受けやすい夜間透析、観光客やビジネスマンが受けられる旅行透析など「全ての患者さんに安心と笑顔を」をモットーにした医療を提供しています。合計30床ある透析室では最新の機械を導入し、血液ろ過透析(オンラインHDF)、腹膜透析(PD)といった血液浄化療法を行っています。
医院名: 東京ネフロクリニック
所在地: 東京都豊島区駒込3-3-19 ORCHID PLACE 7F・8F
電話番号:03-3949-5801
診療科目:人工透析/腎臓内科/泌尿器科
透析ベッド数:30床
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東京ネフロクリニック 院長 右田敏郎先生
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医療法人財団 真永会 東京ネフロクリニック 院長。
長崎大学医学部卒業後、東京女子医科大学腎臓病総合医療センターへ。腎不全医療、消化器外科、循環器外科、泌尿器科など幅広く臨床を経験する。
九州大学大学院医学研究院の病理学教室でがんの研究を始め、米・ハーバード大学へ留学。帰国後しばらくして、研究者から臨床医に戻り、総合病院や透析専門クリニックにて診療にあたる。
2020年10月、『東京ネフロクリニック』の理事長兼院長となり現在に至る。
右田先生からのコメント
学会で偶然、電解水透析のお話を聴講し、衝撃を受けました。水素水は抗酸化作用があり、活性酸素種を直接除去する働きもあるため、透析液の水としては大変理想的です。電解水透析は既に生体への安全性は確立されており、透析関連の合併症や随伴症状が従来の血液透析よりも改善されるという報告が増えてきています。
日本の血液透析は成熟期に達している感もありますが、腎移植に比べてまだまだ多くの課題が残っています。電解水透析は患者さんにとっての恩恵は大きく、透析治療のブレイクスルーになると信じています。
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電解水透析®とは
腎不全患者の治療に用いられる血液透析は、水を大量に使用する治療法で1回あたり約120リットルの水を使用します。日本トリムではこの「水」に着目し、抗酸化性を持つ「水素(H2)」が含まれた電解水素水を透析液の希釈水に応用することを、東北大学をはじめとした研究機関との産学共同研究で推進してまいりました。
日本では世界トップクラスの透析治療が行われていますが、それでも透析患者の平均余命は一般人の約半分と言われており、その死亡原因は心脳血管死(心不全、脳血管障害、心筋梗塞)が31.5%(*)と最多です。その原因として、治療中に発生する酸化ストレスや炎症が関与し、動脈硬化を促進していると考えられています。この酸化ストレスや炎症を抗酸化性がある水素(H2)の作用により抑制し、透析患者の方々のQOL(生活の質)向上に貢献することを目指しているのが「電解水透析®」です。電解水透析®は、次世代の新規治療法として注目されています。
当社ではこの電解水透析®システムを2011年より製造販売し、2020年には、医療機関からの製品導入の多くの要望に応え、導入を加速するため、標準化タイプの「電解水透析多人数用装置」を発売しております。現在、日本では33施設(2023年4月11日現在)の透析施設、計970床で導入されています。
(*)日本透析医学会2021末統計調査「わが国の慢性透析療法の現況」より
一般的な「血液透析」では、尿毒素に汚染された血液を体外に導き、人工腎臓とも呼ばれるダイアライザーにその一定量の血液を送り、「老廃物除去」「電解質補正」「過剰水分除去」を行い、血液をきれいにして体内に戻す方法がとられています。透析液は透析液原液または粉末を透析用水で希釈して作られます。従来の透析と電解水透析の違いは、後者では「電解RO水」を希釈水として使用している点にあります。この電解RO水は、水素を含む電解陰極水をRO処理して作られるものです。これにより、電解水透析®システムで生成される透析用水や透析液には、一定の水素が溶存するユニークな特性が付加されます。
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ご参考:代表的な電解水透析®に関する掲載論文
(1)Renal Replacement Therapy (2016) 2 23(総説論文)
「抗酸化療法としての水素分子:血液透析への臨床応用と展望」
URL:https://www.nihon-trim.co.jp/news/1554/
(2)Scientific Reports (2018) Jan 10;8(1):254 (5年間の前向き観察調査)
「電解水透析は血液透析患者の死亡・心脳血管合併症発症リスクを41%低減」
URL:https://www.nihon-trim.co.jp/research/1048/
(3)Renal Replacement Therapy(2021)7:37
「電解水透析は透析関連疲労の原因酸化ストレスを低減」
URL:https://hospital.luke.ac.jp/home/pdf/pr20210708.pdf
(4) Renal Replacement Therapy (2021) 7:58
「電解水透析で重度の透析関連疲労感をほぼ消失」
URL:https://www.nihon-trim.co.jp/research/3829/
(5) Renal Replacement Therapy (2022) 8:32
「電解水透析により重度疲労感低減作用を確認、且つその作用を高める要因を発見」
URL:https://www.nihon-trim.co.jp/research/4257/
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日本トリムとは
株式会社日本トリムは、医療機器である電解水素水整水器製造販売を主軸とした事業を展開しています。当社は世界に先駆けて水が持つ機能に着目し、25年以上にわたる産官学共同研究により健康に寄与する電解水素水の機能、有用性を追求しています。現在では、電解水素水の活用は飲用にとどまらず、血液透析における次世代新規治療法や農作物の栽培など様々な分野へと応用し展開しています。また、グループ会社では国内最大手の民間さい帯血バンク(ステムセル研究所、東証グロース市場:7096)事業を展開するなど、日本トリムグループはグローバルなメディカルカンパニーを目指しています。
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会社名/株式会社日本トリム(東証プライム市場:6788)
□設立年月日:1982年(昭和57年)6月12日
□代表取締役社長:田原 周夫(たはら のりお)
□資本金:992,597,306円
□従業員数:608名(関連会社等を含む)
□企業ホームページ:https://www.nihon-trim.co.jp/
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